スリーピングマット エクスペド シンマット ハイパーライトM

そもそもスリーピングマットっているの?

スリーピングマット(寝袋マット)は、テントやシュラフと違い、「なくても死なない」と優先度を下げがちなアイテムですが、キャンプで「普通に寝る」ためには欠かせないアイテムです。

土の上だからマットなんかなくても寝れそうな気がしますが、実際に寝てみるとスリーピングマットのない睡眠は、板張りの上で寝るのと変わりません。

起きたら肩、腰が痛く、疲れを取るための睡眠で逆に疲れてしまうことにもなりかねません。

そもそも寝れればまだいい方で、風邪でうなされているときのように起きたり眠ったりを一晩中繰り返して、朝目覚めるときが疲れのピークなんてこともありえます。

「帯に短しタスキに長し」になりやすい

そんなスリーピングマットですが、いざ買おうと思うと、選ぶのが意外と難しいです。

登山用アイテムに絶対外せないスペックが「軽さ」ですが、エア式のスリーピングマットは軽さ、コンパクトさを優先すると暖かさ、快適さが犠牲になるんですよね。

いくら軽さが重要だからって、そのために本来の目的である暖かさと快適さを犠牲にするって本末転倒じゃねっていう。

すると今度は使うシーズンを切り詰める方向を考えるわけですよ。

もちろん多くのシーズンに対応できるほどいいわけですが、軽さを維持したまま、性能を上げていくわけですから当然価格が比例して上がります。

いっそ夏用と割り切ればわりと簡単に目的のものが見つかります。

中をくり抜いた肉抜きモデルを選べばいいんです。

軽いし、安い。

が、それ自体は安くても「夏専用品」というのはなかなかセレブな選択です。

たった1、2ヶ月の期間のために数万円出すわけですからね…。

逆に冬専用となればダウン素材の入ったものを選ぶことで暖かさを確保しますが、いくらダウンが圧縮性に優れていると言っても、空気を抜けば体積がほぼゼロになるエア式のコンパクトさにはかないません。

メインのテントとかシュラフならまだ分かりますが、そのサポートアイテムですからね。いや重要は重要ですけど。

軽さも欲しい、コンパクトさも欲しい、快適さも欲しい、暖かさも欲しい、そんなパンケーキとホットヨガを愛するスイーツ女子みたいな願望を叶えてくれそうなのが「エクスペド シンマット ハイパーライトM」。

まず350グラムというその軽さ。
そして直径10cmの高さ20cmというコンパクトさ。

と言われてもわかりませんよね。

重さは500mlの水筒ぐらい。大きさは500mlペットボトルを一回り大きくした感じです。

小さい、軽いだけのスリーピングマットなら他にもあります。

このスリーピングマットの凄さは、その上に快適さと暖かさを実現したところにあります。

マット内に中綿が入っているので温かいんです。

スペックで言うとR値が3.3…え?数値で言われても分からないのでもっとわかりやすく? うん、ですよね。

要するに3シーズンイケるということです。

オールシーズンと言いたいところですが雪山はさすがにちょっと厳しいです。少々のかさ増しは覚悟してしっかりしたものを選んで下さい。

さらにもう一つ。

収納時にコンパクトと言っても実際に使うときまでコンパクトだとその価値は半減しますよね。

このスリーピングマットは、それもクリアしています。

183cmのフルレングスモデル、厚みも7cmと余裕があります。

どんな無茶な注文をつけるんだこのガキ、とスイーツ女子と修羅場になるところでしたが、このアイテムのおかげで救われました。

そもそもエクスペドって大丈夫なの?

ここで質問しておいてよかったですね。人前でこんな質問したらなかなかの精神的ダメージをくらうところでしたよ。ポジションで言うと裸の王様の二番手ぐらいですよ。裸の王子様かな?

エクスペドは1997年に誕生したスイスのアウトドアブランドです。

「山と渓谷」「ワンダーフォーゲル」などの登山雑誌にもレビュー記事などで見ることがあります。

「独創的シンプル」をテーマに気軽なハイキングから本格的なアルプス登山まで、ザックやスリーピングマットなどの登山用品を打ち出してきました。

中でもスリーピングマットはこのメーカーが一番力を入れているアイテムなのです。

エア式のスリーピングマットにダウンを封入して成功を収めたのがエクスペドなのです。

力を入れて改良を繰り返してきたエクスペドが送るスリーピングマットの最新作「シンマット ハイパーライトM」。一度試してみてください。

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公開日:2017.4.3
更新日:
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