宝満山の全ルートを極め隊!╭( ・ㅂ・)و ̑̑

福岡で登山をする人なら知らない人はいないといっても過言ではない「宝満山」

829メートルという初心者からベテランまで幅広く楽しめる適度な標高と安全な山道、太宰府の町中にあり、電車、バス、マイカー、交通手段を選ばないアクセスの良さで、福岡の登山スポットとして人気ナンバー1の地位を築いています。

しかし、宝満山の魅力はそれだけではありません!

山中に網の目のように張り巡らされた豊富なルート!

それぞれ景色や難易度が異なり、同じ山を登っているとは思えないほど多様な表情を楽しむことができるんです。

これだけの人気を誇りながら正面道以外のルートを登ったことがある人はおそらく全体の半分もいないんじゃないかと思うほどマイナーな存在感で「知る人ぞ知る」感じに収まってしまってます…。

連休に宝満山に登山するとテーマパークかよ!と、さまぁ~ず三村ばりにツッコまずにはいられないほど人だらけですが、そんな状況でさえ、正面道以外はほとんど人がいません。

登山口から山頂までの1~2時間の間に5人すれ違えば良いほうですょooo

そんなの…
MOTTAINAI!

ってことで、ここではそんな宝満山の隠れた魅力である様々なルートを徹底解剖してみたいと思います!

ルート一覧

まず、宝満山の全ルートを一覧にするとこんな感じです。
  1. 正面道
  2. 女道
  3. 行者道
  4. うさぎ道
  5. 羅漢道
  6. 大谷ルート
  7. シラハケルート
  8. かもしか旧道
  9. かもしか新道
  10. 堤谷ルート
  11. 猫谷ルート
難易度の低い順に並べてみました。9番目ぐらいからキツイだけでなく「キケン」が入ってきます。
では1つずつ詳細を載せていきますね。

正面道

言わずと知れた宝満山の王道ルートです。
初めて宝満山に挑む人の9割以上がこのルートを選ぶでしょう。

ていうか多分このページにやってきた人なら頭の中でバーチャル登山できるぐらい最初から最後まで知り尽くしているであろうこのルートを、なぜ含めたのか自分で理解に苦しみます。

登山口

かまど神社(下宮)から左に下ったところにあります。鳥居が目印。九州自然歩道の案内(*1)もあります。
(*1)福岡から鹿児島まで九州をひとつなぎにした散策路です。登山中にこの案内に出会うと「自分の歩いている道は正解なんだ」と微妙にホッとするという登山あるあるがあります。

ルート概要

基本的に一本道です。
羅漢道や女道などへの脇道的な分岐はありますが、意識しない限りそちらへ迷い込むことはありません。

崖のような滑落の危険があるところは少ないですが、道の大半が石段で、これに意外と体力を奪われます。正面道はしばしば「百段がんぎ」という百段の石段がキツイポイントとして挙げられますが、正直そこまでの石段が充分キツイので、あまり存在感がありません。
メジャーで低山とは言え、初めての登山には少々ハードな気がします。
ただ、景色は大きく分けると3、4段階ぐらい変わるので、登っていて楽しいです。

低山なので直接空が見えるような開放感はありませんが、木漏れ日は結構あり、晴れた日は穏やかな森林浴気分で登ることができます。

土日祝日は午前9時から14時ぐらいまでは登山口から山頂までどこかしらに人が目につくレベルで、孤独感は全くありません。
休日に賑やかな場所に出かけるのが好きな人には向いているルートです。

ただ、無意識のうちに周りの人にペースを合わせてしまい、疲れる原因になることもあります。

すれ違う人もおそらく片道で20回ぐらいはいるので、普通の登山のノリで挨拶をしていると、ぶっちゃけだんだんちょっとアレな感じになってくるという宝満山あるあるがあります。

ここで100人中100人が共感できる「7大宝満山あるある」を置いておきますね。

  1. すれ違う人が多すぎてだんだん挨拶が減っていく
  2. 人が多すぎたので帰りは他のルートにすると少なすぎて寂しい
  3. 縁結びの願掛けに来た女子がめっちゃ普段着で登山してるのを見て焦る
  4. いや逆にこの人、登山の達人なんじゃね?
  5. 結構かわいい
  6. 何かアバンチュール展開あるかも
  7. ない
こんな感じですね。

駐車場

かまど神社第一駐車場に約20台、臨時駐車場(かまど神社から徒歩5分)に50台停められます。
満車になることはまずないです。ただし駐車場代が一回400円必要です。また、16時で閉まってしまうので、それまでに下山できるよう時間管理が必要です。

第一駐車場は受付で支払います。臨時駐車場は出入り口周りを歩いている係員に直接支払います。
ときどきいないことがあり、その場合は出入り口に備え付けの料金箱に支払います。

ここで1つポイントです。

支払うタイミングは入ったときではなく、帰るときがいいです。
最初に支払ったとき係員がいなくて、箱にお金を入れ、帰るときに係員がいた場合、支払ったアピールできるものがないので「払ったのか?払ってないのか?」「いや、払いましたよ。世知辛い感じイヤだからわざわざ言わないけどそこの箱に入れたんだよ。」的な変な腹の探り合いが始まり、最終的に払っても払わなくてもモヤモヤするという如何ともしがたい結末が待っています。

トイレ

第一駐車場に立派なトイレが併設されています。

アクセス方法

マイカー、または太宰府のコミュニティバス「まほろば号」でかまど神社へ。
まほろば号は都府楼前駅、五条駅、太宰府駅から乗ることができるので、西鉄電車と連携するのもオススメです。

まほろば号でかまど神社に行くときは「内山行き」線に乗らないといけないので注意です。
休日は7時から16時ぐらいまでの間、だいたい30分置きに運行しています。料金は一律100円です。SUICAなどのICカードも使えます。

まほろば号の路線には「大佐野回り」「吉松回り」「水城回り」「国分回り」「北谷回り」「内山行き」がありますが、このうちかまど神社に行くのは「内山行き」のみです。他の路線との互換性は全くないので注意が必要です。

女道

ルート概要

一本のルートというよりは正面道の脇道です。
正面道はまっすぐ行くと直接山頂に到着します(男道)が、この女道の方へ行くと、キャンプ場を経由して山頂に至ります。正面道に比べると平坦な道が続いたあとに一気に上り詰める感じです。
また、キャンプ場から山頂の間には鎖場があり、もし鎖から滑り落ちればそのまま谷底へ落ちる可能性が高く、それなりにキケンです。
この鎖場はパスすることができます。普通に登ってくると気づきにくいですが、鎖場の方へ行かずにまっすぐ行くと普通の道で山頂まで行けます。
鎖場を見て、これはマズイと思ったら無理せずにそちらへ行くことをオススメします。

アクセス方法

正面登山道で中宮跡まで行く(全体の3分の2ぐらいの位置)と、ハッキリした分岐があります。これを右に行くと女道です。
下りはキャンプセンターから下れば女道になります。

羅漢道

ルート概要

女道と同様、正面道からの脇道です。
その名の通り、石仏がたくさんまつられていて、神社仏閣巡りなどが好きな方には楽しいかもしれません。

アクセス方法

登りは中宮跡を超えたあとに案内付きの分岐へ入ります。下りは山頂から鎖場を使わずにキャンプセンターへ行く迂回ルートの途中に分岐がありますので、そこから入ります。

行者道

ルート概要

全ルートの中で一番クセが少なく登りやすい道です。一番メジャーな正面道が一番ラクなものと思いがちですが、石段がなく、傾斜も安定している行者道のほうがだいぶラクです。
名前がものものしいので難易度が高そうに感じますが、一番普通の山道です。危険な箇所も特にありません。マイペースで淡々と自然と語らいたいときにオススメのルートです。
中宮跡で正面道に合流します。

アクセス方法

かまど神社の本殿から右奥に進むことで入れます。
下りは中宮跡から脇道に入る形になりますが、意識していないと見つけることは難しいです。

うさぎ道

ルート概要

行者道と同じく、傾斜が一定で、道も歩きやすく、散歩感覚で歩ける道です。のんびり行きたい方は登り行者道、下りうさぎ道のコースにするとかなり平和な感じで楽しめます。

アクセス方法

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