登山でスマートに一眼を持っていくための5つの裏テク

登山するときにカメラを持っていきますか?
スマホで済ませる人も多いかもしれませんが、僕はミラーレス一眼を持って行きます。
決してコンパクトとは言えないカメラを登山に持っていくときに抑えておくと快適になるポイントを5つご紹介します。

登山の荷物としてはかなり贅沢

一眼クラスのデジカメは、ポケットに収まるスマホの軽快さに比べるとかなりの荷物です。

1センチ単位、グラム単位を切り詰める登山の荷物の中で20cm四方近くの大きさ、500グラムクラスの荷物というのはかなり贅沢なスペックです。

でも、やっぱりあとで見返したときの感動が全然違うので、僕の中では必須アイテムなのです。
登山の荷物は行く山に合わせて持っていくもの、持っていかないものがありますが、カメラを持っていかなかったことは今まで一度もないですね。

カメラはFUJIFILMのX-T10を使っています。

フジフイルムが好きなんです。シャッター速度とかレリーズタイムラグとかカメラとしての基本的な機能はあまり高くないんですが、フジフイルムならではの色づくりがとにかく好きなんです。

あとデザイン。クラシックカメラのようなデザインが好きなんですよ。
クラシックカメラ風デザインは最近のデジカメ業界全体のトレンドですが、見た目だけじゃなく実際の操作系まで徹底しているのはフジフイルムぐらいです。
このメカメカしさ。シャッター速度のダイヤルとかたまりませんね。シルバーの塗装が安っぽいのが残念ですが…。

このカメラについては↓の記事で書いているのでここでは割愛しますね。

デジカメ「富士フイルム X-T10」

で、このカメラ、ミラーレス一眼ということで、スマホと比べるまでもなくかなりの大きさです。
ポケットには入らないので、持ち歩き方としてはネックストラップが基本になります。

でも、これがブラブラして結構危ないんですよね…。

普通に町中を歩くぐらいなら問題ないんですが、登山って基本的にアップダウンの繰り返しでまっすぐな道も少ないので、体がけっこう揺さぶられるんですよ。

何度かカメラを岩や木にぶつけたりして、それだけならいいんですが、ぶつけないようにカメラの方に気が向いて自分自身が足を踏み外しそうになったりすることが何度かあって、これはマズイなと考えるようになりました。

【快適ポイント1】ストラップをやめてホルダーを使ってみる

そんなとき見つけたのが、カメラを早打ちガンマンのようなスタイルで腰に固定させるアイテム。

カメラは技術とか性能とか以前に撮りたいときに撮れることが何より大事です。

ストラップをやめるとなるとバッグにしまうぐらいしかなくなるので、どうしたものかと思っていたんですが、これならそれこそ早打ちガンマンのように、撮りたいと思ったときに腰からサッと取り出して撮影することができそうです。

あと、ストラップと違ってカメラ本体が独立するので、撮影時の自由度が高いのもいいです。
ローアングルとかハイアングルとかで撮りたいときに、ストラップだとつっかえることがあったんですよね。

ということでストラップの代わりにこれを使ってみることにしました。

結論としては非常に快適。一度使ってからはもうずっとこれになりました。

詳細は↓の記事に書いたので興味ある方はどうぞ。

デジカメベルトホルダー

まずストラップのような長さがなくなるので、ブラブラすることがなくなり、安定感が段違いです。
また、取り付ける部分が首から腰に変わる点が意外に重要ということに使ってみて気付きました。

腰は体の中で一番中心となる部分なので、登山中に大きな動作をしても、頭や手足のようにうっかりぶつけることはありません。
これを使うようになって、カメラを使っていないときの(悪い意味の)存在感はほとんどゼロになりました。
ただ、このホルダーでカメラをぶら下げている姿はなかなか独特なので、人目を気にする方はちょっと想像して買ってみてください(笑)

でもまぁ、安いものなのだしダメもとでも使ってみる価値はあるんじゃないでしょうか。

【快適ポイント2】レンズキャップは思い切って家においていく

次に障害となるのがレンズキャップ。

カメラにとってレンズは心臓部分のようなものです。本体はいくら傷ついてもかまいませんは、レンズは最新の注意をはらいます。

傷までつくようなことはなかなかありませんが、少し汚れるだけでまともな写真が撮れなくなるので、カメラをかなり雑に扱う僕でもレンズだけは気を使っています。

ただ、一眼のレンズキャップはほとんどがはめ込み式です。撮る度にいちいち着けたり外したりするのはかなり面倒です。
外したレンズを一時的にどこかに保管するのも面倒です。登山中だと保管できる場所も限られます。

オリンパスのミラーレス一眼には自動開閉キャップがあってすごくうらやましいんですが…フジフイルムを使いたい以上は別の策を講じる必要があります。

そこで思い切ってレンズキャップは最初から着けずに持っていくことにしました。
コロンブスの卵的な発想で。

やってみると想像以上に快適!

理屈で考えるとキャップを外すだけ、つけるだけ、ちょっと一時的にどこかに保管するだけ、なんですが、この手間は想像以上に面倒です。撮影枚数にもよると思いますが、一眼クラスを使う人なら一日で数百枚は撮るはずです。百回この手間を繰り返すことがどれだけ面倒かは一度体感してみればわかります。

ただ、当然ながら保護していたものが単純になくなりますので、リスクは高まります。
そこで、この荒業を実行するときは次のポイントもセットで実行することが必要です。

【快適ポイント3】レンズフィルターとレンズフードの二段構え

上述のとおり、レンズキャップを置いていくからには相応の代替策が必要です。
初めからレンズにダメージが来るものと想定して、あらかじめガードを固めておきます。

アイテムとしてはレンズフィルターとレンズフードを使います。
レンズフィルターはわざわざここで言わなくても着けている人が多いかもしれませんね。

僕が使っているのは単に保護するためのただのガラスで、プロ用のフィルターのようにムダな光をカットしたり、フレアを抑えたり、色をキレイに出すなんていう機能はありません。その代わり1000円ぐらいで買えます。

1000円ぐらいで買えるので、仮にぶつけて傷ついたとしてもいちいちヘコまずに済みます。

これが大事。

「傷ついたらまた買えばいいじゃない。」とマリーアントワネットな楽観主義でいられることがポイントなのです。

ただ、フィルターだけだと傷はつかなくても汚れることが結構多いです。
登山中、沢を渡れば水しぶきが飛びます。手が当たって指紋がついたり、汗がついたりすることも多いです。

そこで、役に立つのがレンズフード。

レンズフードは不要な光が入ることで写真の質が落ちてしまうことを防ぐのが本来の目的ですが、これをバンパーとして使うのです。

僕が使っているのは金属製のメタルフード。

一般的にレンズフードはプラ製がほとんどですが、登山ではわりと激しくぶつけることも多いので、プラ製だと少し不安です。
あと、金属の無骨な感じがクラシックカメラの雰囲気によく合います。まぁこれは完全に個人の好みですが(笑)

使い始めた初日にうっかりカメラを落としてしまい、いきなり歪んでしまったのですが、逆に歪んだだけで済んだのは金属製だったからです。
プラ製だったら割れて使えなくなっていたでしょうね。

フードは全長1cmぐらいしかなく、こんなもので効果あるの?と思いたくなりますが、効果は絶大です。

これを使い始めてレンズの汚れが圧倒的に減りました。
それまでは毎回2、3回汚れを拭いていましたが、着けてからは3回登山に行くうちに1回掃除するかどうかぐらいのレベルになりました。
意図せずレンズを触ってしまうようなことはほとんどゼロになりましたね。

とは言え限界はあります。
全面ガードしているわけじゃないので、岩のカドなどが直接レンズに突っ込んでくればフードの有無など関係なくレンズがやられます。
でもフィルターを着けておけば、最悪そのフィルターが壊れるだけで済みます。

レンズフィルターとレンズフードで二重のガードを作るのです。
このガードによってレンズキャップを家に置いてくるという思い切ったこともできるようになります。

【快適ポイント4】それでも汚れたらレンズペンとメガネ拭き

圧倒的に減ったと言っても、それでもレンズが汚れる可能性は充分あります。
そんなときにこれだけはやってはいけないのが、ハンカチとかタオルとかティッシュで汚れを取ること。

レンズはとても繊細です。
ハンカチやタオルやティッシュは繊維が荒いです。
そんなもので拭くと目立った汚れは取れても目に見えない細かいスリキズがレンズに付きます。それが積み重なると、その傷が変な光の反射を発生させたり、ピンぼけのようなハッキリしない写真になったりと、写真の画質を落とすことになります。
そうなるとレンズを買い換えるしかなくなります。。
レンズを拭くときは専用品を使いましょう。

オススメはレンズペンというものです。
ブラシの形が5タイプあって、タイプごとに本体に色違いのラインが入っているのでこれで区別します。
レンズフィルターを常用するなら黄色のタイプがおすすめです。平面ガラスを拭くのに適した形状になっています。

どのタイプも基本的にブラシの形が違うだけなので、拭く場所ごとに律儀に全タイプ揃える必要はありません。1本買えばOK。
使いにくいと思ったらそのとき買い足せばいいです。

ブラシの素材はレンズに優しいセーム皮で、フタの中にカーボンが仕込まれていて、フタを閉めるたびにブラシにカーボンが補充され、これがレンズの汚れをサッと拭き取ってくれます。

特に油汚れに有効です。

レンズはなぜか油で汚れます。車のガラスがいつの間にか油膜で汚れるのと同じような感じでしょうか。

ハンカチ、タオル、ティッシュは傷つけないために使わないといいましたが、この油汚れを取る力がない点でもおすすめはできません。拭いても広がるだけです。そして傷つけるだけです。

そしてこのレンズペン、逆側がブラシになっているので、汚れ以外にホコリを取るときにも使えます。
それで1000円ぐらいなので、むしろこれを使わない理由がないですね。

ただ、使っていて思ったのは水に弱いです。
濡れてしまうと力を発揮しなくなるようで、水が広がるばかりでなかなか拭き取れません。

濡れることなんてそうそうないかと思うかもしれませんが、山の中は気温や湿度の変化が激しいので、曇ってしまうことがわりと多いです。
そんなときはメガネ拭きがオススメです。
メガネもレンズなので、傷をつけにくい繊維で作られています。100均で買えます。

こちらは布なので、水分もある程度吸収できます。

ただ、これもそこまで吸水性は高くないので、結構濡れているときは最終手段として先程NGとして挙げたハンカチ、タオル、ティッシュを使います。
ただしあくまで水を吸い取るためだけに使います。

レンズに当てて水を吸い取るのを待つだけです。決して拭くようなことはしません。
とにかくスリキズをつけないことを意識して、摩擦を起こすような使い方はしないように注意します。

レンズペンやメガネ拭きはウエストバッグなどすぐ取り出せるところに常備しておきたいですね。

【快適ポイント5】安物で済ます

最後のポイントは「安物で済ます」こと。

今まで挙げてきたアイテムはどれも1000円以下で手に入るようなものばかりです。
これは単にケチってるわけではなく、傷つくことをいちいち気にしたくないからです。

気にしないで済むことが一番快適につながるポイントになります。

僕はカメラは好きですが、ガラスケースに入れて飾るようなことはしません。

カメラはあくまで写真を撮るための道具であり、飾って眺めるものではないというのが僕の考えです。

カメラに求めるものはたった1つ。撮りたいものを撮るということだけ。その目的を達成するために扱いが雑になり、傷ついて劣化していくのは必然なのです。
傷つき、劣化して、ついに動かなってしまったら心からありがとうを言って別れを告げて、そのあとはそのカメラが残してくれた作品が感動を与え続けてくれるのです。

登山でもわりと似たような光景を見ます。
レインウエア買ったけど劣化させたくないから少々の雨ぐらいで使いたくないとか、劣化させたくないから洗濯しない、とか…。
「え、なんのために買ったの?使うために買ったんじゃないの?」と言いたくなりますが、まぁ価値観は人それぞれということなんでしょうか。

使い込んでまともに機能しなくなったら使い切ってやった感じがして僕はむしろ買った甲斐があったなーって思いますけどね。
大切にするあまりに本来の目的から遠ざかるって、お金を捨ててるようなものでそれこそ一番ムダだと思うんですけどね。

以上、登山でカメラを快適に使うためのポイント5つのご紹介でした。

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