夏までにはと地味にそろえてきたキャンプ道具がついに揃いました!
7月に入ってもまだ梅雨明けにはだいぶかかりそうですが待っていられません!
もう、ガムァンできぬゎぁい!(ケロッグコンボ)
最初ということでいきなり山の中のテント泊はハードル高いし、いくら山が好きって言っても夜はちょっとビビるしということで、キャンプ場でテント泊の予行演習といきましょう。
場所は「大野城いこいの森」!
入場料:430円/人
駐車場:210円/台
ごみ処理料:200円/組
テントサイト利用料:1080円/張
2000円ほどで、土地を借りるだけでこの料金はそんなに安くはありませんが、昔からなじみの地元の田舎感からは驚くほどきちんと整えられてるキャンプ場なのです!
1週間前に予約し、迎えた当日。
・・・・・。
えー、朝から雨ですね。
午前中は別件で外出の予定があったので、その間に晴れるのかなと期待して出かけました。
そして帰り道。
晴れたじゃありませんかー!
いいよーーー夏空だよーーー!
が、そこへ電話が。
大野城いこいの森からです。
?
出てみると、
「今日予約されてますけどどうしますか?」というもの。
えっ?晴れたのに?と思って聞くと、朝からずっと今も土砂降りでキャンプどころじゃないレベルとのこと。
ま、まじですか?隣町で30分も離れてないのにそんなに違うことってあるの??
いやでもわざわざ向こうから電話かけてくれるぐらいだからここは素直に聞くのが良さそうです。
うーん残念だ。完全にキャンプモードだったのに。
・・・。
しばらく悩みます。
実はもう一つキャンプ場があるんです。
それも同じ町内に。
それは「宇美町昭和の森キャンプ場」。
小学生の頃、親戚とキャンプしたことがあります。
ただ、景色とかは特になくて、あと身近すぎていまいちキャンプ感に欠けるというか…。
そんな感じで迷ってたんですよね。
ちなみに利用料は無料です。予約も不要。
管理人さんは一応小屋のようなものがありますが、人がいたりいなかったりするのでほとんどフリーです。
普通の公園のように自由に出入りしてねって感じです。
しばらく悩んでましたがやっぱり行くことにしました。
このまま家でくされてるよりはよほどイイ!
意外とキャンプしている人いますね。
3組ぐらいすでに設営終わってくつろいでる感じでした。
このへんにテントを張りましょう。
じゃーん。
テント泊用に買った中華テントです。
8千円という破格の価格ながら、1.2kg、幅40cm、直径15cmという山テントらしい軽量・コンパクトぶり。
中華なので品質に不安が残りますが、Amazonでの評価はわりと上々です。
実際に届いたものを見ても安っぽさはありません。
ポールを立てて、テントのフックをひっかけていくだけで完成。
あ・・・。
グランドシート忘れてるーー
やり直しになってしまった…。
やり直しと言っても引っ掛けたフックを外してポールも一カ所外すだけでいいから1分で終わるんですけどね。
できました。
追記:今見るとめっちゃダルダルでビビりますね…。こんなん風ふいたら一発じゃないか。
中に入ってみます。
おお、意外と広い!
奥行きは全然問題ないです。
ポールの構造上、奥の高さはだいぶ低いですが、入口側にいれば、閉塞感を感じるほどじゃないです。
両サイドはちょっと圧迫感ありますけどね。
せめてツェルトみたいに外から張り綱で引っ張れたらかなり広くなりそうなんですが、そういう機構はついていませんでした。
テントの色はオレンジの他に緑と赤があったんですが、室内の色合いを考えるとなんか目が疲れそうだったのでオレンジを選んで正解でした。
とりあえず荷物放り込んでみた。
ラジオ。昼間はいらなくても夜になるとさすがに心細いかなと思って。
ロープワーク本。
テント泊するなら覚えておきたいので買いました。
外で使うことを想定して、最初からビニールカバーがついています。
できれば開きっぱなしにできる、かがり綴じだったらよかったですが、コスト考えたら無理がありますね。
申し訳程度ですが、前室がついています。
でも、あるのとないのとじゃ結構差が大きいことに使ってみて気付きました。
靴が外に置いておけるって日常生活じゃなんとも思いませんが、キャンプでは結構重要なんですね。
晴れていても夜は夜露で濡れてしまうんですよね。
泥がついてなければ室内でもいいかもしれませんが、やっぱり寝る真横に靴があるというのは微妙に気になります。
・・・あ。
しまった。
電池が4本しかなくてラジオとランタンを同時に使うことができない・・・。
このランタンはポップアップ式で、コンパクトに収まります。
ただ、ネジがいまいちチャチで、何回か開け閉めしているうちにすぐバカになりそうです。
ネジがきかないとかなり持ち運びにくい感じになってしまいますね。
円形だから紐で縛っても抜けそうだし…。
このテント、ちゃんとランタンフックがついているので、室内灯にできます。
そしてこのランタンはポップアップを閉じると懐中電灯代わりにできるレンズがついているんですが、これが室内灯にしたときに下を照らす役割を兼ねているのがナイスです。
真下が影になると結構違和感があるんですよね。
あーー、今頃見つけてしまった。
テント設営マニュアル袋の中にあったんですね。
さて、テントはこのへんにしてちょっと外に出てみましょう。
相変わらずフライシートがダルダルですが、実はこれでも最初の状態から少しテンションかけなおしてます。
連日の雨で砂が流れてしまってますね。
地面がやわやわ。
一応キャンプ場なので炊事場があります。
薪が積んであります。これ、自由に使っていいんですかね?
今回は自分で持ってきているものを使いますが、サービスいいですね。
普通は500円とかで買わないといけないですよね。
さて、ソロキャンプと合わせてやりたいことの一つにブッシュクラフトというものがあります。
キャンプに必要な道具や薪を現地に落ちている木で間に合わせるというものです。
現地調達で代用できるっていうのに憧れます。
もともとyoutubeで登山系の動画を見ていて、関連動画とかで表示されたソロキャンプ動画を見て、キャンプしたくなった流れで焚き火をしたくなって、焚き火の動画を見ててその関連動画でブッシュクラフト動画を見たのがきっかけです。
木を薄く削いだものを作って着火剤にするとか、4本の木でイスを作るとかなんか「おおっ」ってなるじゃないですか。
今日のキャンプはまずソロキャンプ自体が初めてで、それだけで割りといっぱいになってしまいましたが、そんなことまで楽しめるぐらいの余裕で行けるようになりたいですね。
薪は持ってきてますが、実際に山でテント泊するときは現地で調達しないといけないので、一応そのつもりで薪拾いに行きます。
これ使えるかな。
あら、行き止まり。
これも拾っていくか。
暗くなってきたので戻ってきました。結局3本しか拾えなかったw
手で持つと思ったより全然持てないものですね。
そういえば動画では広いキャンバス地を2つ折りにしてたようなやつで運んでたな…今思うとあれ便利そう。
日も暮れましたので焚き火&夕食開始です。
この前のネイチャーストーブで火を起こします。
上に乗ってるのは初挑戦のスモークチキンです。
百均のステンレスボウルで焼き網を挟んで、網の下にはウッドチップ、網の上にチキンを置いていぶすことで簡単に燻製ができるというのをネットで見て、ソロキャンプにちょうどいい!ということで今日挑戦してみました。
とりあえず何か燻製したいというのがあったんですが、2週間とかの下準備が必要なものが多く、チキンならその場でできそうだったのでこれを選びました。
拾ってきた枯れ木をランタンを下げる足にしてみました。
ブッシュクラフトへのささやかすぎる第一歩ですw
20分ほどで熱も通ったみたいなので食べてみます。
・・・あ、おいしい
・・・けど、なんかスモークっていうかただの焼いたチキンのような・・・
・・・!
ウッドチップと間違ってコショウ炒ってるやん!
どんな間違いしてるんだ自分。
いやまぁ普通においしかったからいいんですけど。
ということで、スモークチキンはまた次回の課題になりました。
あとはひたすら焚き火。
気付いたら3時間たってました。
焚き火の炎って、ほんとずっと見ていられますね。
何もモノがないことで、普段どれだけいろんなものに気を散らされているのかがわかるようです。
ただ目の前の1つのものだけに集中するしかなくなると、無心になると同時にいろんなことを考えるもんですね。
言葉では完全に矛盾してるんですが、なんか実際そんな感じなんですよね。
普段忙しさでいろんなこと考えるのとまるで違う。
なんで今こんな昔のどうでもいいこと思い出したんだ、みたいなことになって自分でおかしくなるんですよ。
ずっとタンスの奥に仕舞ったままでかび臭くなった服を何年かぶりに天日干ししたような気持ちよさがあって、なんかいいです。
キャンプというより焚き火が好きになりました。焚き火のためにキャンプするような。
いい時間になったので寝ます。
そして夜中。物音で目が覚めました。
・・・鼻息?
テントのすぐ外で動物が歩きまわってる…。
このままテントに突っ込んできたりしたらヤバイかな…?
顔を出して追い払ったほうがいいかな?動物は基本臆病だと聞くし…。
いやでも臆病だからこそヘタに刺激するとヤケ起こして捨て身の攻撃に出るっていうのも聞くし…。
むーーーわからん!
寝る!!
クマとかイノシシとかスズメバチとかの対処法考えた結果、どっちがいいのかわからなくなり、でも、いざ出会ったら逃げるという結論は共通してるな、結局初めから出会わないに越したことはないってことかな、とかよくわからない結論に達したのと、そういう理屈以前にまず、単純に怖いというのがあって結局そのまま寝ました(笑)
一応、そのあとは特に何もなかったです。
たぶん5分ぐらいでまた寝てしまったので、そのあとどれぐらいそこにいたのかわかりませんが。
そういえば小学生の頃キャンプしたときも夜、テントの外でネコがあるきまわっていたことがあったのを思い出しました。
遠くの街頭で影が照らされてシルエットが完全にネコだし、鳴き声もネコで、普通にネコだと認識したんですが、なぜかやたら怖くて外を見ることができなかったですね。
夜の山の中ってなんか何が起こってもおかしくない気がして怖いんですよ。
こうやって文字で書くとなんともないし、明るくなって思い出すとなんであんなことで怖がってたんだって笑いたくなるんですけどね(笑)
朝〜。
空気が新鮮だ〜。
外は昨日の食事のあとが荒らされていました。
あーなるほど…食べ物のゴミとかそのままゴミ袋に入れたまま放置してたから、これが引き寄せてしまったのか…。
もしかしてこれ結構ヤバかったんじゃ…。
クマに襲われるパターンの典型ですよね…。
昨日のは鼻息からしてたぶんイノシシですが、イノシシも充分危険ですからね。
刺激して興奮させて突っ込んでこられたりしてたら…。
…いい勉強になりました。
ていうか酒の飲み残しにもアリが…そりゃそうか。これも気をつけないと。
食べ終わったあとは寝る前に片付けないといけないことを学びました。
明るくなってきました。
今日はすごくいい天気ですね。気持ちいい〜。
朝日も昇ってきました。
いやーいいですねー。一日の始まりを360度、五感で感じることができるのがなんかとてもいい。
よくわかりませんが、生き物が生き物としてあるために必要なことな気がしませんか。しませんか、そうですか。
早朝ラジオをBGMに朝も焚き火を楽しみます。
寝起きのまだアクティブスイッチ入る前のゆったりモードのテンションと焚き火のゆらぎって凄くマッチしますね。
気付くとまた2時間ぐらい経ってました。2時間ひたすら焚き火w
あ、登山者だ。
今日は初テント泊ということもあり、それだけで体力使いそうだから登山は計画に入れてなかったんですが…目の前を続々登山者が登っていくのを見ているとだんだんウズウズ…。
行こう!
実際の山テント泊だって、朝起きたあとは登山するんだ!
確かこのキャンプ場の奥から山に登れる道があったような…。
ということで出発します。
お、重い…。
普通の道歩いてるだけなのにヒザにめっちゃ乗っかってくるぞ…。
む、2つコースがあるな…。
欅谷ってことは三郡山の方か…こっちは頭巾山。昨日から一人の時間が続いているので、ちょっと人の喧騒が欲しい気もするな…。
よし、頭巾山コースにしよう。
三郡山コースの場合はまだしばらく舗装路を行くことになるみたいです。
頭巾山コースはここから山道。
よーし、行くぞ。
途中、落ちてる木を全部焚き火の燃料に使えそうとかウッドクラフトに使えそうとか吟味してしまうようになってしまった。
木の表皮で見分けられるようになりたいな。憧れる。
しかし…重い!
時間の割に全然進まなくてGPSが効いていないんじゃないかと本気で疑い始めるレベル。結局GPSは事実を忠実に記録していたわけですが。
それにしてもここまで遅くなるとは予想外でした。
テント泊と別にテント泊装備での登山も練習しないとマズイですねこりゃ。
お、なんか雰囲気が変わった? もうすぐだったり?
GPSは全然動いていないんですが、このとき本気でGPS効いていないと思ったのでもう見ていません(爆
うおΣ なんだこの急な傾斜!
…こ、ここまで登ってきてここからこの斜面はさすがに…
…いや、これはお約束の「山頂直前のダメ押しjパターンじゃないか!?
ここを登れば何か見えるものがーーーーーー
!?
…あかん、ムリや。
ここまでのペース、普通の2倍かかってます。ここから30分ってことは頭巾山まであと1時間はかかります。体力が結構限界に来てるのでそれ以上かかる可能性もあります。
そしてこれだけ時間かけて頭巾山だけで終わるのはあまりに寂しい。
頭巾山山頂は宝満山と三郡山の縦走路の間にあるんですが、縦走路の途中の広場みたいな感じで、「山感」がほとんどないんですよね。
なので普通は三郡山か宝満山をメインで登ってそのサブ的な感じで行く山になります。
三郡山なら頭巾山から30分あれば行けますが、今回は2倍見たほうがいいので1時間、戻ってくるのにまた1時間、そこから下山したら何時間?
本来行きたい宝満山だと片道2時間ぐらいかかるかもしれません。
そうなると下山する頃にはヘタすると暗くなる可能性も。
かなり余裕めの見積もりではありますが、それでも今回の限界ギリギリの装備でこの行程はムリがあります。
時間に追われたらここまでの楽しい思い出もなんか曇ってしまいそうです。
ということで悔しいですが、また次回の挑戦として今日はここで断念です!
帰りは帰りで、まーヒザに来る来る。
あれ、ていうかなんか天気が…これ降るんじゃね?
キャンプ場の川の音が聞こえてきた…!
ポツポツ雨が降り始めてる。これたぶん通り雨とかじゃなくて腰据えて降り続けるやつだ。急ごう。
下山!
とほぼ同時に雨が一気に降ってきた!
うはーーー
ちょ、ちょっと!ww
やばい、ゲリラ豪雨じゃないかこれ!
どうにか車に避難…。
尋常じゃない量です。ワイパー最速にしても前が見えん。
トランクに荷物積みたくて一瞬雨が弱まったすきに外に出たら一瞬でずぶ濡れになりました。
今までどんだけ降ってたんだよ…。
30分ぐらいでようやく弱まってきました。
この一本松公園には森のレストラン的なお店があります。
今年1月の難所ヶ滝登山のあとに冷えきった体に「ぜんざい」の看板に引き寄せられて初めて行ったのですが、お店の雰囲気も料理もとても良かったのでぜひまた行きたいと思っていたのです。
朝から何も食べてなかったし、登山が不完全燃焼だったし何かシメが欲しかったのでちょうどいいです。
店に入ったあとにまた土砂降り再開。
前回も注文したスモークベーコンのペペロンチーノです!
これにて初めてのテント泊登山終了。
いろいろハチャメチャな感じでしたが、それはそれでいい思い出になりました!