古処山 標高860m

4年ぶりの古処山は正面ルートで

活動標高差
796m
活動距離
6700m
活動時間
4:49

朝倉方面に行くことになったので、古処山へ。
最近500m前後の山ばかりでエネルギー持て余し感があるので、ちょっと負荷高めの山でちょうどいい感じです。

古処山は1度だけ登ったことがあります。
何気にもう4年も経ってたんだなー。

あのときは遊人の杜側から登りましたが、今回は負荷高めにしたいので秋月のだんごあん側から登ります。

が、頭の中では「だんごあん」と思ってたのに、間違って「古処庵」に来てしまいましたw

古処庵は秋月城址の一番奥にある茶店ですね。

古処庵の裏にも山道があるので、YAMAPで地図開いて自分の現在位置が表示されるまで気付かなかったっていう。

ということでだんごあんまで移動します。桜と紅葉のシーズンの賑わいから想像つかない閑散ぶりです…。

だんごあんの手前に駐車場の看板がありました。
10台ぐらいは楽に止められそうな広場だったのでここに止めました。

ようやく登山開始。
すぐ近くに本覚寺というお寺と登山口の案内があるので、ここを登っていくわけですが…

なんと登山者専用の駐車場が!

しかもかなり立派な駐車場

20台ぐらい止められそう。

さらにその上にも同じぐらい立派な駐車場があるという

最初からここに止めればよかった…。

ここからスタート

こうやって見ると、遊人の杜からのルートとはだいぶ差がありますね。

しばらく穏やかな道を登っていきます。

道幅は広く、傾斜も緩く一定で、非常に歩きやすい道です。舗装はされていませんが、ほぼ舗装路みたいなものですね。

岩の上に修行大師が。

そういえばここは霊山だったか。

山頂近くにいろんな石仏があったもんな。

それにしてもこの修行大師、ずいぶん立派な。

こういう山の中の石仏って大抵風化してボロボロになってるものですが、これはとてもきれいです。
表面の感じからしてもかなりの年数経ってそうなのに。

ていうかそれよりこんな岩の上に立ててよく耐えてるな。

「石の上にも三年」どころか30年ぐらいいるんじゃなかろうか。

こういうの見ると、あそこから落ちたらどうなるんだろうとか、なんか無駄に危険な想像しませんか?しないですか、そうですか。

谷筋でほぼ日陰の山道。沢が流れてて気温も5度ぐらいは低い印象です。

苔に適した環境だからか、いろんな種類の苔がかなり育っています。

谷筋は沢のBGMを聞きながら登れるのがいいですね。

右に曲がる案内が。

右は沢。飛び石を渡る感じです。

まっすぐ自然な道が続いてるので、この案内板がなかったら確実にまっすぐ進んでましたね。

この看板の役割重要。

ちなみにまっすぐい行った先は100mぐらいで行き止まりになってました。

間違ってまっすぐ行ったとしても迷うようなことはありません。

ということで沢を渡るわけですが、浅いし、流れも緩やかとは言え、足元になる石がかなり不安げな石しかないので注意が必要です。

踏む前にストックでぐらつきを確認。

それにしても登りやすい山道です。

湿ってるのでスニーカーでは厳しいかもしれませんが、変にゴツゴツしてないし傾斜も一定なので散歩感覚で歩けます。

木漏れ日と沢の音に癒される

うわ、道が崩落してる

うわ、道が崩落してる

地すべりでしょうか。なかなかの崩れ具合です。割れた箇所を見ると割と最近じゃないかな。

というかここまで未舗装だったのに、なぜここに来て舗装路なのか。

そしてヘタに真っ平らなせいで逆に滑りやすくて危ない…そのままでいいのに。

修験道用の整備かな?でもだったらなおさら自然のままでいいような気がするけど…。

やっと自然な道に戻った。

マムシグサ

あ、もしかしてマムシグサってこの状態の見た目から名付けられてる?

これは確かにマムシの頭みたい。

「茎のマダラ模様がマムシに似てるから名付けられた」とは聞いてましたが、あの赤い実のインパクトを差し置いてなぜ茎やねん、と一人で憤ってましたが
長年のモヤモヤがようやく解消された気分です。

ん?なんか駐車場が…

これはまた立派な駐車場だこと

なるほど、あの登山口からここまで林道で車で来れるんですね

もう山頂ほとんど目と鼻の先じゃないか。
こりゃ、遊人の杜よりさらにラクなルートですね。

…と、このときは思ってましたが、実はここからがかなり険しくなります。
地図上ではすでに7割終わってるように見えますが、実際のキツさを考慮するとまだ半分も行ってないです。
平坦な地図では険しさは分からないという、いい例です。

なんであんな、なんでもないところに石垣の跡が…?

あ、そうか、ここは城跡だったな。

山頂に「大将隠し」とかあるんですよね。

それからしばらく歩いていたんですが…

…?なんか道筋がなくなった…これは…

なんか足元もフワフワして妙に歩きにくい…これは道を外れたか?

YAMAPで現在地を確認すると、ルートに乗ってるのでとりあえず進んでみましたが、傾斜はさらにきつくなり、地面は踏み固められてないためズルズル滑る…これはさすがにおかしいともう一度YAMAPを見直すとやっぱりルートを外れてました。

危ない危ない。

外れたところまで引き返すと…

ここを沢に下らないといけなかったようです

いやーこれは思い込みが招いたミスですね。

登り道だから登るもの、という思い込みがどこかにあって、沢はルートじゃないと勝手に判断していたんですね。

改めて見渡すと目印のテープもついてます。

ルートじゃない方の道が自然に先に伸びてたのでテープさえも意識しなかったという感じです。

この間違いルートも同じような間違いを繰り返して踏み固められたことで正しいルートのように見えるようになってしまったのかも。

そしてここから急に疲れてきました。

道はそんなに険しくないのに、なかなか進まない。

さっきの間違えで精神的に疲れたせいか、食事が足りなかったのか…。

そこにこの左右で時間が違う案内板ですよ。

なんか「金の斧、銀の斧」的な試しを受けてる気分に…。

YAMAPでそれぞれのルートを確認すると左ルートは直接古処山に通じてるのに対して、右ルートは古処山から屏山への縦走ルートに合流するみたいです。だから遠回りになるんですね。

じゃあ左一択だろ。

べっ、別にラクをしたいわけじゃないんだからねっ(謎

山頂近くになって石仏が増えてきました。

相変わらずのクオリティ

いろんなものが当たって風化されそうな場所にあるのに、よくあんなにディテール保ててるな…。

裾の衣紋がずいぶんアグレッシブに波打ってますね。

2時間ドラマのクライマックスの崖レベルの場所に立ってそうな。

山の石仏ってこういう普通では見ない造形が多くておもしろいです。

これは野営に良さそうな場所だなぁ

と思ったら案の定、焚き火のあとが

[img-comment original_url=”https://lh3.googleusercontent.com/pw/ACtC-3ffp0LBmma-4urSjj_XykhNs7bAgFmu0F8zOVmP0MFUMiQ-Qx4xc4Yi2n8MLyMe_4BJ0aovBcl_nIfQymcEASvKK8vqjpgliIOQYN3mlMuBcR6oaDeCYMRcaDXTT52BWTCkMe-dmZPSDAl0mXV8sXyqZw=s0″ thum_url=”https://lh3.googleusercontent.com/pw/ACtC-3ffp0LBmma-4urSjj_XykhNs7bAgFmu0F8zOVmP0MFUMiQ-Qx4xc4Yi2n8MLyMe_4BJ0aovBcl_nIfQymcEASvKK8vqjpgliIOQYN3mlMuBcR6oaDeCYMRcaDXTT52BWTCkMe-dmZPSDAl0mXV8sXyqZw=w936″ comment=”古処山山頂とうちゃこ”]

やっと着いた…いやー結構しんどかったですね…。

林道終点の駐車場まで来たときは、想像以上の進行具合にラクすぎて逆にがっかりしてたぐらいですが、思い切りしっぺ返しくらった気分です。

前回来たときは冬で寒くて天気も悪かったから気付かなかったですが、この山頂、天気がいいとなかなか過ごしやすい場所なんですね。

なんの花かわからないけど花もきれい

前冬来たときは、どんより天気でわからなかったですが、晴れてるといい感じに日向ぼっこできるんですね、この山頂。

見晴らしはそんな良くないけど。

しかし、お腹減ったなあ。

前の人が食べてるおにぎりおいしそう。

やっぱなんか持ってくればよかった。

山頂に着くまで何が食べたくなるか分からないから持っていっても仕方ないみたいなこと考えて、毎回後悔してるような…。

さて下りますか。

石仏の頭、ありあわせで都合つけた感じ好き

ということで4年ぶりに来た古処山は、久しぶりに新鮮な発見の多い山登りとなりました。

広告
同じ山(古処山)の日記
公開日:
画像再クリックで閉じる。
画像右下のアイコンクリックで原寸大表示。
↑
single