焚き火最強の着火剤は白樺の樹皮でも麻ひもでもありませんから!

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いやぁ。

焚き火って

本っ当にいいもんですね。(C)水野晴郎

登山も好き、

キャンプも好き、

でもそれは焚き火があるからと言っても過言ではありません。

焚き火したいがためにキャンプするみたいなところありますからね。

でも、、焚き火って意外にハードルが高いですよね。

焚き火してみたいって思ったはいいけど、そもそも火が着かないっていう根本的な問題。

最初の課題であり永遠の課題かも。

僕も最初はだいぶ苦しめられてきました。

僕の場合はそれ以上に焚き火したい願望が凄かったので乗り越えられましたが、そんな変態的に強い願望を持った人は普通いません。

でもせっかく興味を持ったなら楽しさを分かってもらいたい。その手前であきらめるのはもったいない。

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ということで、僕が試行錯誤して行き着いた失敗対策を書いてみようと思います。

ネット検索すると「こうしたらいいよ」っていう教科書的な教えは無数にあるんですが、「こうしたらダメ」っていうことは案外書かれていないものです。

失敗あってこそ成功が生きます。

失敗せずにいきなり対策をするのは本質がズレていて猿マネの域を出ません。そして「この方法ダメだ」と見切ってしまうんです。それはちょっともったいなくないですか?

あと現実的じゃない方法も多いです。

典型的な例としては「着火剤には白樺の樹皮がいいよ」っていうもの。

いや、確かに白樺はよく燃えますよ? でも白樺の樹皮なんてどこにありますか?

ていうか仮にあったとして、

その木が白樺って判断できますか?

事前に写真で勉強してても実際厳しいと思いますよ。

山の中なんて視界の中に常に20本ぐらいの木が入ってるわけで、それを一瞬で区別するってもはやC.W.ニコルの域だと思います。

少なくとも僕はまだ無理です。

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そして、日本の山は杉と松が大半で、たまに出てきたところで絶対見逃します。

ずっと白樺だけを目的に歩けば見つけられるでしょうけど…そんな苦労するぐらいなら他の方法考えたほうが早いです。

そして、白樺は基本的に「大事に守っていこう」的な雰囲気があり、実際保護されてることも多いです。

注意書きがあれば問答無用で使えませんし、何も書かれてないとそれはそれで「本当にこれ使っていいの…?」みたいな妙な背徳感があります。

結論:白樺は使えない

という感じで白樺語りすぎましたが、ネットに散在してる焚き火テクは現実難しいものも多いんですよね。

じゃあ着火剤どうすればいいの?という答えに対して僕が行き着いた答えはガムテープです。

そんなこと書いてる記事ないですよね?

着火剤において大事なのはなんだと思いますか?

燃えやすさ?

違いますね。

  • 現実的かどうか
  • 着火の難易度
  • 携帯性

この3つです。

どんなに素材自体が優れていてもこの3つが揃ってないと「あ、なんか面倒」ってなって終わりです。

その理由を語るにはネットでよく見る焚き火の着火方法を論破していく必要があります。

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麻ひもによる着火のダメなところ

ネットでよく見る着火方法その1は麻ひもです。

これのダメなところはほぐすのが面倒ということです。

麻ひもを使う場合、燃え上がりやすいようにひもをほぐした状態にします。

百均で買えるので、手に入りやすいし、携帯性もいいですが、ほぐすのがとにかく面倒です。

そして燃え尽きるのがとにかく早い。量にもよりますが、10秒ぐらいで燃え尽きます。

火付きの良さと火持ちの良さというのは基本的に相反する要素なんですが、麻ひもの場合、この火付きの良さに全振りしてる感があります。

その10秒のために5分ぐらいほぐす作業が必要です。

文字で書くと大したことないように感じるかもしれませんが、実際にやってみると地味さもあいまってかなり面倒な作業に感じます。

ていうか火が付きさえすればいいならそもそも新聞紙でよくね?って話ですよ。

ほぐす手間もいらない。

百均で購入する必要もない。

最初の最初は新聞紙だと思うんですよ。

でもなんかちょっと焚き火の知識がついてくると文明の利器に頼ると負けみたいな暗黙のルールが出てくるんですよ。

着火剤など使った日にはそれはもうバッシングの嵐ですよ。

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で、新聞紙も文明の利器の1つに入るんですね。一応加工品には違いないですから。

ということで、新聞紙以外の自然派素材を求めたりして麻ひもとかにたどり着くんだと思うんですが・・・麻ひもも加工品ですからね笑

「麻」のイメージからなんとなく自然派な感じはしますけど、自分じゃ作れないし、山歩いてて見つかるようなものでもないです。

それこそ文明の利器を使って一度麻をひもに加工したものをわざわざ労力使ってほぐして使うって冷静に考えるとかなりアホらしいです。

知識が先行しすぎて頭でっかちになってる感満載です。

なぜここまで定番化しているのか意味が分かりませんが、ドヤ顔で人に勧めると恥ずかしいのでやめましょう。

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松ぼっくりによる着火のダメなところ

ネットでよく見る着火方法その2は松ぼっくりです。

松は杉とともに日本の山の木の大半を占めているので、探そうとしなくてもいくらでもあります。

そして自然そのものです。

ほしいときに山の中で見つかるという点で現実性と携帯性は非常に優れています。

が、そもそもそんなに火付きがよくないです。

これ勧めてる人、本当に松ぼっくりで着火したことあるんでしょうか?

一応、火付きのいい条件というのはあります。

  • カサが広がってる
  • 乾燥している

が、これを満たしていても火付きがいいとは言えません。

少なくともこれに直接火をつけて燃え上がるようなことはありません。

松の葉でも直接火をつけて燃えるのは厳しいのにそれより密度のある松ぼっくりがそもそも燃えやすいはずがないのです。

固まりになっている分、火持ちはいくらかいいかもしれません。

ただ、燃え始めなど火が小さかったり安定していなかったりする状態では、くすぶって終わりです。

肥えた松なら油分を含むので、加速することもありますが、それを狙ってゲットしようと思うと一気に難易度が上がります。

その時点で入手しやすさがダメですし、そもそも火付きがよくないので着火剤として勧められるものではないです。

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自作着火剤による着火のダメなところ

コットンにワセリンを染み込ませることで自作の着火剤ができます。

できますけど・・・自作する意味って何?っていう・・・。

文明の利器に頼りたくない!からの自作、まではわかるんですが、自作の材料が文明の利器って本末転倒じゃね?wwww

だったらもう普通の着火剤使えよって言いたくなります。無駄な労力です。

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チャークロスによる着火のダメなところ

いや、作るのに手間かけすぎだろJK。

まぁ、これは着火が目的というよりこれを作ること自体が楽しみみたいなところがありますけどね・・・。

新聞紙による着火のダメなところ

さて、ここにきてようやく誰もが思いつく着火剤、新聞紙の登場です。

今までの方法のほうがパッと見、プロっぽく見えてなんか良さそうに見えますが、こんなまわりくどい方法使うくらいなら正直新聞紙使ったほうが100倍合理的です。

とはいえやっぱりダメなんです。それは以下の2点。

  • 火持ちが圧倒的に悪い
  • 灰が飛散する
  • 一箇所に炎が集中しない

火付きの良さは最高クラスですが、1分も持ちません。

焚き火の火起こしは火付きのいいものから徐々に火持ちのいいものに火を移していくのが基本です。

新聞の次は松の葉や極細の枝あたりを投入することになります。

いくら細いとは言っても、これらに火を付けるには同じ部分に1、2分は火を当て続けないと燃え上がりません。

しかし新聞紙は燃えるのが早いので、燃え上がった部分はすぐに燃え尽き、残りの部分へどんどん炎が移動していきます。

これでは一箇所に熱を与え続けることができません。

一箇所で燃え続けさせるためには燃え尽きにくくすることが必要です。

言葉がややこしいですが燃えやすく、かつ、終え尽きにくくというのがポイントです。

新聞紙で着火するとき、普通はくしゃくしゃにして火をつけますが、ねじって棒状にすることで、通気性が落ち、燃え尽きにくくすることができます。

なんですが、少々火持ちがよくなったところで、火がどんどん移動していくことに変わりはありません。

ねじって棒状にしたものをとぐろ状にすることで、横方向への炎の移動を止められるのではないかと思いましたが、元の形に戻ろうとしたり、上に乗せた次の薪が崩れ落ちたりでなかなか安定しません。

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最強の着火剤、それはガムテープ

ということで、定番の着火剤を一通り否定し終わったところで、じゃあどうすればいいんだという話になるわけですが、先程少し触れたとおり、ガムテープが上記の問題をすべてクリアする最強の着火剤ということになるのです。

ちなみにガムテープには紙のガムテープとビニールのガムテープがありますが、紙がいいです。

ビニールでも着火という目的には問題ないんですが、ダイオキシン的な、なんとなくあまり良くない物質が出る恐れがあるので環境的によろしくないという意味で。

まず、入手しやすさについては言うまでもないでしょう。

どこの家にもありますし、買おうと思えばコンビニでもスーパーでも買えます。

携帯性も、使うかどうかに関わらず常に丸ごと1個バッグに入れていても気にならないレベルです。気になるなら必要量だけちぎって持っていけばいいだけです。

麻ひものような事前準備は不要です。

そして、火付きの良さ。

基本は紙ですから燃えないわけがありません。

そして問題の火持ちの良さ。

ここがポイントになるわけですが、ガムテープのノリが火持ちの良い着火剤として機能するのです。

さらにこのノリ、好きな形に固定させるのにも役立ちます。

先程新聞紙をとぐろ状にしたとき、形がもとにもどってしまうと言いましたが、ガムテープであれば反発しあう両端をノリで止めることができます。

また、薪に直接巻きつけることもできます。

きっちり巻きつけるのであれば新聞紙でもできますが、それでは通気性が悪く、燃え上がりません。

ガムテープならフワッと巻きつけることができます。そのうえで部分的にノリで止めておけば崩れる心配もありません。

最初の焚き付けは細い枝が何本も必要になるのでバラけがちですが、ガムテープでまとめてくくってしまえば、炎があちこちに散らばってしまうこともありません。

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最後に

ということでベストな着火剤を求めて試行錯誤した結果、行き着いたのはガムテープだったというお話でした。

焚き火の火起こしにおけるすべての問題をクリアしたガムテープはもはや火起こし専用アイテムかと思うほど様々な点で都合がいい着火剤なのです。

いろいろ四苦八苦しながら火起こしするのもそれはそれで楽しいですが、いざというときに何も考えずに一瞬で火起こしができる方法を知った上で挑戦すると気持ちの余裕も出てまた楽しみも倍増するので、試してみてください。

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公開日:2019.3.23
更新日:
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