ATOM Cam買ったんですが、これ凄いですね…。
アクションカメラといえばGOPROですが、価格が4万~5万と高額なので買うのに勇気がいります。
そのため、中国製のパクリ商品を買うのがわりと当たり前な風潮がありますが、それでも5千円~1万円ぐらいします。
ところがATOM Camはそれよりさらに安い2500円です。
あまりに破格の安さだったので、中華お得意の安かろう悪かろうだと思って侮ってたんですが…。
使ってみたら価格にゼロ1つ足りないんじゃないの?というほど驚きの高性能。
「ネットワークカメラ」なんて名前になってるせいで、使う人が限られる印象がありますが、そんなことはありません。
据え置きで動画撮影したいという人にはおすすめできるアイテムです。
サイズが小さいので動きながらの撮影というアクションカメラ的な用途にも使えますが、そこに関しては手放しでお勧めできる感じではないので、後述します。
とにかく暗所に強い
まず一番衝撃的だったのがこれ。
暗所にやたら強い。
言葉より実際に映像を見てもらったほうが分かります。
まず、今まで使ってた中華アクションカメラAPEMAN A80の映像。
APEMANとか言われても何それ?って感じだと思いますが、Amazonで「アクションカメラ」と検索して、ここ5年ぐらい常に上位に位置してる中華アクションカメラです。
いわゆるGOPROのパクリなんですが、普通に高性能なのでこれでいい、という人が多いんです。
とはいっても、夜の撮影はこのように真っ暗になってしまいます。
一方、こっちがATOM Camで同時に撮影した映像。
どうですかこの違い。
ライトで照らしてる範囲はもちろんですが、ライトが届かない、背景と空の境界まではっきり分かります。
これで2500円ですからね。
もうこれだけで元取ってるっていうか追加料金払わないかんレベルですよ。
ATOM Camはもともと監視カメラとして使うことを想定しているので、赤外線撮影に対応してます。
なので、暗所に強いのは当たり前といえば当たり前なんですが、赤外線モードを使わなくても強いんです。
人間の目で見た明るさ以上に明るく映ります。
上の動画がそれです。
赤外線モード使わずにあそこまで撮れます。
肉眼で見えないことはないけど、はっきり見えないぐらいの明るさ、たとえば夜、寝るときに部屋の電気を消して、枕元の灯りだけをつけたような状態をイメージしてもらいたいんですが、あれぐらいなら赤外線モードを使わなくてもはっきり映ります。
赤外線モードが活躍するのはその枕元の灯りさえも消して、完全に真っ暗になった状態です。
白黒にはなりますが、はっきり映ります。
夜、カメラで撮影しようとしたらブレブレになったり、目で見た感じと違って暗く写った経験は誰でもあると思います。
居酒屋で記念撮影したら顔が真っ暗になってしまった、なんてのはあるあるだと思います。
あれは人間の目がカメラのレンズより優れているから。
が、明るさの補完能力においてATOM Camは人間の目より優れているといえます。
明るいだけじゃなく鮮明
明るいだけなら30年前のビデオカメラですでに実現してました。
実家にハンディビデオカメラがあったんですが、これがナイトモードとかいう機能を備えていたんです。
それをオンにすると暗くてよくわからないものがめっちゃ明るく映るっていう。
でも、致命的な欠点がありました。
それは、動いたものがブレブレになること。
秒間1コマぐらいのカクカクした動きになり、少しでも動いたものはブレブレで、もはやそれが人なのか何なのかわからないレベル。
風景撮影ならともかく、ホームビデオなんて家族など動くものを撮るのが基本なので、この機能は事実上ほとんど使い物になりませんでした。
暗いと見えない、見えるようにするとブレる、それを防ぐために発達したのが高感度撮影機能。
シャッター速度を遅くすることで光を取り込むのではなく、電気的に感度を上げることで明るく写すものです。
シャッター速度は早いままなので、ブレに強くなります。
が、これにも欠点があり、感度を上げるほどノイズがひどくなります。
ブレブレで不鮮明か、ノイズだらけで不鮮明か、どっちを取るかとなるわけですが、2500円という安さのATOM Camはこのどっちかだろうと思ってました。
が、どっちでもなかったんですね。
明るく鮮明に、ブレることなく映る。
これを両立できるのはデジカメでもビデオカメラでもだいぶ上位機種で、安くて数十万クラスです。
だから「ゼロ1つ足りないんじゃないの?」と思ったわけです。
今回ATOM Camを買った最初の目的はペットのハムスターを外出先から見守るためでした。
ハムスターは夜行性なので夜、動き回ります。
そしてちょこまか走り回ります。
暗い場所でちょこまか動き回るものを撮影するって、カメラ的には結構ハードな条件です。
が、ATOM Camはそれをあっさりやってのけました。
防犯目的に監視カメラがほしい人は多いと思いますが、この暗所の強さはその要望をしっかり満たしてくれます。
無料監視カメラアプリとの比較
ATOM Camを買うまで、ペット監視は今まで使わなくなったスマホに監視カメラアプリ「Alfred」を入れることでまかなってました。
この方法は以下の点がネックでした。
- 接続が不安定
- 暗さに弱い
- 画質が悪い
接続が不安定
まず、接続が不安定なこと。
無料アプリであることや、スマホをアプリで強引に監視カメラ化してるということを考えれば無理もない話なんですが、外出中に接続が切れたときに、再度接続するには本体を直接操作する必要があり、帰宅するまで見れなくなってしまうという状態でした。
外出先から見るためのものなのに、これでは本末転倒です。
暗さに弱い
カメラがスマホ依存で、暗さに弱いのも厳しかったです。
前述の通り、ハムスターは夜行性なので、暗い状態で撮れないとあまり意味がないんですよね。
画質が悪い
これは使うスマホの性能にもよりますが、そのスマホで普通に撮影するより画質が悪かったです。
なにか動いているな、ぐらいは分かりましたが、鮮明とは言えなかったです。
ATOM Camなら全部クリア
まず、暗さの弱さですが、これは最初に述べたとおり全く問題ないので、文句なしのOK。
次に、接続の安定感ですが、切れたことがないです。
ただ、アプリの安定感が結構微妙で、いつまで待ってもローディングみたいになることが割とあります。
アプリを再起動すれば戻るので、Alfredのように家に帰らないと復旧しない、なんてことはないんですが、今後の改善に期待です。
多少イラッとはしますが、手元で復旧できるという点で、致命的な問題にはなりません。
あとは画質。
詳細は後述しますが、ざっくり言うと、それほどキレイではありませんが、確認用の映像としてはOKという感じです。
Alfredのように何が映ってるかわからないレベルではないです。
画質については評価基準となる要素が多いので、以下、要素ごとに分けて評価します。
解像度はFullHD
ATOM Camの解像度はFullHD(1920×1080)です。
他に設定で720p、360pの画質が選べます。
最近は1万円以下の中華アクションカメラでも4Kが当たり前で、FullHDはそれより劣っていることになりますが、4Kが必要かと言われれば1ミリも必要ないです。
データサイズが大きく、保存容量を無駄に食うデメリットしかありません。
そもそも、いくら解像度が高くても画質が低かったら意味ないんですよね。
ここで「え、解像度が高いってことは高画質ってことじゃん」などと反論したくなったとしたら、デジタルの感性が20年ぐらい遅れてるので、早急になんとかしたほうがいいです。
じゃないと、家電屋で確実にカモられます。
「このデジカメ1000万画素もの高画質なのに、今ならたった2万円なんですよ!」
「わーすごい掘り出し物見つけた!買います!」的な。
で、実際に撮ってみたら、あれ、やっぱり大したことないな、っていうオチ。
ここまで言ってピンとこなければ、もう百聞一見なので、Nikon D1というデジカメで写真撮ってみてください。
20年前のカメラなので、今ならヤフオクで1万~2万ぐらいで手に入ります。
最近のデジカメは安いものでも1000万画素以上が当たり前ですが、このカメラは200万画素しかありません。
が、実際に撮れた写真を見比べたら明らかにD1の方が高品質な写真だと素人目にもハッキリ分かります。
このカメラ、当時価格が65万円ぐらいしました。
デジカメとしては桁違いの価格ですが、売れました。
その価格に見合う品質があると認められたからです。
その後、D2、D3とモデルチェンジを繰り返し、2020年にD6というモデルで今なおNikonの王様の地位を保っています。
このままではデジカメの話になってしまうので、このへんにして話を戻します。
要するに解像度は画質と比例しませんということです。
1枚絵で勝負するデジカメでも持て余すのに、アクションカメラに4Kなんて全く無意味。
監視目的の映像で毛穴が分かってなんのメリットがあるのかと。
鮮明なほうが顔の表情とか分かっていいじゃない、と思うかもしれませんが、顔判別レベルならFullHDで間に合ってます。
画質を求めるならあとは解像度以外によるところが大きいです。
前述した「感度」もその1つです。
いくら解像度が高くてもノイズまみれだったら意味がないですよね。
解像度は高いがキレイな映像ではない
で、ATOM Camですが、解像度は充分なんですが、映像はそんなにきれいではないです。
これが実際に撮影した映像。
そしてこっちが中華アクションカメラAPEMAN A80で同時に撮影した映像。
ATOM Camのほうがパッと見、鮮やかで美しいように感じますが、そう思うのは最初だけです。
しばらく見ていると、強引に彩度を上げて鮮やかにしている感じで、初期の携帯カメラのような不自然な色合いということに気付くと思います。
全体がそれほど鮮明でもないのに、輪郭だけやたらはっきりしていて、シャープネスも強引な印象があります。
こういう画質はずっと見てると目が疲れます。
シャープネスとか彩度とか専門的な良し悪しなんて分からないから関係ないね、と言う人もいそうですが、知識がなくても不快なものは不快なんです。
専門用語はあくまでその漠然とした感覚を数値化するために後から生み出された概念なので、知識の有無は関係ないんですよ。
ということで、昼間の画質は一昔前って感じですね。
ダイナミックレンジが狭い
明るい色から暗い色までどこまで色を表現できるか、それが色のダイナミックレンジです。
これはもう広ければ広いほど良いです。
色のダイナミックレンジが狭いと、白飛びや黒つぶれが起こりやすくなります。
極端に明るい部分や暗い部分が真っ白、真っ黒になってしまうということです。
世の中に真っ黒、真っ白なものってないんですよね。
なのにそれが真っ黒、真っ白になってると違和感や不快感を感じるんです。
真っ黒なものといって思い浮かぶのは例えばグランドピアノ。
本体の色は真っ黒ですよね。
でも、光の当たり方で白になったりグレーになったりします。
では同じようなピアノ写真をもう一つ。
「絵じゃん!」
って思いましたか?
そうです。絵です。
でもなぜ絵とわかったんでしょうか?
描写の正確さもありますが、それは、色数が少ないからです。
絵のほうは真っ黒のベタ塗りになってたり、グラデーションが単純だったりします。
実物は黒から白までの階調がもっと細かく分かれているのです。
そんなの素人の自分には分かるわけないと言いたくなりますが、分かるんですよね。
理屈では分からなくても感覚は分かるんです。
だから「絵だ」ってすぐ判別できるんですよね。
で、問題は絵なのか写真なのか迷う場合です。
全体的には写真に見えるけど、一部が白飛び、黒つぶれで現実にはありえない色になっている。
こういう混乱が感覚的に不快感を生みます。
そして、不快な画像イコール「画質の悪い写真」と判断するんです。
なので、ダイナミックレンジの狭さは画質の悪さにつながりやすいです。
「なぜかわからないけど、なんかキレイとは思えない」っていうのは大体このあたりが原因です。
人間の感覚って鈍感なようで変なところが敏感で、特に「不自然なもの」についてはかなり敏感に察知します。
たとえば液晶テレビのドット抜けなどいい例です。
FullHDの液晶テレビは1920×1080、つまり200万個の点で1画面を構成しているわけですが、その200万個の中のたった1つ壊れているだけで気になってしまうんですよ。
規則的なものの中に1つだけ不規則なものがあるとすごく気になるんです。
兵隊の行進で、一人だけズレてたらすぐ気付きますよね。
そんな違和感の元になる、白飛び、黒つぶれですが、ATOM Camは、これが結構起こりやすいです。
アクションカメラは普通のデジカメより画質が悪いのが基本ですが、そのアクションカメラ基準で考えても5年ぐらい時代遅れな印象です。
8年ぐらい前にPanasonicから「ウェアラブルカメラ」っていうのを使ってたんですよ。
当時アクションカメラというジャンル自体がまだマイナーで、GOPROでさえ、知る人ぞ知るって感じだったんですが、本体とカメラを切り離すコンセプトが斬新で、これならあまり目立たないかもと思って買ったカメラです。
この画質が10年前のケータイかと思うぐらい悪かったわけです。
今回ATOM Camで日中撮影して、このカメラのことを思い出すくらいには画質が悪いです。
まぁ10年の月日の流れは伊達じゃなくて、アプリの使い勝手とか、省電力ぶりなどデジタル的な進化は相当違いますけどね。
画角は広角130度
あとアクションカメラに求められるのは画角の広さではないでしょうか。
アクションカメラの名のとおり、激しく動くものを撮るには映せる範囲が広くないと画面の外に出たり入ったりで落ち着かない映像になります。
また、監視カメラとして使う場合にも、撮れる範囲が狭いと死角ができる原因になりますからね。
ATOM Camの画角は130度です。
人間の視野角が120度と言われるので、それより広いことになります。
アクションカメラとしての用途がアウトドアだと考えると、感覚的にはもっと広い範囲が見えているように感じています。
実際には目や首を動かして視野以上の範囲を見てるだけなんですが、アウトドアでは無意識に広範囲を捉えようとしてるので、広い範囲を見ているつもりになっています。
その感覚的な誤差を含め、ATOM Camの設置場所から自分が見た範囲と、実際に撮れた映像の視野が大体同じなので、変に広いより使いやすいです。
数値的なスペックで優劣を表現するとしたら、ATOM Camはアクションカメラの性能としては「中の下」、普通か少し足りないかといった感じになるでしょう。
ただそれは高性能なものと比較して「中の下」というだけで、実際使用するときに不満が出るかと言えばそんなことはありません。
広すぎると魚眼レンズのように不自然に歪んだ映像になってしまうので、必ずしも広ければいいとは限らないです。
デジタルズームが便利
撮影画面はリアルタイムで8倍のデジタルズームができます。
ただ、これホントにデジタルズームか?と疑問になるくらい拡大した映像が鮮明なんですよね。
デジタルズームは本来の大きさをムリヤリ引き伸ばして大きく見せる技術なので、8倍にも拡大したらボケボケになるはずなんですよ。
でも上の動画を見てもわかる通り、ボケボケどころかむしろ拡大した状態が本来の映像なんじゃないかと思うレベルです。
この動画を撮影したスマホの解像度はFull HDなので、理論上は拡大前の状態が等倍で、それ以上の拡大は引き伸ばしになるわけですが…単純に引き伸ばしてるとは思えない鮮明さなんですよね。
デジカメによっては「超解像ズーム」とか言って、ドットとドットの間をAIが補完して、解像度を擬似的に上げるような機能があったりしますが、ATOM Camもそんな感じです。
単純に引き伸ばしたものより明らかに情報量が多いです。
画面の中で映ってるものに、小さくてなにかよくわからないものも、ズームするとわかることがよくあります。
デジタルズームはごまかしてる感じが嫌いで、デジカメでも一度も使ったことないんですが、ATOM Camのデジタルズームは割と役立つことが多いです。
高解像度なのに動画データサイズが小さい
どういう仕組みかわかりませんが、動画データサイズがかなり小さいです。
ATOM Camで10本ぐらい1時間の動画を取ってみたところ、大体1時間で500MBぐらいになります。
中華アクションカメラAPEMAN A80は1時間で1GBぐらい使うので、半分の軽さです。
さらに中華の方は解像度を最低の640×480に設定してるので、解像度は6.75倍違います。
つまり、同じ解像度で比較した場合、13.5倍データ容量が軽いということです。
すごくないですか?
アクションカメラはデータサイズの軽さが重要です。
なぜなら、撮りっぱなしにするのが基本だから。
普通のビデオカメラって撮りたい瞬間だけ撮りますよね。
でもアクションカメラってヘルメットや体に固定して、撮影開始したら、あとはカメラのこと忘れて動き回るような撮り方が多いです。
いらない場面も含めてずっと撮りっぱなしなので、どんどんデータが大きくなります。
撮れてると思ったら、データがいっぱいになっていつの間にか撮影が強制終了されていた、なんてことになるとだいぶガックリ来ます。
それを気にしてると“アクション”のほうに100%集中できなくなり、本末転倒な感じになります。
なので、残り容量を気にせず撮りっぱなしにできるというのはアクションカメラにおいて重要な要素なのです。
SDカードが32GBまでしか対応していない
ATOM CamはSDカードに録画します。
使えるSDカードは32GB以下です。
個人的にはこれがATOM Camのスペックで一番致命的な欠点です。
20年前のデジカメじゃあるまいし、いまどきそんなデジタル機器あります?
保証はしてないけど、使ったらイケるパターンかと思って128GB刺してみましたが、見事に認識しませんでした。
ここは5000円高くなってでも128GBまで対応してほしかった…。
ただ、前述のデータの軽さでこの欠点をかなり軽減してくれています。
1時間で500MBしか使わないので、32GBで64時間撮影できる計算になります。
完全に撮りっぱなしで丸2日持つということです。
もちろん画質はFullHD。解像度を落とせばさらに倍々で増えていきます。
なので、最初に32GBまでと言われたときは、「ああああ、ここでコストカットしてたかあああ」と、2500円という安さに騙された気分でしたが、実際に扱ってみるとその制限があったことを忘れるくらいどうでもいい欠点になりました。
動体検知機能が優秀
ATOM Camは動体検知ができます。
動くものが撮影されたときだけ録画する機能です。
さきほどアクションカメラは撮りっぱなしになりがちと言いましたが、この機能を使えば無駄な空白時間をカットすることができます。
そして、ATOM Camの動体検知機能はかなり高精度です。
撮り逃した分は後から確認しても分からないので、本当に取りこぼしがなかったかはわかりませんが、アプリで、撮影した時間と撮影しなかった時間がタイムラインで記録されていて、これを見るとハムスターの活動時間と一致しているので、基本的に問題ないと思っています。
3段階の感度調整もできるので、頻繁にオンオフが切り替わるのが気になるならこれを選ぶと良さそうです。
個人的には「高」で何も問題ないので、ずっとこれです。
これも容量節約に大きく貢献してくれます。
動画容量自体の少なさと、動体検知機能を併用することで、実際に撮影できる時間は相当余裕があります。
さらに、検知エリアを範囲指定することもできます。
指定した範囲に動くものが入ったときだけ撮影する機能です。
スマホ画面で指でなぞった通りに好きな形で範囲指定できるのには驚きました。
撮影範囲に風に揺れる木々などが入ってしまい、ムダに反応してしまう場合など、この機能を使えば誤反応を防げますね。
撮影動画が1分刻みで切られる
先程、32GB制限が最大の欠点と言いましたが、あれはデータサイズの軽さのおかげで、それほど気にせずにいられます。
本当に困る欠点が撮影データが1分刻みで区切られることです。
マニュアルには何も書かれてませんが、撮影したSDカードをPCで開くと1時間単位のフォルダの中に1分刻みで動画ファイルが作られているのがわかります。
youtubeなどに上げるなら、これらを結合してアップしないといけません。
この作業がかなり疲れるのです。
動画結合アプリはたくさんありますが、ほとんどが再エンコードを伴う結合です。
結合して保存する際に再度既定のフォーマットでエンコードするわけですが、これがかなりの時間を要します。
動画のデータサイズやPCのスペックにもよりますが、PCのスペックは2021年現在、CPUがi5で、メモリは16GB、ストレージはSSDを使用したものが平均的なところでしょうか。
その条件だと、1時間の動画に1時間のエンコード時間、つまりその動画の再生時間と同じぐらいエンコード時間がかかります。
5時間とかになるともう1日がかりの作業ですよ。
上に上げていたキャンプの動画とかハムスターの動画とか実際結構なストレスの上でようやくできたし…。
あと、これは自分のPCだけなのかなんかよくわからないんですが、ATOM Camで撮影した動画データってPCで扱おうとするとフリーズしたり、何をするにもやたら時間がかかるんですよね。
1台のPCだけならともかく、併用しているノートPCでも同じ現象が起こるので、PC固有の問題ではなくやはりATOM Cam側の問題のような気がしています。
動画のエンコードが長いだけならまだいいんですが、クリックするたび、ドラッグするたびに不安定になられると時間がどうのこうの言う以前の問題でストレスが積み重なっていきます。
これは本当にどうにかしてもらいたい…ファームウェアでなんとかできることのような気がするんですが…。
ただ、ATOM Camのレビューを見ているとこの点を不満として指摘している人が全くいないんですよね。
ちなみにPCでは1分刻みの細切れなんですが、アプリから確認すると全部がシームレスにつながっているので、ストレスを感じることはないです。
みんなアプリを通してしか見てないの…?
マニュアルもアプリ上の操作方法しか書いてないし…。
撮った動画はカードがいっぱいになったら消してるんでしょうか…監視カメラならそれでいいですが、みんながみんな監視目的でこれを使うとも思えないんですよね。
イベントやレジャーの撮影なら後に残したいと考えるのが普通でしょうし、動画はデータサイズが大きいので自前のストレージでは限界があり、youtubeにアップしたくなるのは自然な流れだと思います。
動画結合はBandicut
で、動画を外部保存するには結合しないわけにはいかないんですが、そのためのツールとしていろいろ試した結果、Bandicutが現状最適解です。
前提として、
- 無料
- 再エンコードなし
の条件内での選定となります。
「現状」というのはこれも全く不満がないわけじゃないからです。
不満は1度に60ファイルまでしか結合できない点。
1分刻みで分かれてるATOM Camの動画だと1時間分しか結合できません。
で、この結合にかかる時間が1~2分と、またなんとも微妙な時間なんですよね。
理想は時間がかかってもいいからファイル数無制限で結合できること。
そしたら一度処理を実行して、あとは放っておけばいいので、あまり負担になりません。
ですが、ファイル数が60以内で一度の結合が1~2分だと、例えば10時間分の録画データを結合する場合、ずっと作業を続ける感じになるんですよね。
放っておこうとするとすぐ終わる、終わるまで待ち構えていると待ち長いというなんとも微妙な時間なのです。
1時間分に結合した動画をさらに結合して10時間分の1ファイルにして、ようやく作業完了となります。
正直しんどいです。
が、他のツールはもっとしんどいので今のところはこれが最適解ということになりました。
まぁ、普通60ファイルも結合することはないので、このアプリが悪いわけではないんですが、有料版が用意されているので、そっちでは無制限にしてほしかったです。
ただ、やはりそれを解決すべきなのはBandicut側ではなく、ATOM Cam側でしょう。
1分1ファイルはどう考えても不便です。
小刻みに分かれてるほうが、撮影途中になんらかの障害が起こったときの被害は少なくてすみますが、その滅多に来ないリスクよりも普段の利便性をもう少し重視してもらいたいです。
ちなみにBandicutですが、本来有料アプリなので、無料版は以下の制限がつきます。
- 動画途中一定時間ごとにロゴが入る
- 処理が遅い
処理が遅いのは気にならないというか、有料版で本当に変わるのかだいぶ疑問があるんですが、ロゴはわりと露骨に出るので、しばらく使って有料版を検討するのもアリです。
↓1時間ごとにフェードインで全面にロゴが出る仕様
無料版も期限があるわけではないので、気にならないならそのまま使ってもOKです。
価格は4950円(2021年1月時点)。
年間ライセンスなどではなく買い切りなので、価格的にはまあ妥当なところかなと個人的には思います。
もう一つの結合ツール「AviUtl」
動画結合フリーソフトにはAVIUtlがあります。
無料なのに動画結合にとどまらず結構な動画編集機能を備えた昔から定番のフリーソフトです。
ただその高機能さは随時プラグイン的に機能を追加することで実現するもので、このプラグイン的な部分が、ある程度PCの扱いに慣れている人でないと諦めてしまう分かりにくさなところが難点です。
とは言っても、親切な解説サイトがあり、書いてあるとおりに進めれば誰でもできるものでもあります。
再エンコードなしの結合ができるのもプラグイン的に機能を追加することでできるようになります。
【AviUtl】動画を再圧縮なし(無劣化)で編集&エンコードする方法
ただこの方法のデメリットがファイルを1つずつ追加していかないといけないことです。
1分刻みの動画を1つずつとかそれだけでめっちゃ時間かかります。
ていうか単純に面倒です。
Bandicutのようにファイル数の制限はありませんが、制限数を差し引いてもBandicutのほうがストレスは低いと思います…。
こちらのソフトは結合以外の映像の部分カットなどで使うのにとどめておいたほうが良さそうです。
SDカードがなくてもクラウドに録画データ保管
ATOM Camは動体検知から12秒間、自社クラウドに録画データを保存してくれます。
アプリ内には1日20ファイルまでしか検知していないような記載になっていますが、実際には朝から夜まで1日中無制限で記録しているような印象です。
少なくとも20ファイルは余裕で超えてます。
制限としては、1回の録画が12秒間ということ。
あと、保存期間が2週間ということ。
その録画ファイルを再生すると自動的にスマホ本体に保存されるので、取っておきたい映像は本体に保存しておけばOKです。
むしろ、再生するだけで保存されるので、不要なファイルがたまりがちになります。
まぁ欲しかったのにいつの間にか消えているよりはいいので…。
このサービスのおかげで、当初の目的だったハムスター監視はこれだけで完全にまかなえてます。
留守にしているときに気になるのは脱走していないか、生きているか、だけなので、長時間録画する必要はなく、数時間おきに動いていることが確認できればそれでOKなのです。
なので、映像すら必要ではなく、アプリ内の「○時○分動体検知」のリストだけでも監視には充分役立ってます。
ちなみにSDカードに保存した録画ファイルもアプリ内で再生できますが、スマホ本体への保存はできません。
SDカード内の動画を保管する場合は本体からSDカードを抜き取ってPCなどに移すしか方法はないので、微妙に不便です。
一度動体検知をすると5分間はセンサーが反応しない
非常に高精度な動体検知ですが、一度検知するとその後5分間は検知しない仕様になっています。
監視カメラとしての用途を打ち出しておきながら5分間空白時間が発生するというのは致命的だと思うんですが、とにかくそういう仕様なのです。
これを回避するには、動体検知で撮影せずに、ずっと撮りっぱなしにするしかありません。
自分はハムスター監視かキャンプ録画なので、前者は1時間に1回でも写っていれば生存確認として充分だし、後者はどこかにでかけたりしない限り常に何かしら動いて撮りっぱなしなので、問題ないんですがね。
ループ撮影機能がない
ループ撮影とは、撮影データが容量いっぱいになったら、古いものを自動的に上書きして、新しい録画データを残していく機能です。
ATOM Camは監視カメラを前提にしながら、このループ撮影に対応していません。
自分は監視カメラ目的で使っていないので気にしませんが、これはなかなか致命的な欠点じゃないでしょうか。
撮影データがいっぱいになる度に手動で削除(フォーマット)をしないといけません。
フォーマットもアプリ上でできるので、手間自体はわずかなものですが、いつの間にかいっぱいになると勝手に撮影終了してしまうリスクを常に意識しておかないといけないというのはなかなかのマイナスです。
ただ、ATOM Camの場合は、クラウド撮影機能のおかげで、容量いっぱいになったあとも12秒は撮影してくれるので、それで充分ならこの問題はスルーしていいです。
撮影モード自動切り替えの判定基準がお粗末
ATOM Camは光がないときには赤外線で撮影できます(ナイトビジョン)。
通常モードとの切り替えは手動でもできますが、明るさに応じて自動的に切り替えさせることもできます。
ただ、この切替判定基準がギリギリのところで設定されているのか、連続してオン・オフが切り替わることがわりとよくあります。
切り替わるときに「カチッ」と「写ルンです(もう分かる人いないかな…)」のシャッター音のような音がするんですが、これが5秒おきぐらいにカチッカチッとなり続けてることがあります。
夕方と夜の間のような微妙な明るさのときに判断に迷って鳴っているのかと思いきや、寝てるあいだの真っ暗な中でも鳴ってて、起こされることがあるので、明るさの基準の問題ではない気もしますが、なんかいまいちだなと感じるところです。
(↓追記)
原因がわかりました。赤外線ライトが撮影映像に写り込んでいたことが原因のようです。
この映像などもその一例ですが、映像の中央上のほうでライトのようなものが2つ光っているように映っているのが確認できます。
この映像はガラスごしに撮影しているため、撮影しているATOM Cam自身が反射して写り込み、レンズから発光している赤外線ライトが映ってしまっているという状態です。
これが光と認識されて、通常モードに切り替わる、しかし通常モードに切り替わると映像は真っ暗になるので、赤外線モードに切り替わる・・・以下ループ、という状況になっていたようです。
夕方など徐々に暗くなってきたときの切り替えタイミングはいい感じなので、そこは問題ありません。
下の動画が一例です。
11/14に撮影したものですが、17:50頃に切り替わっています。
映像中に表示されている内蔵時計をきっちりあわせていなかったので、確か5分ぐらいずれていた気がしますが、まぁ大体それぐらいの時間ということで。
このときの日没時刻は、17:16。
季節が秋なので、日没後急速に暗くなっていく途中で切り替わったことになりますね。
映像を見る限りはまだだいぶ明るさに余裕がある状態で切り替わってることが分かります。
監視カメラは、雰囲気や色よりも何が映っているかが重要なので、この余裕をもった切り替えは妥当なラインだと思います。
このキャンプ動画のように思い出を記録するような使い方では、カラーのほうがそのときの雰囲気をより残せる意味で、もうちょっと粘ってほしい感じもしますが、その場合は手動切り替えに変えればOKなので、大きな問題ではありません。
実際にこの動画でもあとで手動切替にして、結局最後まで暗視モードは使わずに撮りきりました。
アプリの完成度は合格点ギリギリ
ATOM Camは、ネットワークカメラの名前のとおり、最初のセットアップ時に本体のリセットボタンを押す以外はすべてネット(Wi-Fi)を介してスマホアプリから操作します。
なので、スマホとWi-Fiは必須です。
そのため、アプリの使い勝手がこのカメラの価値を大きく左右するわけですが、一通り使ってみた感想としては、とりあえず合格点レベルにはあるとは思いますが、まだ満足とは言い難いです。
自分はAndroidで使ってるので、OSや端末との相性もあると思いますが、一度アプリを使って、しばらくして再度開いたときに撮影画面がロード中のまま固まることが多いです。
一度アプリのスタート画面に戻ることで解消されますが、小刻みに確認したいときはいちいちそれをするのが結構鬱陶しいです。
バッテリーは内蔵していない
アクションカメラとして使えそうで使えない理由がこれです。
ATOM Camはバッテリーを本体に内蔵してないんですよ。
電源は常に外部から取ります。
基本はコンセントにUSBアダプターを指して、スマホの充電のような使い方をしますが、モバイルバッテリーでもOKです。
なので、外で全く使えないというわけではないんですが、常にモバイルバッテリーと、それを接続するケーブルが一緒になるので、かなりかさばるのです。
といっても、自分は普通にアクションカメラとして使ってますけどね。
いつもバッグを持ち歩いてるので、モバイルバッテリーもケーブルもそのバッグに入れて使ってます。
まあでも誰にでもそれを当たり前に勧められるかというとちょっと厳しいですよね。
非防水
アクションカメラとして使えない理由がもう一つありました。
本体が防水ではないことです。
キャンプや登山など水のないアウトドアなら関係ないように思うかもしれませんが、あるんですよね。
夜露という水が。
日没後3時間もすれば夜露で本体全体が濡れてます。
アウトドアである以上、防水は避けて通れない機能なのです。
と言いながら、自分は構わずキャンプ撮影に使ってますが…。
一眼も非防水なのに、雨の中でもぶら下げて登山してますからね。
もちろん壊れない保証はないですよ。
でも、自分は壊れるデメリットよりも、撮りたいときに撮れるメリットのほうが価値が高いと思っているので、壊れる覚悟でそうしてるということです。
一眼のほうは5年前からそのスタイルですが、いまだ普通に使えてますね。
こっちはアクションカメラと違ってれっきとしたMADE IN JAPANなので、そのあたりはさすが日本製というところでしょうか。
まぁ「普通に使えてる」っていうのも自分のズボラな感覚で言ってるだけで、レンズ内は結露を繰り返して内部に水垢のようなものがついてしまってるし、ホコリは入りまくってるし、きちんとカメラ使ってる人からすればとんでもない状態なんでしょうけどね。
でも、実際に撮った写真に問題が見当たらないんだから別によくない?って感覚です。
キレイにした状態で同じ写真を撮って比べれば分かるかもしれませんが、比べなければ分からないなら別によくない?っていう。
こういう言い方はアレですけど、「大問題だ」というプロの人に撮った写真だけ見せて、このカメラの惨状を見抜けるとは正直思えないです。
そもそも写真ってキレイに撮ることが重要だと思ってないし。
汚れても傷ついても、その一瞬しか撮れない表情を残すための道具に過ぎず、ガラスケースに入れて飾るような使い方は一番ナンセンスだと思っています。
海など完全に水没するような使い方はさすがにやるつもりはありませんが、気にしすぎて使い方が制限されるくらいなら壊れる覚悟で使っていきたいです。
とまぁ、なんか話がズレましたが、アウトドアでの使用は、あくまでそういう考えのもとでは使えてるけど、手放しでお勧めできるものじゃないよ、という話です。
販売元がつぶれたら使えなくなる
ATOM Camはネットワークカメラで、撮影も再生も設定も全て専用アプリを通じて行います。
それはつまり、アプリが使えないとこのカメラはもはやカメラとして機能しないことを意味します。
製造、販売会社がつぶれたらアプリの存続は保証されなくなるので、ある日急に使えなくなる可能性があるということです。
まぁ急に使えなくなるのはどんな製品でも同じですが、本体の問題ではなく、製造元の存続で決まるというのが、不安といえば不安ですよね。
2500円なので、損するようなことはないですが、いつ使えなくなるのかと気になってしまう人もいるかもしれません。
PCアプリがない
アプリでしか操作できないのは個人的にはあまり気にならないんですが、スマホでしか操作できないのは不満です。
PCアプリがあれば、大きな画面で映像を確認でき、FullHDの解像度も生かされるし、操作もしやすそうですが、今のところ開発される気配はありません。
(↓追記)
Windows、Macともに公式アプリがありました。
ATOMアプリダウンロード | ATOM Tech(アトムテック)
ただし、ベータ版ということで動作保証はありません。
実際にインストールして使ってみたところ、ログインパスワード入力時に、通常だと「****」とモザイク文字が表示されるところが、入力しても画面上は空欄のまま、でも実は認識している、といったプログラミングのパスワード入力画面みたいな仕様になっていたり、ウインドウをドラッグするとチラついてなんかフリーズしそうな不安な感じがあったり、普通PCアプリは無段階でウインドウサイズが調整できるのに、1000pxかフルスクリーンかのどちらかしか選べなかったり、映像の通信が不安定でカクカクしていたりと、いかにもベータ版という作りになっています。
大手企業のメジャーなアプリしか使ったことがない人だと、戸惑うかもしれません。
ただ、フルスクリーン時の見やすさは圧巻。
こんなに大きい画面で見ても高精細なんだと改めてFullHDの実力を実感します。
消費電力が多い
コンセントで使う分には電気代を気にするような消費電力ではないですが、モバイルバッテリーで使うとなると、結構なペースで消費していくので、気になるところです。
ネットに接続するからなのかわかりませんが、例によってAPEMAN A80の比較で2倍くらいバッテリーの持ちが悪いです。
10000mAhのバッテリーだと10時間ぐらいでしょうか。
充分といえば充分ですが、APEMAN A80は圧倒的に省電力で、バッテリーに関して全く気にする必要がなかったので、この差は結構大きいです。
たとえばキャンプでは、そのモバイルバッテリーがスマホやその他のデバイスの電源も兼ねるケースがあると思うので、そうなるとこの消費電力は無視できない問題です。
使えるUSBケーブルが限られる
電源コードとなるUSBケーブルはマイクロB端子で端子の汎用性はあるんですが、問題はその差し込み部分です。
奥まった構造になっていて、端子の持ち手?カバー?ちょっと適切な表現が思いつきませんが、そこの形によっては刺さらない可能性があります。
付属のケーブルは1.8mと余裕のある長さなので不満はないんですが、アクションカメラ的に使うときは短いほうが良かったり、アクションカメラ的に使うなら何本か予備で持っておきたいというケースも考えられます。
ケーブルに制限があるというのは割と大きなマイナス点です。
マイク性能が悪い
映像は必要十分な性能なんですが、音声の品質はだいぶ悪いです。
ハムスター監視カメラとして使っている間は、音が必要ないので、気になりませんでしたが、キャンプ撮影として使ったとき、会話の音声がほとんど拾えていなかったことにがっかりしました。
ときどき子供が大声を出したときに拾えてるような感じです。
その声も最初と最後が途切れてる感じなので、一定音量以下はゼロとして認識しているような感じです。
同時に撮影していたAPEMANのほうは拾えてるので、集音性能は悪いです。
AtomCamには外部接続端子があります。
今後の拡張を想定した仕様のようですが、今のところこれが活用された例は見ません。
汎用外部マイクは無理でも公式オプションでこの端子に接続するような形で作ってもらえればありがたいんですが、まぁ需要が足りないかな…。
レンズが黄ばむ可能性がある
これは推測でしかないし、実際になったとしても個人的には気にならないので、マイナス点とは思ってないんですが…。
レンズが樹脂製なので、紫外線に当たり続けると黄ばんでくる恐れがあります。
10年ぐらい経った車のヘッドライトがそうなってますよね。
あんな感じに。
普通カメラのレンズは紫外線対策してありますが、2500円のATOM Camにそんなコストかけられるわけがありません。
まぁでもそんなモロに直射日光当たる場所に設置し続けるケースも少ないでしょう。
というか仮に当たり続けても1年ぐらいは問題ないレベルだと思います。
2500円ですからね。
1年使えれば充分でしょう。
この点に限らず、全てのデメリットは、基本的にこの「2500円ですから」で、消し飛びます。
それくらい価格破壊なのです。
常時接続できるネット環境がないときは…
ATOM Camは全ての操作をアプリを通じてネット上から行います。
家ではWi-Fiなどの
最後に
ということでATOM Camについて話してきました。
GOPROのように乱暴に扱ってもOKというようなタフさはありませんが、わりと普通にいろんなシチュエーションで使えるというのがおおまかな印象です。
そして、2500円という安さには、今でも驚かされています。
忘れた頃に改めて金額を思い出して、そういえばこれそんな安かったんだっけ、みたいな。
つなぎっぱなしにできるネット環境があることが条件にはなりますが、据え置きで撮影したいシチュエーションがあるなら、このカメラは買って損はしないと思いますよ。