冬の登山って、寒いのに汗をかいて、寒いのに暑いみたいなよくわからない感じが苦手なんですよね。
ベースレイヤーは何を着てるんだ?
ベースレイヤー?
なんですかそれ?
なんですかそれ?
ベースレイヤーは肌に直接触れるインナー、平たく言えば「肌着」だ。
やれやれ、また、レインウェア、ザックに続く、意識高い系登山用語か・・・
それがただの肌着やただのTシャツなら、そんな言葉使う必要はないから、意識高い系用語になるだろうな。
しかし、あえて「ベースレイヤー」という言葉を使うときってのはただの肌着じゃないことが多い。
しかし、あえて「ベースレイヤー」という言葉を使うときってのはただの肌着じゃないことが多い。
肌着じゃない肌着?
そうだ。登山での大きな動きにも対応する伸縮性などもあるが、ベースレイヤーが持つ代表的な機能はなんといっても「吸湿性」「速乾性」だな。
水分をよく吸ってすぐ乾く・・・ってことですか?
そうだ。つまり汗だな。
登山では夏も冬も汗をかく。
夏はベタつき、不快の元になり、冬は汗冷えでただでさえ低い気温がさらに低く感じる元になる。
汗は1年中対策が必要なポイントの1つだ。
登山では夏も冬も汗をかく。
夏はベタつき、不快の元になり、冬は汗冷えでただでさえ低い気温がさらに低く感じる元になる。
汗は1年中対策が必要なポイントの1つだ。
その汗対策にベースレイヤーってことか・・・。
あれ、でも暖かさならあれがあるじゃないですか、ユニクロのヒートテック。
あれ、でも暖かさならあれがあるじゃないですか、ユニクロのヒートテック。
・・・ヒートテックだと・・・?
(あ、やばい、これ地雷踏んだパターンだ)
登山にヒートテック!?!?貴様っ!死にたいのかっ!!!!いいかよく聞け!!確かにヒートテックは保温性はある!!!しかし保温性だけだ!!!登山においてッ!何よりも重要なのはッ!速乾性!!!そしてッ!吸湿性!!!その2つはヒートテックには・・・
ない!!!
あー、もう・・・勘弁してくれよ・・・文字サイズに対して文字数が多すぎるんだよ・・・その文字サイズでしゃべっていいのはせいぜい10文字だろJK・・・
ヒートテックが有用なのはあくまで体を動かさない日常生活において、だ。
汗をかくほど運動するシーンにおいて、ヒートテックの特性はかえってアダとなる。
汗をかくほど運動するシーンにおいて、ヒートテックの特性はかえってアダとなる。
もうなんかヒートテック以上に暑苦しいな・・・。
すみません、エアリズムください。
すみません、エアリズムください。
ということで、ベースレイヤーが重要なんだ。
アウトドアメーカーが出してるんですか?
代表的なのはファイントラックのスキンメッシュ、ミレーのドライナミックメッシュ、モンベルのジオラインだ。
今回はこの中で最も身近なモンベルのジオラインを見ていこう。
今回はこの中で最も身近なモンベルのジオラインを見ていこう。
30分で乾く速乾性
まずは何よりも大事な吸汗性・速乾性だ。
吸汗性については普通の綿のTシャツでも充分だが、綿のTシャツはとにかく乾きが遅い。
吸汗性については普通の綿のTシャツでも充分だが、綿のTシャツはとにかく乾きが遅い。
学生の頃、綿のTシャツでスポーツしてたときのアレですね。
一度濡れたらその日はまず乾かないですね。
一度濡れたらその日はまず乾かないですね。
モンベルのジオラインの速乾性は濡れた状態から30分で乾くレベルだ。
すごい!
洗濯物を干して30分経ったらもう乾いてることをイメージすると「なにこれ!?」ってなる勢いですね。
洗濯物を干して30分経ったらもう乾いてることをイメージすると「なにこれ!?」ってなる勢いですね。
1週間着続けても臭わない防臭効果
そして、ジオラインには銀イオンが織り込まれている。
銀イオンって消臭剤でよく聞きますね。
そのとおり。ジオラインは消臭効果もある。
その効果は1週間着続けても臭わないほどだ。
その効果は1週間着続けても臭わないほどだ。
すごい!
連泊の登山なんかではありがたいですね。
旅行と違って着替えもそんなにいくつも持っていけるわけじゃないですからね。
連泊の登山なんかではありがたいですね。
旅行と違って着替えもそんなにいくつも持っていけるわけじゃないですからね。
防臭効果のあるインナーは他にもある。
が、安いものはニオイは抑えてもその根本原因であるバクテリアはそのままだ。
モンベルのジオラインが違うのはニオイの元となるバクテリアそのものを減少させるところにある。
この違いは時間が経つほど差が顕著に現れる。
どれだけ着てもその都度バクテリアを減らすということは理論上、半永久的にニオわないということになる。
まぁ実際にはそんなことはないだろうが、それぐらいの機能を持っているということだ。
が、安いものはニオイは抑えてもその根本原因であるバクテリアはそのままだ。
モンベルのジオラインが違うのはニオイの元となるバクテリアそのものを減少させるところにある。
この違いは時間が経つほど差が顕著に現れる。
どれだけ着てもその都度バクテリアを減らすということは理論上、半永久的にニオわないということになる。
まぁ実際にはそんなことはないだろうが、それぐらいの機能を持っているということだ。
静電気が起きにくい
あとは冬場に嫌な静電気。
ジオラインは生地にカーボン遷移を織り込んでいて、これが静電気を放電する機能を果たしている。
ジオラインは生地にカーボン遷移を織り込んでいて、これが静電気を放電する機能を果たしている。
静電気が起きたからって命にかかわることはないですけど、冬場の静電気はやっぱり気持ち悪いですもんね。
地味なようで、実際にあるのとないのとでは快適さが大きく変わりそうです。
地味なようで、実際にあるのとないのとでは快適さが大きく変わりそうです。
保温性
そして保温性。ヒートテックのような機能も持っている。
吸汗性、速乾性だけかと思ったら保温性もちゃんとあるんですね。
同時に成立しそうにない機能が成立してるってすごい技術ですね。
同時に成立しそうにない機能が成立してるってすごい技術ですね。
厚みで選ぶバリエーション
モンベルのジオラインは一口にジオラインと言っても、用途に応じていろいろなタイプがある。
主に厚みの違いで4つのタイプがある。
主に厚みの違いで4つのタイプがある。
夏は薄いモデル、冬は厚いモデル、みたいな感じでしょうか。
だいたいそんなところだ。
まずジオラインで最も生地が薄いモデル「クールメッシュ」。
メッシュ生地にしたことで、元々の売りである通気性と速乾性をさらに昇華させたモデルだ。
まずジオラインで最も生地が薄いモデル「クールメッシュ」。
メッシュ生地にしたことで、元々の売りである通気性と速乾性をさらに昇華させたモデルだ。
聞いてるだけで涼しそうですね・・・。
その上に重ねるシャツと肌との間に隙間を作るから、汗のべたつきが感じない構造になる。
汗はかくが、汗をかくことで起こる不快感がなくなるという感じだ。
汗はかくが、汗をかくことで起こる不快感がなくなるという感じだ。
汗をかかないことを目的にしがちですが、改めて考えると汗をかくことが気持ち悪いんじゃなくて、そのあとのベタつきと濡れが不快につながってるんですよね。
次にクールメッシュほどではないが薄手ラインの「L.W.(ライトウェイト)」だ。
これも着ただけで破れるんじゃないかというくらい薄いですね・・・向こうが透けて見える・・・。
ジオラインの中では最もバランスの取れたモデルとされる。
他のモデルを持っている人でも大半がこのL.W.を着てるという人が多い。
他のモデルを持っている人でも大半がこのL.W.を着てるという人が多い。
まずはこれから試してみるのがいいかもしれませんね。
次に厚いのがM.W(ミドルウエイト)だ。
このあたりになると夏用というより冬用として保温性に優れたモデルになってくる。
このあたりになると夏用というより冬用として保温性に優れたモデルになってくる。
最初から暖かく、運動して体を温めたあとは吸水速乾性で冷えを防ぎ、保温性で暖かさを保つ・・・セントラルヒーティングみたいなシャツですね。
そしてもっとも厚手のEXP.(エクスペディション)だ。
これがヒートテックに代わる本物のベースレイヤーか…。
最後に
織り込まれたセラミック繊維が体から出る熱を元に遠赤外線を放出させ、それが体の水分を振動させて体自体を発熱させる・・・太陽の暖かさ、炭火の暖かさがまさに遠赤外線なんですが、これらをイメージすると単純な暖かさにとどまらず、芯からじわーっと温める、包括的な暖かさを感じます。
暑いときも寒いときも快適に保つ、ジオライン、ぜひためしてみてください。
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公開日:2019.2.15
更新日: