キャンプの一番の楽しみが焚き火なんですが、直火での焚き火はキャンプ場ではほぼNGで、マナー的にも控えるべきとされているようです。
地中の微生物が死滅して環境への影響がどうのこうのっていう。
最初に買ったのはネイチャーストーブ
ということで焚き火をするなら焚き火台は必須なわけで、最初に買ったのが組み立て式の薪ストーブ。
分解すると20cm四方、厚さ数ミリというコンパクトさで、煙突効果でとてもかんたんに火が起こせるメリットは圧倒的に便利で今でも重宝していますが、これだけでは下に空間がないので焚き火台としてはNGなんですよね。
あと、やはりサイズが小さいので、それに合わせて薪をかなり細かくする必要があり、それに結構な労力が必要なのはちょっとどうにかしたいところです。
薪が小さいということは燃え尽きるスピードも早いので、ずっと火の番をしていないといけないというのもあります。
やはり焚き火台が本命かと思いきや…
これらを解決するにはやはり焚き火台です。
炎の下にしっかりした空間の確保ができ、薪の大きさも自由度が高いです。
が、いくつか見たところ全てに共通する「マイナスポイント」が。
それは収納時の長さが60cm以上あること。
60cmはザックに入れるにはかなり厳しい長さです。70Lクラスでもギリギリ入るかどうか。
少なくとも40Lでは入りません。外付けする必要があります。
外のポケットは水や地図、ストックとか使用頻度の高いものに使いたいので、これで埋まるのは結構抵抗があります。
最初は現地で枯れ木を使って調達しようとしてたんですが、トライポッドで実用に耐えるサイズとなると2m弱は必要で、それが3本となるとなかなか現地で見つけるって大変なんですよね。
長さがよくてもすぐ折れるような木だったりするし。
ということでトライポッドの導入へ。
想像以上にコンパクト
購入して届いた実物を見て、まず安心したのがこのコンパクトさ。
長さは30cmほど。直径は6cm。
カッパと同じぐらいですかね。
これなら適当にザックに放り込んでも収まるサイズです。
そして思った以上に軽い。
700gというのは数値だけ見ると微妙ですが、普通焚き火台だと1kg超えるのが当たり前なので、同じことがこの重さでできるというのはやっぱりなかなかのアドバンテージだと思いますよ。
中身はこんな感じ。焚き火ネットと足のセット。
トライポッドの足は1本あたりが3分割されています。
そして、これを入れる袋がまた秀逸なんですよね。
普通この形の袋ってテントなんかそうですが、ナイロンの薄い袋なことが多いですよね。
でもこれはキャンバス地のような厚手の生地で、金属のネットを入れるのにとても使いやすいんです。
たぶんテントとかの薄い袋だったらすぐ破く自信があります…。
トライポッド部分の材質はアルミとステンレスだそうで、強いのか弱いのかよくわかりませんが、手にした感じではわりと頼もしい質感。
ネジで結合させる作りになっていますが、このネジもちゃんとしてます。中華製だからって雑な作りではないです。
組み立ててみました。
ちょっとフワフワした感じで安定感には少し不安が残りますが、普通に焚き火するだけなら問題ないでしょう。
ダッチオーブンとかは無理です。
では実際に焚き火をしてみましょう。
ネットの下には充分な空間があり、全面から空気が入ってくるので、燃焼にはかなりの好条件ですね。
ただ、広すぎて火が分散しがちなところはあります。
このあたりはやはりネイチャーストーブの煙突効果がよくできているなと思いました。
そうは言っても一度燃えだしたら圧倒的な火力!
ネイチャーストーブではここまでの火力は無理です。
あと薪の自由度が圧倒的に高いのがいい。
ネイチャーストーブはサイズが限られるので細く、短く薪のサイズを調整する必要があり、こまめにくべ続けないといけません。
個人的な焚き火の楽しみ方としては、燃える炎をながめて廃人のようにひたすらボーっとしていたいので、それだと楽しさが半減しちゃうんですよね。
ここまで火が安定すればあとはかなり適当に投げ込んでも勝手に燃えてくれます。
BBQを楽しみました。
結論として焚き火道具はこれが当分の相棒になりそうです。
このコンパクトさと燃焼力。山に持っていくには最高ですね。
マイナス点を挙げるとすれば、三角のネットが単品では手に入らないこと。
焚き火のネットはどうしても消耗品なので、ダメになったら自分で作る必要があります。
ネットで作ってる人がいましたが、そんなに誰でも簡単にできる感じではないです。
あとは合理的がゆえにロマンがちょっとなくなってしまうことでしょうか。
焚き火台とかネイチャーストーブにはシンプル、無骨ないかにも「道具」って感じがありますが、このトライポッドは便利すぎてオートキャンプみたいな違和感があります。
まぁ実用性を求めたらどうしてもトレードオフになるところなので、贅沢な不満ですね。