「クーラーボックスの保冷剤は下よりも上にある方が冷却効果が上がる」
そんな知識を仕入れてしまったもんだから、上に置かないと落ち着かなくなってしまいました。
が、上に置くと、食材を出し入れするときにイチイチどけないといけなくて、激しくジャマなのです。
自分の場合、細切れの保冷剤を複数入れてます。
毎回1コずつ取り出したり、また入れ直したりするのはいい加減なんとかしたい。
そんなことをキャンプのたびにモヤモヤ考えてて、ようやく思いついた案が。
保冷剤を乗せられる内蓋を作ればいいんじゃないか?
先に結論を言うとこれは大正解でした。
以下、作る過程です。
売られている木材のサイズから完成寸法を決める
まず、必要な材料を洗い出します。
自分の場合、クーラーボックスいっぱいの幅に保冷剤を敷き詰めて2段分ぐらいの入れ物が必要。
クーラーボックスの内寸は47.5 x 27.5cm。
このとき間違えて外寸を基準にしてしまうと出来上がった瞬間に絶望が待っているので注意。
あと、上と下で寸法が違う場合も。
自分のクーラーボックス(スチールベルト)は下のほうが上より狭い形でした。
外観は垂直の直方体なので、中もそうだと勝手に思い込んでました。
たまたまこのときサイズを確認するために参照したサイトに上部と下部の寸法が書いてあったから気付けたから良かったです。
そんなにキツキツに作る必要はないので、45cm x 25cmぐらいで作ればいいかな。
ホームセンターでこの寸法に合いそうな材料を探します。
大した荷重はかからないので、強度は必要ありません。
それよりも軽さが重要。
何度も出し入れするものだし、スチールベルトは本体自体が重く、中身を入れると結構な重さになるので、少しでも軽くしておきたいです。
軽い木材といえば、桐。
でも高い。
桐と同じぐらいの比重で、ファルカタという集成材があり、桐よりいくらか安いのでこれを狙います。
あとはサイズのラインナップ。
この幅が完成時に保冷剤がこぼれ落ちるのを防ぐ「壁」になるわけですが、15cmは大きすぎます。
あまり高すぎると中身が入らなくなってしまうので、半分でいいですね。
長さが90cm。
45cm x 25cmの木枠として、2辺ずつ必要なので、(45+25)x2=140cm
1枚じゃ足りない。
これ、タテ半分に切ってもらえないかな?
そしたら必要な木材が1枚で揃う。
聞いてみたところ、できるそうです。
刃の厚みがあるのでキレイなタテ半分にはならないそうですが、今回そこの精度はいらないのでOK。
板の厚みが13mmというのはちょっとムダに厚すぎですが、そのためにわざわざ他の店で探すのも面倒なのでこれでよしとします。
店によっては6mmまでありますが、6mmだと木ネジを通すのがかなり難易度上がるし。
ちょっとでも傾いたらヨコから突き抜けてしまう。
あとは、底面は冷気を通すためにメッシュにするので、切り売りのメッシュを買いました。
幅1mで10cmあたり120円。
今回20cm買いました。
木ネジはすでにもってたやつから適当に。
13mmを直角に組み合わせるので、20mmぐらいの長さがあればOK。
あと、強度はいらないので、軸細がいいです。
太いと板が割れやすくなるので。
では作っていきます。
とりあえず木枠はサクッと完成。
カットしてもらって長さがきっちり合ってるのでとてもスムーズでした。
自分でカットするとこうは行きません。
ミリ単位でズレて、あとがムダに手間がかかるオチに。
木枠にネットを止めます。
同じ木ねじで止めるんですが、ネットの目が大きいのでそのままだとネジの頭がすりぬけてしまいます。
なので、ワッシャーが欲しかったんですが、ちょうどいい直径のものがなかったんですよね。
なので、板材をかませることでワッシャー代わりにすることにしました。
さっきの材料写真に細い板があるのは、そのためです。
が、
一応下穴は開けてやったんですが、1mmはさすがに薄すぎたようですね…。
一応止まりましたが、やはり割れてしまいます。
ということは厚みというより、長さの問題のようですね。
長い板のまま打ち付けたらうまくいきました。
とりあえず底ができたので、保冷剤を入れてみます。
重ならないと入らないのが想定外でしたが、まぁもともとギリギリで入ってたので、当然といえば当然なので。
その上に2段目を乗せたら一応収まったので良しとします。
が、意外と重さがあり、中央部分にかかる荷重が結構危ない感じ。
板で補強したい。
なんかいい端材ないかな。
倉庫を見てみる。
板の方を切るのもありですが、ワッシャー板を切るほうが早そうです。
・・・まあ、こんなもんでしょう。
見た目はかなりアレだけど。
あとは取っ手があったほうが出し入れしやすいので付けていきます。
また倉庫をあさって、よさげな端材を拾ってきました。
でもちょっと高さがムダにありすぎかな?
短くしました。
ここでまた問題が。
しょうがないので、2本を継ぐ感じで…。
収まりもいい感じ。
端のほうが切りっぱなしで、運搬中に摩擦でクーラーボックス内が傷だらけになってしまいそうな予感がするので、サンダーでカドを丸めておいたほうが良さそうですが、まぁそれはそのうち。
当初の目的だった、保冷剤の出し入れはめちゃくちゃやりやすくなりました。
見た目はまずいですが実用性はかなり高く、満足の仕上がりとなりました。