宝満山 標高829m

宝満山は宝に満ちておりました(人´ω`*).☆.。.:*・゜

活動標高差
824m
活動距離
9210m
活動時間
5:10

お久しぶりです!ヾノ。ÒㅅÓ)ノシ

11月、12月とほとんど行けずじまいだった登山ですが、初日の出ぐらいは見とかないと、ってことで宝満山に行ってきました!!!!!!!

初日の出宝満山はもともと登山始めたときの一つの目標でもありましたからね(´ω`)



年末年始ということで実家に帰るので山道具一式持ってきてたんですが、前日に1つずつ持ち物確認してみるとヘッドライトを忘れてきたらしいという大失態に気付きました(´Д`;)

普段なら何か不測の事態が起こらない限り使うことはないので「まぁいいか」で済ますところですが、今回はスタートが夜で100%使うっていう。ていうかないとまず始まらない勢いなので、大晦日の夕方にバタバタ近所のホームセンターへ買いに行きました。
無法松的な作業着屋のほうが確かなものが手に入りそうだったんですが開いてなかったので。

ヘッドライト売り場

ヘッドライト売り場

うーむ。

なんかラインナップが微妙だな…。

電池のサイズは揃えておきたいので単三電池で使えることが必須条件なんですが、ほとんど単4電池ばかり…。

1つだけ単3のがあったのでそれにしました。

とりあえずこれで間に合わせるです

とりあえずこれで間に合わせるです

ただ気になるところは結構あります。

単3なのはいいけど3本も使うこと、「110ルーメン」と書いてあるけど、2000円弱レベルでそんな明るさ絶対ムリだろと突っ込みたくなる非現実的なスペック表示、そもそもパッと見でなんとなく「大丈夫かこれ」感が拭えないこととかいろいろあったんですが、他に選択肢もないのでとりあえず買うことにしました。

そしてレジに行く途中でたまたま目に入ったやつ。

ネックウォーマー+帽子

ネックウォーマー+帽子

ネックウォーマーとフードが一体化しててなんか良さそう。

暑かったらフードだけ脱いでただのネックウォーマーとして使うことができます。
バラクラバに近いですかね。スノボのときは乾燥と日焼け防止のために使ってますけど、あれ締め付けられてる感じがあまり好きじゃないんですよね。
これはそのへんがいい感じに緩いので使ってても疲れなさそう。
ということで購入。

帰ってきてさっそく例のヘッドライトを試しに点灯してみました。

ん…?

なんか暗くないか?

周りが明るいからかな…まぁ一応ついているから良しとしよう…。

そしてこのハンパな確認が現地でめっちゃ焦る死亡フラグとなることはそのとき知る由もなかったのであります。
いやいや、それもう後でマズイことになるの明らかやんっていう。
ホラー映画で10人ぐらいの主要登場人物の中で2人ぐらい死んだあたりで恐怖に怯えた一人が「わたしもうこんなところにいられない!!(><)」とか言って外に飛び出していくじゃないですか。そして次死ぬ人って大体その人じゃないですか。
そんな感じのフラグですね。



ということで準備が一応整ったので、あとは大晦日を満喫しました。
紅白歌合戦見て椎名林檎また顔変わったなーとか思ったりして、行く年来る年も見て、そのあと自分の寺で初護摩を修めたら午前2時。

うむ。

3時間ぐらい寝るつもりだったけどわりと無理だなこれ。

登山口のかまど神社に車で行きたいところだけど、ふもとはあの太宰府天満宮。
福岡県の人口以上の人数が押し寄せるようなところに車で行くなど自殺行為以外の何物でもありません。

となると電車。
日の出が7時10分だから7時に山頂着。
登山時間は夜ということと人混みで思うように進まないことを考慮して2時間と見ると5時にはかまど神社着。
駅からかまど神社までいつも「まほろば号」という強い味方がいますが、さすがのまほろば号も正月は休みだそうでこれが結構イタイ。歩くと40分ぐらいか。じゃあ4時には太宰府駅。電車の待ち時間とか考えると3時には家を出ることになる。
凄いな。普通に車で行けば15分で行けるところを2時間もかけることになるのか。

ということで30分だけ寝て出発。

外はひとしきり雨が降ったあとのような感じで、なんかこの時点で初日の出は8割ぐらいあきらめた感がありました。

雨上がり感全開

雨上がり感全開

それでも行くことには変わりないんですけどね。
別に初日の出そのものは見れなくてもその雰囲気は味わえるじゃないですか。
あと、それを目指して取った準備とか登山とか一連の行動は初日の出があろうがなかろうがいい思い出になるはずなのでそれでいいんです。

駅で待ってると登山スタイルな人がいて勝手に変な連帯感を覚えましたよね。

電車に乗ると3時なのに普通に満席。で、2割ぐらいは登山的な人がいて、思ったより多いんだなと。

登山な人も結構多い

登山な人も結構多い

太宰府駅に着きました。

人多いなーw

人多いなーw

かまど神社までの道は一応イメージついてますが、もしかしたら他にいいルートがあるかもしれないので、登山な人たちの後ろからさり気なくついていくことにしました。

フォロアー(ストーカー)

フォロアー(ストーカー)
かまど神社につながる道の前にあるセブンまで歩いて来ました

かまど神社につながる道の前にあるセブンまで歩いて来ました

ここからかまど神社への道に入ったんですが、一気に人がいなくなりました。
そして早くも暑くなってきました。
インナー+フリース+ダウンという組み合わせだったんですが、坂道普通に歩いてるだけでもう汗ばんで来てます。
寒くなって山行ってなかったので服装の加減がまだつかめてないんですよね。

とりあえずダウンを脱いでニットキャップも例のバラクラバも脱ぎました。

パンツもロングの着てきましたけどクロップド+タイツぐらいでよかったかも。

しかしかまど神社までの道けっこう長いなぁ。まほろば号のありがたみが分かる・・・ん?

こ、このバスはもしや…

こ、このバスはもしや…

嫌な予感を抱きつつ進んでいくと…

ですよねー('A`)

ですよねー('A`)

…世の中は便利にできているのですよ。

セブン前から入った道から5分ほど登ったところにまた別の神社があるんですが、3が日の期間中、そことかまど神社の間を10分置きに往復するシャトルバスがあったのです。

これ使ってれば40分が5分ぐらいに縮まったのに…。

そしてこの看板がある地点はその2点の中間地点でここでも乗り降りできるらしいです。
つまりここで悟ったときにそれも合わせて悟ってれば少なくとも残り半分は歩かずに済んだのですが、ここまで来てそれにも気付かないあたりがもうなんかアレですよね。

ていうかそもそも太宰府天満宮の前の道、車普通にスイスイ通ってましたからね。
電車使う必要性すら疑わしくなってきますね。
ちなみにこのあと調べたところ、この時間帯時間帯=3時から7時ぐらいまでは一時的に空いてる時間帯だそうで。
その前後、つまり年越しの瞬間の12時ぐらいは多くて、その後いったん落ち着いて、夜が明けた8時ごろからまた多くなるんだそうです。

さて、ようやくかまど神社が見えてきました。

いつもの駐車場・・・ほとんど満車ですね。

臨時駐車場は5時でもほぼ満車

臨時駐車場は5時でもほぼ満車

いくら道が空いてるからとは言っても車でここまで来るのは微妙かもしれませんね。

今回の経験で出した一つの答えは車で行くけど、太宰府天満宮関連の駐車場に止めてそこからシャトルバスでかまど神社まで行く、というアクセス方法が一番いいということで落ち着きました。

広告

やっとスタート地点に着いた…

やっとスタート地点に着いた…
出発前に参拝

出発前に参拝

ということで、ようやく本当のスタートです!!!!!

が、ここで例の死亡フラグが発動します。

ヘッドライト暗すぎ。

一応ライトはついてるんですが、弱すぎてもはや目の前の地面にさえも届いていません。

新品の電池入れてこれ…? いくらなんでもスペック詐称しすぎだろ…。

いや…さすがにこんなに光弱かったら商品として成立しないレベル…。

もしかして悪いのはライトじゃなくて電池?

…あ…これ新品じゃなくて使い終わった電池持ってきたとかいうコテコテのパターンじゃね。

・・・( ゚д゚)

…今からあのセブンまで電池買いに戻るか…?

いや、それじゃもう日の出に間に合わない。

次に出てきたのはヘッドライトなしで登れないかという考えです。
登山者はひっきりなしに登ってきます。そこかしこを照らしてるのである程度の道筋はわかります。

ということで最初の林道までの数10mぐらいまでの山道を人のうしろから付いて行ってみました。

先に結論言いますが、これ絶対やっちゃダメでしたね。本気で危ない。
いくら数秒前に照らされたところでも実際に自分の足で踏みしめる瞬間に見えていないとなんの意味もないです。

そしてさらに危ないのはライトの光に目が合わせるので、光があたってない場所は本当に真っ黒で何も見えません。
いっそライトが全くなければ暗闇でも徐々に少しは見えるようになるのかもしれませんが、ライトの光が目に入るたびにそれがずっとリセットされ続けるので、目をつぶったまま歩くのと変わりません。

舗装路みたいな平坦な道ならまだしも段差とか道幅とかゴテゴテの道を暗闇の中歩くことがこんなにどうしようもないとは…。

どうにかこうにか林道まで出て一気に疲れたところでどうするか考え直します。

もう今年の初日の出登山自体をあきらめるしかないのか…。

続々登っていってる中、一人だけ下っていくとか寂しすぎだろ…。

とか途方に暮れ始めたとき、予備電池の存在を思い出しました。

ヘッドライトは忘れても予備電池は使ってないままだからザックの奥底に眠ってるのでは…。

・・・

あ、あったーーー

…って2本しかない!? Σ

あーそうか…いつものヘッドライトは1本で動くから予備2本あればとりあえずOKってことにしてたのか…。

3本のうち2本だけを入れ替えるか…でもそれって確か機械的にやっちゃいけないことだったような。

…まぁいいや、使い捨て覚悟でやってみよう。

ということで入れ替えてみるとかなり明るくなりました。とりあえず目の前の道は照らされました。

なんかこのときの光のありがたみはすごかったですね。

ただそれでも周りの人のヘッドライトと比べるとかなり暗いですけどね。
やっぱこのライト普段使いにはNGですね。どう見ても100ルーメンないです。
普段使いのやつがあれで40ルーメンっていうなら10ルーメンくらいじゃなかろうか…。
ただ、照射範囲が結構広いのは助かりました。

最初のライトの暗さを撮影しようとしたものの、どんなにがんばっても全く写らなかったってレベルのひどさ

最初のライトの暗さを撮影しようとしたものの、どんなにがんばっても全く写らなかったってレベルのひどさ

やっと普通に登山開始です。

30分ぐらい登ったところで予想以上に体力の消耗が激しいことに気付きました。
しばらく登山してなかったこと、行列みたいになってるために自分のペースで登れないこと、暗いこと、服装の調整がマズイこと、このあたりがそれぞれ少しずつマイナス効果を積み重ねてる気がします。

いつもならなるべく段差のないところを選んでるのが、暗くて見渡せる範囲が狭いために無駄にキツイ段差を選んでるのが地味に積み重なって疲れにつながってる気がしました。

途中何度も休憩しました。

後から続いてる人々を上から見下ろしたところ

後から続いてる人々を上から見下ろしたところ
例の水場は常に飽和状態

例の水場は常に飽和状態

その後も休んでは登り、休んでは登りでようやく頂上付近の分岐まで来ました。

これまではキャンプ場の方に行ってましたが、この暗闇の中、あの鎖を登る勇気はさすがになかったので今日は違う方へ。

が、この道結構登りが続いてハードでしたね…。鎖場みたいな一瞬のハードさがないかわりに全体的にちょっとキツイ感じが続く感じ?

これなら鎖場のほうがよかったような気も…。

ふと気付けばいつの間にか空はだいぶ明るくなってました。

でももう頂上の鈴を鳴らす音が聞こえてきてます。

あの鐘を鳴らすのはあなたっ…!(何)

もう少し…!

もう少し…!

着いたーー! って人多っ!∑(゚Д゚)ガーン

来る度に同じこと言ってる気がしますが、今日はさすがに段違いです。人が立てるスペース全部埋まってるんじゃないかレベル。

ていうか寒い! 一気に冷えてきた!
汗をかかないように注意するつもりだったんですけど、もういろいろ余裕がなくなったせいでそのへんの調整が全然ダメでした。

フリース+ダウンに加えてカッパも羽織ることでなんとか外的な寒さは収まりましたが、汗が冷たい…着替え持ってきてなかったのはマズかったですね。

それはともかくみんな日の出に100%注目してますけど逆側の雲海のほうが個人的に感動しました。ほとんど誰も見てなかったんですが、おかげでゆっくり鑑賞できたのでよかったです。

もうちょっといい場所から撮りたかったんですが物理的に動けないのでお察し

もうちょっといい場所から撮りたかったんですが物理的に動けないのでお察し

10分ぐらいして歓声みたいのが聞こえました。日の出が始まったようです。

まぁ僕は日の出の瞬間にはこだわってないのでそのうち捌けたらいいやぐらいに思ってたのでボーっとその様子を見てたんですが端のほうから微妙に見ることができました。樹の枝がもろにかぶっててほとんど見えませんでしたが、めっちゃ真っ赤なのだけは確認できました。

オレンジじゃなくて赤。そのあとすぐに普通の色になりましたが、あんな色になるものなんですね。

人が捌けたので僕も鑑賞します

人がハケたので僕も鑑賞します

日の出のあと数分で先頭の人たちはいなくなって誰でも自由に見られる感じになりましたが、まだ全然綺麗ですよ。

紫とピンクのグラデがキレイですねー

紫とピンクのグラデがキレイですねー

しかし雨か曇り覚悟だったのにここまでキレイな初日の出が見られるとは思いませんでした。
いやー 満足満足。

そして帰りも数珠つなぎで下山。

帰りは臨時バスでふもとまで送ってもらいましたよ。

帰りは臨時バスでふもとまで送ってもらいましたよ。

いかん。また長くなってしまった…。
ということで今年もよろしくお願いします!

おまけ:帰りは霧がすごくて幻想的でした。

神様が降臨してきそう

神様が降臨してきそう
夜のライトアップとは対照的に荘厳な感じ

夜のライトアップとは対照的に荘厳な感じ
広告
公開日:
画像再クリックで閉じる。
画像右下のアイコンクリックで原寸大表示。
↑
single