黒髪山 標高516m

岩が攻めてくる!黒髪って言うかむしろハゲだよね

活動標高差
439m
活動距離
7450m
活動時間
5:18

昨日に引き続き今日もすばらしい天気です!

せっかくなので今日は久しぶりに新しい山に挑戦したいと思います。

最初に候補に上がったのは久留米の高良山。

標高313メートルの低さながら縦走でのロングコースでしっかり楽しめるという山です。

最近になって分かってきたんですが、どうやら僕は高い山よりも横に長い山が好きらしいです。
横に長いってそれもう登山じゃなくねと言われそうですが、どうもそうらしいのです。

ここで、これまでに僕が登ってきた山で好きな山ランキング〜。

1位:立石山
2位:久住山
3位:貫山

おわかりいただけたであろうか・・・どの山も横に広いわりに標高差が小さいことに。

登山好きな人の種類って大きく2つに分かれると思うんですよ。
1つは、体力の限界に挑むために登山する人。山頂をひたすら目指す人や、タイムを縮めることを目標にする人はこっち。
もう1つは山を楽しむことが目的の人。山頂に到達することや、時間は関係なくて、とにかく山を歩くこと自体に意味がある。それが果たせたら山頂に行かなくても別にいいというスタンス。

僕はたぶん後者なんですよね。
登山関係の本とか見ると前者が「登山」で後者は「トレッキング」とか書かれていますが、この区分けが一般人レベルまで普及することはまずないと勝手に確信しているので、「オレ、トレッキング派だから」などとドヤ顔でこの言葉使うのはやめておきます。

たぶんファッション雑誌を読みすぎて「オレ、ちょっとここんち()のアイウェア()にこだわってみようと思って」とか言うくらいイタイので。

レインウェアは登山者の中ではわりと一般的になっていてそれだけでもびっくりなのにトレッキングてアナタ。

いや、その言葉自体は使うでしょうけど、「登頂を目的とせずに山を楽しむ」の意味で伝わることとか絶望的にありえないと思いますよ。
会話の中でその言葉出してもたぶん普通の人はイコール登山でとらえて、アンジャッシュ的なすれ違い会話を引き起こしそうなので、この区分けやめたほうがいいと思うんですよね。

えー、めっちゃ話がそれましたが、そういうわけで高良山はこの「山を楽しむ」ための山としてとても良さげなわけですよ。

立石山は楽しいけどいかんせん狭いので、どうしてもすぐ終わってしまう。
久住山は遠い。

この高良山はその間を取った感じな気がするんです。

なので、この山を候補に考えたんですが、アクセス方法を見ると電車からのアクセスがかなりいいことに気付きました。

…じゃあ今度でいいか。

今日はすでにレンタカーを借りてしまったしな…。

いや、別に車で行ってもいいんですが、せっかくなら車のときしか行けないところに行きたいかなって。

そこでもう一度探してみて、ヒットしたのが「黒髪山」。

名前は何度も聞いていたのでそういえばそんな山があったなという感じだったんですが、詳細を見てみるとこの山も横に広い感じのようです。

地図で見ると広いのに標高は516メートル、標高差はわずか200メートルという低さ…これだ!

ということで黒髪山に決定。

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いやー今日も文句なしのいい天気ですね!

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何も食べてなかったので腹ごしらえ。

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山菜うどんで。

調べた情報によると有馬ダムの駐車場に停めて登るのがメジャーらしいです。

有馬駐車場で調べても出てこなかったのでとりあえず近くにある有馬小学校を目指しました。

二丈から伊万里までの数十キロが無料高速道路で遠いようで近いのが嬉しいですね。

有馬小学校までやってきました。しかし住宅街という感じで近くに駐車場がありそうな気配が…やっぱりもうちょっとちゃんと調べてくるべきだったかな…。

ダメ元で先へ進んでみたんですが…。

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あ、あった。

ほんの数100メートルぐらい先にありましたw

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結構余裕ありますね。

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トイレは水洗ではありませんが、逆に水洗じゃないのにあのキレイさはすごいと思います。
毎日掃除してくださっているんでしょうね。
ありがとうございます。

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駐車場の奥に登山口がありました。

では行きましょう。

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・・・なんか

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独特の雰囲気ですね・・・

おもしろいです。
鬱蒼としているんですけど、日当たりはいいんですよね。
あと植物が自然に近いというか…福岡の山はもっと植林が大半を占めていて整然とした感じなんですが、こっちは自然そのままって感じがします。

どっちがいいとかじゃないとは思いますがが、僕はこっちが好きですね。

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この階段は手作り・・・なのか?

手作りにしては相当古い気がするんですが…何かの遺跡?

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すごい。この低さで久住山並にひらけた景色。

低い山=高い木というイメージが完全に定着してましたが、黒髪山で変えられましたね。
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おお、なんかさらに開けたところに出たぞ。

まだ登り始めて10分とかなんですがw

なんか景色がおもしろいですね。

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あ、あれが有馬ダム?

なんか…ダムのわりにキレイですね。ダムってもっと無機質なイメージだったんですが。

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ガン「ビ」なのかガン「ピ」なのか

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いやいやいや、それは笑わせに来てるでしょー

ボロボロノキ科(学名:Schoepfiaceae[1])は、ビャクダン目の植物の科のひとつ。APG体系第3版により、Olacaceae(和名は新エングラー体系およびクロンキスト体系ではボロボロノキ科、APG体系第2・3版ではオラクス科)から分離した[1]。
日本には、ボロボロノキが唯一、九州から南西諸島にかけて分布する。ボロボロノキは落葉樹で、落葉のさいに細い枝がぼろぼろと一緒に散ってしまうところから名付けられたという。また、材が、柔らかくてもろくぼろぼろで、役に立たないからと言われている。

・・まじ?

ボロボロだけでもびっくりなのにまさか「の木」のところまで名前の一部だったなんて。

ここから山の中に入ります。

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でも木漏れ日は結構あって明るいです。

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緩めの傾斜で歩きやすいです。

そうそうこういう道が好きなんですよ。急だと景色を楽しむ余裕がなくなってしまいますもんね。

やっぱり横に広い山が好きみたいですね。

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ん、この分岐は・・・。

左は黒髪山、右は岩尾根とかいうところへ行くらしいです。岩尾根ってなんだ?
名前どおりのものをイメージするとちょっとおもしろそうな感じはするけど…。

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そしてなんか道筋が妙に惹かれる。

が、事前調べの知識に全くないのと、地図からも情報を読取ることができないので、パス!

今日の目的は黒髪山だ!

初めて来たラーメン屋なら担々麺とかじゃなくてただの「ラーメン」を食べるのが暗黙の了解だ!

基本を知らずして応用はない!(何)

ということで左の道へ。

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ちょ、もうこれ絶対笑わせに来てるやん。

何このムダな本気。

ぼく、これ作った人といい友達になれそうな気がします。

こういう誰も求めてないところに本気出す感じすごくいいです。

ていうか今気付いたけど、これ「黒髪山」って書いてあったのか。
装飾に気を取られすぎて本来の目的果たせてないぞこれw

ていうか数メートル前に同じ意味の案内板見てるから君いなくても大丈夫だよw

まぁ僕にとっては楽しいひとときを提供してくれて本当にありがとうございましたという話ですが。

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ガン「ピ」が正解だったようです。

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しばらく斜面の細い道が続く。

踏み外したら普通にヤバイ傾斜です。ここはちょっと注意したほうがいいかも。

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岩の上にいる人の声が聞こえてきます。

あれが黒髪山山頂なのかな?

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3200メートル! さすが横にはなかなかの長さ。

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左に行くように指示されてますね…。

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右にも普通に道がありますが…。

まぁいいや。初回だし、大人しく指示どおりに行きましょう。

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お、なんか通り道におもしろい岩。

意外に足をひっかけるところが少なくて怖い。

滑ったら普通に転がり落ちる感じです。

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ん?なんか先がひらけてるな。

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おー さっきの岩のパワーアップ版みたいな。

これ登らせるってか。なかなか乗せてくるなー。

でも楽しいですね。

ちょっとしたチャレンジを小出しにしてくる感じがアスレチックみたいで、よし、やってやろうって気持ちになります。

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水平なものと撮ったらこの傾斜が伝わるでしょうか。

なんかいまいち臨場感に欠けるな…。

やはりここは自撮りの演技力か!しかたない!

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コンタクトレンズ落としたのかな?

くそーなんで傾斜が伝わらないんだ!

…まぁいいや。

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登らせるねーーw

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お、ここから下り?

結果、まだこの先は登りが続きました。

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ついに稜線に乗ったぞ!

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470メートルか…ってことは

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地図で見てもここ。うん、案内板と一致してますね。

じゃあまず10分で行けるという英岩から行きましょうか。

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あれ?もう??

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おおーー。

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この石碑がいい雰囲気ですね。

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ていうか10分てwww1分で行けるやんwwwワロスwwww

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あ、まだ先があった。

笑われるべきは僕のほうだったようです。

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お、

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おおーー

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ひえーめっちゃ傾斜(どうせ写真じゃ伝わってないんだろうな)

ということで動画に逃げることにします。
これなら伝わるでしょう。

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ほら傾斜傾斜(必死)

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あの先の方、行ってみるか…。

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!!

え?クライマー?
え、この壁降りたの!?!?

ん?なんか声が聴こえる…。

・・・

なんか「危ないですよー」と聞こえた気が…。

いや・・・

あなたもなかなかのものですよ??

いや、もちろんあちらのほうが装備も実力もきちんとしているので僕のほうが危ないのは確かなんですけど…。

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って、もう一人降りてる人がいるーーー現在進行形ーーー

すごいな…クライミングだけは踏み込む勇気ないですね。

さて、黒髪山へ行きましょう。

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ん?なんだあれ?

通路から外れたところに看板があります。

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あ、ここが英山??

そ、存在感ねーーー。

山頂がただの通路みたいな山は多いですが、通路上にさえない山頂って初めてな気がします(笑)

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あ、でも展望台のおまけつきじゃないですか。やった。

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おおー。

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こっちは右手の展望台。

この山は景色楽しめる場所が多いですね。

さて、また先へ進みましょう。
英山まで来れば地図を見る限り50メートルをかなり緩く下る感じになってるので、のんびり行けそうです。

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ちょっと道筋がわかりにくくなってきたな…

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あれ?こっち?

こっちのほうが普通の道っぽいけど…

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うーん、とりあえず左に行ってみるか…。

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え、三角点?

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振り返ると前黒髪の看板が!

ここも山頂だったのか(笑)

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あ、合流した。

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なるほど、さっきのもう一つの道はここで合流するのか。

いま来たのは前黒髪の山頂を経由するための道だったんですね。
下のほうがしっかりした道に見えたのはたぶんこっちが本来のルートだからでしょうね。

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すごく細かく書かれてるけどこの時間は何の時間なのか、このポイントは何のポイントなのか全然わからないっていうね。

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お、またひらけた。もしかしてあれが黒髪山?

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え、この岩、通路なのかw

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やっぱり普通の平坦な岩にしか見えないですね…

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結構歩いてきた気がするのに常にダムが見えてるのがなんかおもしろい。

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ここも見晴らしいいですね。

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そのまま奥から元の道に戻れました。

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このあたり、ちょいちょい下からの合流がありますね。

地図には載っていないみたいなんですが…登山口があるのかな?

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何が書いてあるかわからないまま、すでに3回ぐらい出現。めっちゃアピールしてくる。

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もうすこし!

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なんかすごい岩。

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ん?中に入れる?

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あ、行き止まりでした。ていうかここめっちゃ寒い!

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よーし来ましたよー。

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ここを登れば…

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黒髪山山頂!

3時間半!長かったですねー。

チャレンジ的な岩場とか景色もいろいろ変わったから時間以上に長く感じます。

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ここで少し休んでいきましょう。

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この岩、リクライニングシートみたいでめっちゃ居心地いい(笑)

このまま寝れそうなレベルですよ。

ていうかあの正面の山、前黒髪?

じゃあ、その奥の山が英山?
こうして見るとすごく遠くに見えますねー。登ってる間はただの通過点みたいな意識ですが、ここから見ると1つ1つ山というのがわかりますね。

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さて、時間もいいので下りましょう。

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西光密寺の分岐まで下りてきました。

せっかくなので西光密寺へお邪魔します。

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あ、ここから山頂に上がれるんですね。

こっちから行ったほうが順番的に自然だったかもですね。

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でもあの山頂、他に道があったようには見えなかったけどなー?

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寺が積極的に案内をするってなんか意外。

護摩堂もあるし、行者寺なんですかね?それなら山の案内をするのも自然か。

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護摩堂があるのに南無妙法蓮華経?じゃあ天台宗か?

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あれ、やっぱり弘法大師…うーんよくわからない。

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お寺を後にして下山していきます。

登りと違うルートで下山しますが、こっちも歩きやすい道です。

地図で見ると谷筋みたいですね。

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まぁこういう道になりますよね。

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一本の木で大きい岩を支えてるみたいでちょっとおもしろい。

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「遠回り」ってそんなネガティブな言い方しなくても(笑)

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すみませんジョイナス有田さん。この白い道筋が何を示してるのか全然わからないんですが(笑)

まっすぐ行けといっているのか、まっすぐ行くけどちょっと左にそれるみたいな意味なのか、どちらにしてもその道がどこの道を指しているのかわからないという。

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すみませんジョイナス有田さん。この白い道筋が何をs(ry

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散歩道みたいなあるきやすさ。もう終わりかな?

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ひとまず下山完了ですね。

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へー、ここキャンプ場があるんですね。夏来ようかな。

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やっぱこのダムキレイだよなー…なんか変な気分(笑)

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底に吸い込まれそうになる。

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うおおお なにこのサンダーバード(?)みたいな階段!

こういうのなんか妙にゾクゾクしませんか?

ほら、木星ってめちゃくちゃ大きいのに「あれほとんどガスのかたまりなんですよ」とか聞くと「えええなにそれ!落ちたらどうなるの???ずっと落ち続けるの?出られないの????」みたいになってなんかゾクゾクしません?

あとこんなのこんなの!↓

デカっ!怖っ!ってなりません?? しかもこれもほとんどガスなんですよ?
は?なにそれキモっ!ってなりません?

なりますよね?(威圧)

そんなノリです。すごく好きです。(好きなのか)

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113…?え、まさか深さ100メートルもあるわけじゃ…ないですよね…?

うわ、ちょ、もうそういうのほんと怖っ。でも好き。

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あ、着いた。意外と早かったな。

30分ぐらい道路を歩くことになりますが、周回ルートで元の場所に戻って来れるっていうのは大きなプラスポイントですね。

登りは3時間かかるのに下りが1時間で終わるというのも今日みたいに登りで充分満足したときには地味に嬉しい。

いやーこの山、とても良かったですね。
ちょっと遠いですが、ランキング1位になるかも。

(おまけ)
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この町の横断歩道にもれなく設置されてる人形。
なんと全部名前が違うという芸の細かさ。

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