SOTOのミニ折りたたみテーブル「フィールドホッパー」が想像以上に使えるやつだったので、この感動が冷める前にここに残しておきたいと思います。
広げるとA4サイズ。
非常に小さいです。バーナーとクッカー1つ置いたらもうスペース埋まるレベル。
高さも10センチもありません。
これ必要なの?
こういうテーブルがあること自体は前から知ってたんですよね。
でも使う意味あるの?って感じだったんです。
だって高さ10センチもないんですよ?
地面に置くのと変わらなくないですか?
ああ、なるほど、あれだ、地面に直置きするのが耐えられない現代っ子向けアイテムだ。水道水より山の水のほうがキレイって思ってるタイプ向けアイテムだ。そりゃ自分には用無しだわ。
・・・ということで勝手に潔癖症御用達アイテムとして位置づけることでスルーし続けていたわけです。
が、ある被キャンプをしていたときに、箱型発泡スチロールのフタをお盆がわりに食事をしていたときに「ハッ・・・」となったんです。
「これ、地面に直置きしたくないから使うアイテムっていうわけじゃない」と。
直置きすることに何の抵抗もない僕が無意識に実践していたわけですから、自分にとってこれほどの論破はないわけですよ。
キレイかどうかじゃないんです。
平坦な置き場所って自分で思っている以上に使いやすいんですよ。
そのときは登山ではなくキャンプ場でのキャンプ中です。
山頂以上に地面は真っ平らです。
それでもフタをお盆代わりにすると安定感、安心感が増すんですよ。
無意識にそれを求めてるんですよ。
真っ平らのように見えてやはり細かい凹凸があって、意外とそれが影響するんです。
「もしかしてあのテーブル便利かも・・・。」
ということで買っちゃったわけですね。
たったA41枚の平坦スペースがあるだけで快適さが段違い
そして実際に使ってみたわけですが・・・結論から言えばめちゃくちゃ便利です!
別にそんなゴツゴツした山頂の山ばかり行ってるわけじゃないですよ?
別に直置きしても問題無いレベルですよ?
でもこのフィールドホッパーが荷物にあると広げる手間を投資してでも使いたくなります。
このA41枚のスペースが想像以上に食事時間の質を上げてくれます。
使っていなかったときは、それしか知らなかったので特になんとも思わなかったんですが、一度使うともう戻りたくありません。
もう、クッカーのお湯を沸かすためにバーナーが安定する場所を探さなくていいんです。
三本足のガスカートリッジホルダーで安定させる必要もないんです。
ワンタッチ開閉に5000円の価値がある
買うときに最後まで引っかかったのがこんなただの針金とアルミの板なのに価格が5000円もすること。
絶対Amazonで1000円ぐらいであるはず。
と探したらありました。
2000円です。半額以下です。
見た目は同じですが、決定的な違いがあります。
それはワンタッチで開閉できないこと。
天板が折りたたみなのは一緒ですが、フィールドホッパーは開くと同時に足がスプリングで自動的に飛び出します。つまりワンタッチです。
一方、この中華テーブルは足がただの針金を曲げただけのパーツなので、手動で天板に突き刺す必要があります。2本。つまり3タッチです。
この差は大きいです。
いちいち組み立てるくらいならそれこそもう使わないでいいやってなります。
そう思わせないだけの軽快さがフィールドホッパーにはあるんです。
ちなみに収納時もワンタッチです。
天板を折りたためば、合わせて足もたたまれます。が、少しはみ出すのでそれをたたんだ手の指でそのまま奥に押し込めばOKなので、ワンタッチの域は出ていません。
傾きをサポートするエッジ加工
いくら平坦な空間が確保できるとは言え、傾きはどうしようもありません。
足の下に傾きを是正する何かが置ければいいですが、そんな都合よく行かないことのほうが普通です。
なので、傾きはそのままその場所の影響を受けてしまうんですが、フィールドホッパーはフチが内側に巻き込まれるように加工されています。
これにより、傾斜のせいで例えば箸が転がってしまっても天板から転げ落ちないようストッパーとして機能します。
そもそも地面に置いてたことを思えば、転がり落ちてもなんともないんですが、実際に落ちると無意識レベルでちょっとモヤっとするものです。
このストッパーがあることで転がり落ちそうなものを慌てて止めに入らずに済む安心感は結構休憩時間の質を上げてくれます。
ジャバラでなく2つ折りなのが重要
実はこのテーブルを使う前に一度似たようなアイテムを買ったことがありました。
キャプテンスタッグのローテーブルです。
同じように見えますが、こちらは2つ折りではなくジャバラ式です。
このジャバラ式がだいぶ面倒です。
いや、面倒って言っても時間にして1分かかるかかからないかレベルなんですが、精神的に面倒なんです。
足の組み立てもロックを解除して畳まれているのを起こして、またロックして、という3段階です。勝手に起きてくれたりしません。
そして、ジャバラ式なので良くも悪くも地面の凹凸の影響をそのまま受けます。
つまり折り目が多ければ多いほどグニャグニャ形が変わりやすいということです。
ジャバラ式のように可動部分がいくつもあると間違っても上に載せたままテーブルを移動させてはいけません。悲惨な結果が待っています。
写真で見たときは便利そうだと思ったんですが、実際に使ってみると想像以上に重く、想像以上にかさばり、想像以上に使えなかったので、早々とお蔵入りになってしまった暗い過去があるのです。
まぁこれ、そもそも登山用じゃないですからね…。
キャンプやツーリングなど大きさ、重さにそこまでシビアにならなくていい環境であれば活躍してくれると思います。
まとめ
フィールドホッパーは登山用携帯テーブルとして非常に使えます。
ただし、類似品やジャバラ式のものは組み立てが面倒なのでオススメしません。