軽快に生まれ変わったグレゴリーのスタウト

グレゴリーといえば「バルトロ」みたいな風潮ありますけど、他にもあるんですよね?
もちろんだ。スタウト、ズール、パラゴン、他にもいろいろある。それぞれコンセプトはあるが、共通しているのは「腰で背負う」ことを大事にした堅牢な腰回りだ。
ど、れ、に、し、よ、う、か、な、て、ん、の、か、み、さ、ま、の・・・
(古いなー)
決まった!スタウトについて教えてください!
お前この前「私、平成ジャンプなんで」とか言ってたけど絶対サバ読んでるだろ。
いや、読んでないし。チョベリバ。
よし、昭和生まれが確定したところでスタウトを掘り下げていこう。

バルトロ随一の軽量モデル

ます、一番の特徴、それは軽いことだ。その重さはなんと1kg。
軽いのかどうかよくわかんないんですけど…。
さっき言ってたバルトロが2.5kgほどある。
すごい!2倍以上違うんですか?
スタウトは2017年に大きなモデルチェンジが行われた。軽量化はそのときの最も大きな進化の1つだ。従来モデルは1.5kgほどあったからな。
30%減かぁ。それはすごいですね。
20リットルクラスのデイパックレベルではよくあるが、30~60リットルの中型ザックでこの軽さはなかなか珍しい。最新のものにこそ及ばないとは言え、少し前のUL専用ザックと同列の軽さだからな。

背面長調節でオーダーメイドのフィット感

モデルチェンジで追加された機能で嬉しいのが背面長の調節機能だ。
あらかじめいくつかサイズが用意されてるものは時々見ますが、自分で変えられるってすごいですね。
やはりここにも「ザックは背負うのではなく着るもの」と謳うグレゴリーのフィッティング感へのこだわりが見られるな。

背面メッシュ素材で通気性確保

背面はメッシュ生地で通気性を確保した。これはグレゴリーにしては思い切った方向転換だ。
そうなんですか?
今言ったとおり、グレゴリーはフィッティングに徹底的にこだわる。そのため、最もフィット感が重要な腰、背面は、厚く、クッション性のあるしっかりした作りになっているのが基本だ。このスタウトも従来モデルまでは同じ方向性だったんだが、今回のモデルチェンジで、そのしっかりした作りよりも通気性、軽快性を優先したんだ。
なるほど…でもそれっていいことなんじゃないですか?
もちろん、これまでのこだわりを捨てたからと言って劣化したわけじゃない。それを犠牲にするだけの代替メリットは充分にある。リッチなクッション性はバルトロなど他のフラッグシップに託したということかもしれないな。

ウエストベルト特大ポケット

おもしろいのがウエストベルトのポケットだ。
ウエストベルトのポケットって、あの申し訳程度についてるポケットのことですか?あれ全然モノ入らないですよね…スマホでも怪しい…。
そう。しかし、スタウトはそれが非常に大きいんだ。ベルト自体より存在感が大きいと言っても過言じゃない。
うわ、本当に大きいですね。これはいろいろ入りそう。
そして、ポケットが大きいということはウエストベルトも大きいということだ。肉厚感は多少薄れたが、その分、幅広になったことで、しっかり腰で支えるというコンセプトは守られている。

トップ取り出し口のドローコード

なんか取り出し口のコードがちょっと変わってますね?
そうだ。普通は巾着のようになっていて、口を広げることで開けるが、グレゴリー独自のドローコードの構造により、左右を引っ張るだけで口を開くことができる。なくても特別不満を感じるわけではない部分だが、あると戻れなくなる使いやすさだ。

ここがダメ:ウエストベルトの貧弱化

あとは気になる点だ。モデルチェンジによる軽量化は評価できる反面、マイナス点もある。
やっぱりしっかり感は弱くなっちゃいますか?
60リットルクラスのサイズならまだしっかりしてるんだが、問題は小型の35リットルモデルだ。強度の弱さがフィット感の低下につながっている感は否めない。クッション性も少ないので、グレゴリーの特性を理解している昔からのユーザーは抵抗を感じる人も多いかもしれない。

サイドポケット深すぎ

あとはサイドポケット。ドリンクホルダーとして重要なパーツで、余裕のあるサイズなんだが・・・さすがにこれは深すぎる・・・。
ボトルまるごと入りそうな深さですね。落ちる心配はないけど、取り出しやすいかっていうと・・・ちょっと微妙かも。

雨蓋の長さが調整できない

あとは雨蓋だ。普通雨蓋があるモデルというのはストラップで長さが調節できるんだが、なぜかこのスタウトは本体と固定されていて調節が一切できない。
ほんとだ。珍しいですね。
雨蓋は雨を防ぐだけでなく、一時的に脱いだ上着など物を挟むのにも使う。長さが調節できないとその柔軟性が失われてしまう。これは正直デメリットでしかないな。

雨蓋裏のポケットが小さい

最も意味不明なのがこの雨蓋裏の収納ポケットだ。
これも珍しい形してますね。普通雨蓋の裏地全部が収納になってますけど、これは一部がポケットになってるんですね。
このデッドスペースに何か意味があるかだいぶ考えたが、どう考えてもムダとしか思えない。何をもってこんな形にしたか理解に苦しむ。

まとめます

結局いいの?悪いの?
伝統的なグレゴリーの「腰で支える圧倒的な安定感」を求める人にはおすすめしない。しかし、一般的な中型ザックとしては非常にバランスの取れたモデルと言える。その意味では従来モデルよりもより、多くの人を対象にしたモデルと言えるかもしれないな。
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