2017年1月。数年に一度と言われる寒波。
雪が積もることは少ない福岡ですべてが雪に覆われました。
福岡の登山者がこのとき目指すのは宝満山の難所ヶ滝と決まってます。
そうです。氷瀑を見に行くんです。
寒さに弱く、冬は登山冬眠中の僕もさすがに氷瀑というネタで誘われると動かざるを得ません。
ということでバタバタと軽アイゼンを用意しました。
去年の難所ヶ滝に行くときにも2000円の中華アイゼンを買ったんですが、登山中ふと気付くと消えていたっていう。
価格のわりに使っている間の信頼感は結構すごくて、つけないまま雪の上を歩くのとは歴然とした違いがあって、これは良い買い物をしたと思ったんですけどね…。
やっぱり中華は…、っていうより、ゴムのアイゼンはダメだなと思いました。
コンパクトだし、着脱簡単だし、安いし、安いわりに靴底全体にツメがあるから食いつきがいいし、これはイイ!という感じだったんですが、いかんせんすぐすっぽ抜ける。それじゃ本末転倒なのですよ。
ただ、傾斜を歩くから引っ張られて抜けるんであって、平面の雪道とか氷の上を歩くならむしろこっちのほうがいいかもと思いました。
ツメの長さは「大は小を兼ねる」とはならないですよね。
氷の上などはヘタにツメが長いとただ歩きにくいだけです。
で、僕は登山以外で使うことはないのでゴムのアイゼンはもうやめにしようと。安さに引っ張られてすぐなくして買い直して結局高くつくようなのはダメダメですよ。
ゴムのアイゼンを除外するとストラップタイプのアイゼンになります。
Amazonを見るとストラップタイプでも中華でいくつかパット見は良さそうなものもあったんですが、5000円とか1万円とか割りとそれなりの値段になってくるわけで、それなら中華のメリットないよね、と。
そこでモンベルを見ると、5千円でストラップのアイゼンがあるじゃないですか。
他にも同じ6本ツメで、ストラップをラチェットで締めるタイプも。
最初に自分の靴に合わせておけばあとはラチェットで締めるだけなので、「クイックフィット」の名の通り、着脱が圧倒的に早いのがメリットです。
難点はかさばること。
ストラップタイプのほうはストラップを本体にぐるぐる巻きつければほとんど存在感がなくなりますが、こっちのタイプはベルトに柔軟性がないので、そのまましまう感じになります。
ただ、うまくやればコンパクトに収まるようです。
あと、モンベルにもゴムタイプあります。
登山のブログとか見てるとこのタイプが一番よく目にします。
同じゴムでも中華と違って、やっぱりこっちはちゃんとした作りになってるんでしょうか。
とりあえずもうゴムはいいし、かさばるのもイヤなので、僕はストラップタイプを選びました。
届きました。
思ったよりコンパクトでいい感じです。
つま先とカカトにツメがない分、本体の全長が抑えられるというわけですね。
これはトレードオフのメリットとしては個人的にはなかなかいいです。
もともと冬山は登らないし、昇ったとしてもアルプスなんて間違ってもいかないですからね。
中華と違って作りがしっかりしていて安心感があります。
さて、つけてみよう。
・・・としたんですが、付け方が全然わからん(汗
この写真とかもう分かってない感満載ですよね。
ストラップがどうのとかいう以前に裏表が逆ですからね。
説明書が同梱されていたので、きちんと読みます。
ふむふむ、バックルが靴の外側に来るようにして、まずかかとに巻きつけて、つま先外側のチェーンにかけて、つま先内側のチェーンにかけて、バックルに戻って締め込む、か。なるほど。
履けました。
これはしっかり締まってますね〜。ストラップの通り方もしっかり靴を包み込んでいてゴムのアイゼンみたいにいつの間にかすっぽ抜ける感じはゼロです。
付属のケースはラクに収まりながらも過不足ない大きさで、生地もしっかりしたキャンバスなので、ゴツゴツしたアイゼンでも安心して収納できます。
ただ、ラチェット式のアイゼンのときにも触れましたが、やはりこっちのタイプは着脱はそれなりに手間取りますね。難しくはありませんが、雪道とアスファルトが混在している道なんかだと疲れそうです。
たぶん脱ぐのが面倒になってそのままアスファルトも歩いてしまうでしょう。そのときにアイゼンへのダメージが気になって精神衛生上よろしくないのは容易に想像つきます。
ラチェット式もこっちのストラップタイプも価格はほとんど変わらないので、本当に着脱のしやすさを取るか、コンパクトさを取るか、になりますね。どっちもどっちです。
肝心のアイゼンの食いつきですが、とりあえず普通の地面や芝生を歩いてみましたが、食いつきは抜群です。
まぁ問題は雪山なので、明日の難所ヶ滝でさっそく試してきます。