福岡ドタバタ登山ブログ「ヤマログ」

チャチャパック、パーサライト…モンベルのザック、どれを選べばいいの?徹底解説!

先生!モンベルのザックってどうなんですか?登山用バックパック欲しいんですけど、みんなモンベル使ってるし、私も買おうかなって。

ほう、モンベルか。確かに人気だな。だが、人気だからといって盲目的に選ぶのは危険だぞ。モンベルの良し悪しをしっかり理解してから決めるべきだ。

えー、そうなんですか?でもみんな使ってるってことは、それだけいいってことじゃないんですか?

みんなが使っているから良いというのは、危険な考え方だ。群衆心理に惑わされずに、自分の目で確かめ、自分の頭で考えることが大切だ。モンベルのザックには確かに優れた点もあるが、欠点もある。両方をよく理解してから判断すべきだな。

なるほど…じゃあ、モンベルのザックの良いところと悪いところを教えてください!

よし、では順番に見ていこう。まず、モンベルの最大の強みは、コストパフォーマンスだ。比較的安価でありながら、一定以上の品質を保っている。

え?安いのに品質いいんですか?それってすごくないですか?

確かにすごいと言えるかもしれんが、注意が必要だ。「比較的」安価で「一定以上」の品質というのがポイントだ。高級ブランドと比べれば確かに安いが、決して「激安」というわけではない。品質も悪くはないが、最高級というわけでもない。

うーん、なんだか微妙な感じですね…。じゃあ具体的に、他のブランドと比べてどうなんですか?

そうだな、例えば同じ30Lクラスのザックで比較してみよう。モンベルの「チャチャパック30」は現在23,100円だ。一方、ノースフェイスの同等品「テルス30」は25,300円、グレゴリーの「ズール30」は29,700円だ。

あれ?思ったより高くないですか?ノースフェイスとそんなに変わらない…

そうだ。モンベルが「激安」というイメージは間違いだということがわかるだろう。ただし、重量面では優位性がある。チャチャパック30は1240g、テルス30は1332g、ズール30は1340gだ。軽量性を重視するなら、モンベルに分があると言える。

なるほど…。でも軽いのはいいことですよね?登山では重要そう。

確かに軽量性は重要だ。しかし、軽量であることのデメリットもある。例えば耐久性だ。モンベルのザックは軽量化のために比較的薄い生地を使用していることが多い。そのため、岩場での擦れに弱かったり、長期間の使用で生地が傷みやすかったりする傾向がある。

えっ、それって結構致命的じゃないですか?登山用なのに耐久性低いって…

そうだな。ただし、これは使用頻度や使用環境によって大きく変わってくる。週末にたまに低山を歩く程度なら、そこまで問題にはならないだろう。逆に、頻繁に岩場のある山を登るなら、耐久性の高い他ブランドを選ぶ方が無難かもしれない。

うーん、難しいですね…。他にモンベルの特徴ってありますか?

そうだな、モンベルの大きな特徴として、豊富なラインナップが挙げられる。容量や機能の異なる多様なモデルを展開しているので、自分のニーズに合ったものを選びやすい。

それはいいですね!でも逆に言うと、選ぶのが難しそう…。

確かにそうだ。選択肢が多いがゆえに、初心者には選びづらい面もある。だが、それは逆に言えば、自分の用途に最適なものを見つけられる可能性が高いということでもある。

なるほど。じゃあ、どうやって選べばいいんですか?

まず、自分の主な使用目的を明確にすることが重要だ。日帰り登山なのか、テント泊を含む縦走なのか、はたまた普段使いも兼ねるのか。それによって必要な容量や機能が変わってくる。

私は日帰り登山がメインになりそうです。たまに山小屋泊まりもしたいかな。

そうか。では30L前後のザックが適しているだろう。モンベルなら「チャチャパック30」や「ガレナパック30」あたりがおすすめだ。

登山の種類 推奨容量 備考
日帰り登山(春夏秋) 20~30L 軽装で行く場合は20L程度で十分
日帰り登山(冬) 30~40L 防寒具や安全装備が増えるため、より大きな容量が必要
1泊2日(山小屋泊) 30~40L 寝袋不要の場合が多いが、着替えや食料が必要
1泊2日(テント泊) 40~50L テントや寝袋のための追加スペースが必要
2~3泊(山小屋泊) 40~50L 食料や着替えの量が増えるため、大きめの容量が必要
2~3泊(テント泊) 50~60L テント、寝袋、マット、調理器具などの装備で容量を多く使う
長期縦走(4泊以上) 60L以上 長期の食料と装備を収納するため、大容量が必要
海外トレッキング 70L以上 長期間の装備と、現地での生活用品なども含めて大容量が必要
へー、具体的に教えてくれてありがとうございます!でも、チャチャパックとガレナパックって何が違うんですか?

両者とも30Lで日帰り登山向けだが、いくつか重要な違いがある。まず価格だ。チャチャパック30が23,100円なのに対し、ガレナパック30は12,100円とかなり安い。

えっ、同じ容量なのにそんなに違うんですか?じゃあガレナパックの方がいいじゃないですか。

待て、そう単純ではない。価格差には理由がある。チャチャパックの方が高機能で、より本格的な登山向けだ。例えば、背面長を調整できる「3Dフィット・ステー」というシステムを採用している。これにより、体型に合わせてフィット感を調整できる。

へー、それはいいですね。でも、調整できることってそんなに重要なんですか?

人それぞれだ。長時間の登山や重い荷物を背負う場合は、フィット感が重要になる。背中や肩への負担を軽減できるからな。一方で、短時間の軽登山なら、そこまでの調整機能は必要ないかもしれない。

なるほど…。他にも違いはあるんですか?

ああ、構造的な違いもある。チャチャパックは上部と前面の2か所から中身にアクセスできる。ガレナパックは上部からのみだ。下の方に入れた荷物はチャチャパックが取り出しやすい。

へー、そんな違いがあるんですね。それは、前面からアクセスできるチャチャパックが絶対いいですね。

一概にそうとは言えんな。確かに便利な面はあるが、その分構造が複雑になり、重量も増える。また、縫い目が増えることで、防水性が低下する可能性もある。登山では単純な構造の方が信頼性が高いと言えるかもしれん。

うわー、奥が深いですね…。でも、そうなるとどっちがいいんですか?

結局のところ、自分の優先順位次第だ。快適性と機能性を重視するならチャチャパック、シンプルさと安さを重視するならガレナパックといったところだな。

うーん、難しい…。他のブランドと比べるとどうなんですか?

そうだな、例えばノースフェイスの同等品と比較してみよう。ノースフェイスの「Tellus 30」は25,300円で、重量は1332gだ。チャチャパック30(23,100円、1240g)と比べると、やや高価で重いが、耐久性では上回る可能性が高い。

へー、そうなんですね。でも、見た目はそんなに変わらない気がするんですけど何が違うんですか?

見た目では分からない違いが多いんだ。例えば、使用している生地の強度や、縫製の質、ジッパーの耐久性なんかは、実際に使ってみないと分からないことも多い。

なるほど…。じゃあ、モンベル以外のブランドも考えた方がいいんですかね?

そうだな。モンベルに限らず、複数のブランドや製品を比較検討するのは良い考えだ。ただし、モンベルには日本のメーカーならではの利点もある。例えば、アフターサービスの充実さだ。

アフターサービス?具体的にはどんな感じなんですか?

モンベルは全国に直営店を持っているので、修理や部品交換が比較的容易だ。海外ブランドだと、修理に時間がかかったり、そもそも修理できなかったりすることもある。

へー、それは確かに大事かも。でも、そもそもそんなに壊れるものなんですか?

登山用品は過酷な環境で使うものだからな。いくら丈夬にできていても、長年使えば劣化は避けられない。特にザックは常に重い荷物を背負うので、ショルダーストラップやウエストベルトの破損、ジッパーの不具合などが起きやすい。

なるほど…。山は天気が変わりやすいから雨に濡れることも多いし、汗も劣化の原因ですよね。それなら修理しやすいのは大きな利点ですね。他にモンベルの特徴ってありますか?

そうだな、モンベルの特徴として、日本人の体型に合わせた設計が挙げられる。欧米ブランドのザックは、日本人には大きすぎたり、フィットしにくかったりすることがある。

へー、そんなに違うんですか?でも、最近は海外ブランドも日本人向けモデル出してますよね?

確かにその通りだ。グレゴリーやオスプレーなど、主要な海外ブランドは日本人向けモデルを展開している。ただし、ラインナップの豊富さや、細かいサイズ展開ではモンベルの方が優位だ。

なるほど…。でも、それって逆に言うと、モンベルのザックは外国人には合わないってことですか?

必ずしもそうとは限らないが、確かに外国人、特に欧米人には小さすぎる可能性はある。ただ、これは体格差の問題であって、品質の問題ではない。モンベルは海外でも高い評価を受けているブランドだ。

へー、そうなんですね。じゃあ、モンベルのザックの欠点って他に何かありますか?

そうだな…。一つ挙げるとすれば、デザイン性かもしれない。機能性重視のデザインが多く、見た目のおしゃれさという点では、他のブランドに劣る面がある。

あー、確かに。山で見かけるモンベルのザック、なんかダサいなーって思ったことあります。

まあ、山では機能性の方が重要だが、街中でも使いたいという人には、デザイン面は気になるポイントかもしれんな。

そうですね。でも、機能性重視ってことは、使いやすさは問題ないってことですよね?

まあな。ただし、さっき言ったように前から取り出せるモデルもあれば、上からしか取り出せないモデルもある。

自分が求める機能は何なのかはっきり決めておかないと特長を活かせないということですね。結局、モンベルのザックはどうなんですか?買うべきですか?

やはり、自分の用途や予算、優先順位に合っているかどうかによるな。

うーん、結局自分で決めろってことですか…。でも、どうやって決めればいいんですか?

まずは自分の使用目的をはっきりさせることだ。それから、以下の点を考慮して判断するといいだろう。

1. 予算:モンベルは比較的安いが、決して最安値ではない。
2. 使用頻度:たまにしか使わないなら、高機能モデルは不要かもしれない。
3. 使用環境:岩場が多い山なら、耐久性の高いモデルを選ぶべきだ。
4. 重視する機能:軽量性、収納力、背負い心地など、何を重視するか。
5. デザイン:街中でも使うなら、見た目も考慮に入れるべきだ。

なるほど…。でも、実際に使ってみないとわからないこともありそうですよね?

その通りだ。だからこそ、可能であれば実際に店舗で背負ってみることをおすすめする。モンベルは直営店が多いので、試着しやすいのも利点の一つだ。

へー、試着できるんですか?でも、荷物を入れずに背負っても意味ないんじゃ…。

その通り。だから多くの店舗では重りを入れて試せるようになっている。遠慮せずに店員に相談するといい。

なるほど!じゃあ、実際に店舗に行ってみます。ところで、モンベルのザックって、どんなモデルがあるんですか?

主なモデルを見ていこう。日帰り登山向けなら「チャチャパック」「ガレナパック」「バーサライトパック」。テント泊向けなら「アルパインパック」「トレッキングパック」。街中でも使えるデザインなら「オウル」「フレンチガイド」シリーズがある。

わー、たくさんありますね。どれがいいんですか?

それぞれ特徴が違う。例えば「チャチャパック」は高機能だが高価。「バーサライトパック」は超軽量だが耐久性はやや劣る。「ガレナパック」はコストパフォーマンスが高いが、機能はシンプルだ。

モンベルの主要ザックモデル徹底比較

それぞれの特徴と違いを詳しく見ていこう。

お願いします!

1. チャチャパックシリーズ

チャチャパックは、モンベルの看板モデルの一つだ。30L、35L、45Lの3サイズがある。特徴は以下の通りだ:

3Dフィット・ステーシステム採用(背面長調整可能)
上部と前面の2箇所からメインコンパートメントにアクセス可能
通気性の高い背面パネル
豊富なポケット類(ヒップベルトポケット、ショルダーポケットなど)
ザックカバー内蔵

へー、結構機能が充実してますね。でも、そんなにたくさんの機能、本当に必要なんですか?

確かに、全ての機能が全ての人に必要というわけではない。しかし、長時間の登山や重い荷物を背負う場合、これらの機能が快適性を大きく向上させる。特に背面長調整機能は、体型に合わせてフィット感を最適化できるため、長時間の使用でも疲れにくい。

なるほど。じゃあ、価格はどうなんですか?

チャチャパックは比較的高価だ。30Lで23,100円、45Lで24,200円(2023年現在)。機能性を重視するが、その分コストも上がっている。

2. ガレナパックシリーズ

次はガレナパックだ。20L、25L、30Lの3サイズがある。特徴は:

シンプルな構造
軽量設計
通気性の高い背面パネル
コストパフォーマンスが高い
ザックカバー内蔵

チャチャパックと比べると、かなりシンプルですね。

その通りだ。ガレナパックは必要最低限の機能に絞っている。そのため、軽量かつ低価格を実現している。30Lサイズで12,100円(2023年現在)だ。

随分安いですね!でも、機能面では物足りない感じがします。

確かに高機能とは言えないが、日帰り登山や短期の山小屋泊なら十分だ。むしろ、シンプルな構造のため壊れにくいという利点もある。

3. バーサライトパックシリーズ

バーサライトパックは超軽量モデルだ。15L、20L、30L、40Lと幅広いサイズ展開がある。特徴は:

驚異的な軽さ(30Lで395g)
耐久性の高いバリスティックナイロン使用
最小限の機能に絞ったシンプル設計
コンパクトに収納可能

軽いですねー。でもそれ大丈夫なんですか?すぐ破れそう…

確かに通常のザックに比べるとどうしても破れやすいが、バリスティックナイロンという強度の高い素材を使用しているため、見た目以上に丈夫だ。

バリスティックナイロンって何ですか?

長くなるので別ページ↓で解説したぞ。

なるほど。価格はどうですか?

30Lで12,650円(2023年現在)だ。軽量性を重視するなら、コストパフォーマンスは悪くない。

4. アルパインパックシリーズ

アルパインパックは、より本格的な山行向けのモデルだ。50L、60L、70Lと大容量タイプがメインだ。特徴は:

ロールトップ式の開閉部
高い防水性
背面長調整可能
取り外し可能なトップリッド
耐久性の高い素材使用

へー、なんかごつそうですね。重そう…。

確かに軽量とは言えないが、それなりの理由がある。例えば60Lサイズで2.0kgだが、これは悪天候下での使用や長期縦走を想定した設計のためだ。防水性や耐久性を高めるため、ある程度の重量は避けられない。

なるほど。お値段は?

60Lで27,500円(2023年現在)だ。決して安くはないが、本格的な登山をするなら、十分な価値はあるだろう。

5. トレッキングパックシリーズ

最後にトレッキングパックシリーズを見てみよう。55L、70L、80Lという大容量モデルだ。特徴は:

クイックアジャストシステム(背面長を瞬時に調整可能)
取り外し可能なトップリッド(デイパックとして使用可)
豊富な外部アタッチメント
優れた重量配分設計
高い耐久性

すごい!でも、これって一般の人が使うようなものなんですか?

確かに一般的な日帰り登山には過剰スペックだ。このシリーズは、長期縦走や海外トレッキングなど、より本格的な山行を想定している。大量の装備を長期間背負う必要がある場合に真価を発揮する。

へー、そうなんですね。でも、そんな本格的な人ってあんまりいなそうです。

確かにニッチな需要だが、そういった本格的な登山者のニーズに応えることで、モンベルの技術力や信頼性が証明されているとも言える。ちなみに80Lサイズで42,900円(2023年現在)だ。

高っ!でも、それだけの価値はあるんですね。

そうだ。ザックは登山において重要な装備の一つだ。用途に応じて適切なモデルを選ぶことが、安全で快適な登山につながる。モンベルの各モデルは、それぞれ異なるニーズに応えるよう設計されているんだ。

私みたいな初心者はやっぱりガレナパックがちょうどいいかなー。

そうだな。機能は必要十分で、価格も手頃だ。ただし、登山にハマってもっと本格的な装備が欲しくなる可能性も考慮すべきだな。

え?どういうことですか?

つまり、最初は安いモデルで十分だと思っても、登山にハマるとより高機能なザックが欲しくなることがある。そうなると、結局新しいザックを買うことになり、トータルのコストが上がる可能性があるということだ。

なるほど…。じゃあ、最初から良いのを買った方がいいんですか?

そうとも限らない。登山が合わなかった場合、高価なザックが無駄になる可能性もある。結局は自分の予算と今後の見通しを考えて判断するしかないな。

むむむ…難しいですね。ところで、登山用のザックって、同じ容量でも洋服みたいにS,M,Lみたいにサイズがあるって聞いたんですが?

ああ、重要な点だ。モンベルのザックは基本的にワンサイズだが、一部のモデルでは背面長を調整できる。ただ、体型によっては合わないこともあるので、必ず試着することをおすすめする。

えっ、合わないことがあるんですか?どんな場合ですか?

例えば、背が特に高い人や低い人、あるいは胴が長い人や短い人などだ。モンベルは日本人の平均的な体型に合わせて設計しているが、すべての人に完璧にフィットするわけではない。

へー、そうなんですね。じゃあ、試着の時は何を確認すればいいんですか?

主に以下の点を確認するといいだろう:
1. ショルダーストラップが肩にフィットしているか
2. 腰ベルトが腰骨の位置にしっかりと当たるか
3. 背中とザックの間に隙間ができていないか
4. 重心が体に近い位置にあるか
ザックを背負った状態で歩いてみて、違和感がないかも確認するんだ。

なるほど。でも、それって素人にはわかりづらくないですか?

確かにそうかもしれんな。だが、明らかな違和感があれば気づくはずだ。それに、店員に相談すれば適切なアドバイスをもらえるはずだ。

そっか、なるほど。ところで、モンベルのザックって、メンテナンスとか必要なんですか?

ああ、メンテナンスは大切だな。ザックを長く快適に使うためには欠かせないんだ。まずは、使用後のチェックポイントから見ていこう。

チェックポイント?何をチェックするんですか?

主に7つのポイントがある。ジッパー、ショルダーハーネスと本体の付け根、背面パッド、フレームの末端、バックル、荷室の内側の生地、そしてコード類だ。

え、そんなにたくさん?面倒くさそう…

確かに面倒に感じるかもしれんが、これらのチェックを怠ると、ザックの寿命を縮めてしまうんだ。例えば、ジッパーに砂などが詰まっていないか、ショルダーハーネスの縫い目が緩んでいないかなどを確認するんだ。

なるほど。でも、チェックして問題があったらどうするんですか?

問題の内容によって対応が変わるな。簡単な汚れなら洗濯で対応できるが、縫製の不具合などはモンベルのカスタマーサービスに相談するのが賢明だ。

洗濯って…ザックって洗えるんですか?

もちろん洗える。むしろ、定期的に洗濯することで、ザックの寿命を延ばすことができるんだ。特に汗をよく吸う背面パッドは、洗わないと臭いの原因になるし、ウレタンフォームの劣化も早まってしまう。

へー、知らなかった。じゃあ、洗濯の仕方を教えてください!

よし、では洗濯の手順を説明しよう。まず準備として、外せるパーツは全て外す。フレームやレインカバー、ショルダーハーネスのアダプタなどだ。そしてジッパーは全て開けておく。

なるほど。そのあとは?

次に部分洗い。目立つ汚れがあれば、水で濡らしてから中性洗剤をつけて、スポンジやブラシでこする。その後、バスタブなどに水をはり、ザック全体を浸して押し洗いする。

え、お風呂で洗うんですか?

そうだ。ザック全体を浸せる大きさの容器が必要なんだ。洗い終わったら、きれいな水ですすぎを繰り返す。水が濁らなくなるまでしっかりとすすぐことが大切だ。

なるほど。でも、そのあと乾かすのが大変そうですね。

確かに乾燥には注意が必要だ。まず逆さまにして水気を切る。特に背面パッドは水を含みやすいので、手で押して水を出すんだ。そのあとは陰干しする。直射日光は避けて、風通しの良い場所で乾かすんだ。

乾燥機は使っちゃだめなんですか?

そうだ、乾燥機は使わないほうがいい。熱でダメージを受ける可能性があるからな。自然乾燥で十分だ。ただし、ウレタンフォームやフレームを挿入する部分は水が残りやすいので、しっかり乾燥させることが大切だ。

わかりました。でも、毎回こんな手間をかけるのは大変そうです…

確かに手間はかかるが、頻繁に洗う必要はない。使用頻度にもよるが、3〜4ヶ月に1回程度で十分だ。ただし、汗をかいたり、雨に濡れたりした後は、できるだけ早く乾かすことが大切だ。

なるほど。ところで、防水スプレーとかってかけた方がいいんですか?

はっ水加工は有効だな。モンベルは「O.D.メンテナンス はっ水スプレー」を勧めているが、そのへんに売ってある防水スプレーでも十分だ。それより、洗濯後によく乾燥させてから使用することが大切だ。屋外の風通しの良い場所で使うようにしよう。

わかりました。他に気をつけることはありますか?

保管方法も重要だ。直射日光の当たる場所や、車内、屋外の倉庫など、高温多湿になる場所は避けるんだ。風通しの良い日陰で保管するのがベストだ。

なるほど。結構気をつけることが多いんですね。

そうだな。だが、これらのメンテナンスを行うことで、ザックの寿命は大幅に延びる。高価なギアだからこそ、大切に扱う価値はあるんだ。

わかりました。もし、壊れたりしたら、修理とかできるんですか?

モンベルは修理サービスを提供している。破れや縫い目のほつれ、ファスナーの故障など、様々な修理に対応してくれる。これはモンベルの大きな利点の一つだ。

へー、それはいいですね。でも、修理って高くないですか?

修理費用は故障の程度によって異なるが、例えば、ファスナーの交換なら数千円程度。大きな破れの修理でも1万円前後だ。「買ったほうが安い」なんてことにはならない。

なるほど。でも、修理に出してる間、ザックが使えないですよね?それって不便じゃないですか?

まあそれは我慢するしかないな。修理期間は通常1〜2週間ほどかかる。頻繁に山に行く人なら、予備のザックを持っているか、レンタルを利用するなどの対策が必要かもしれないな。

そういえばモンベルのザックって、雨に強いんですか?

基本的な撥水加工は施されているが、完全防水ではない。長時間の雨や激しい雨の場合は、別売りのザックカバーを使用するのが賢明だ。

えっ、そのためのカバーを別に買わないといけないんですか?それって高くないですか?

Amazonで適当なメーカーのものでもいい。それなら1000円ぐらいで買える。ただ、最初からザックにザックカバーが付いているものもある。購入時に確認するといいだろう。

ザックカバーって使いづらくないですか?

慣れないうちは少し手間に感じるかもしれないが、使い方は簡単だ。ただし、強風時には注意が必要。風でカバーが膨らんで、バランスを崩す危険があるからな。

へー、そんな危険もあるんですね。ザック選び、奥が深いです…。

そうだな。だからこそ、しっかりと研究して、自分に合ったものを選ぶことが大切なんだ。モンベルのザックは確かに優れた選択肢の一つだが、他のブランドも含めて比較検討することをおすすめする。

なるほど。ありがとうございます。いろいろ参考になりました!

よかった。最後に一つアドバイスしておこう。ザック選びは大切だが、それ以上に大切なのは実際に山に登ることだ。完璧なザックを求めるあまり、登山そのものを楽しむことを忘れないようにな。

そうですね。とりあえず、お店に行って実際に見てみます!

まとめ

では最後に、モンベルのザックについて重要なポイントをまとめておこう。

1. コストパフォーマンスが高い
2. 日本人の体型に合わせた設計
3. 豊富なラインナップ
4. アフターサービスが充実
5. 軽量だが、耐久性はやや劣る場合も
6. デザイン性は他ブランドに劣る面も
7. 使用目的や予算に応じて選ぶことが重要
8. 可能な限り試着してから購入すべき
9. 適切なメンテナンスで長く使える
10. 完全防水ではないため、別途ザックカバーが必要な場合もある

これらの点を踏まえて、自分に最適なザックを選んでほしい。

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