バーベキューや焚き火は楽しいですが、最初の火起こしが大変ですよね。
それが楽しいという面もあるんですが、気分によってはその手順を省きたいときもあります。
一人ならまだしも大人数などになってくると火おこしをゆっくり楽しんでいられるような時間はないのが普通です。
少しでも早く火を起こそうとうちわで必死に仰ぐも、煙ばかり出て腕は疲れるし煙にいぶされて涙はボロボロ、ノドはカラカラなんて誰でも一度は経験があるんじゃないでしょうか。
そんな火起こし専用の道具がキャプテンスタッグの「炭焼き名人」です。
なにこれ、ただの筒やん、って言いたくなりますよね。
ところが、これを使えば驚くほど簡単に炭火を起こせるんですよ。
使い方
まず、着火剤に点火します。
これはブロック式のものを使ってますが、9ブロックで100円~200円です。1回に
その上に本体をかぶせます。
本体の中に炭を適当に詰めます。
あとは放ったらかし。
そのうち勝手に燃え上がります。うちわで仰いだりする必要はないです。
わざわざ「使い方」って書くほどのことでもなかったレベルですね。
そんなバカな、って思いたくなりますよね。
ネットのうさんくさいステマじゃないのかと思いたくなりますよね。
でも違うんですよ。
なぜ簡単に火が起こせるの?
「勝手に燃えます」じゃうさんくささが拭えないので、ちょっとちゃんとした説明をしておきます。
炎ってどうやったら燃えますか?酸素で燃えますよね?
この商品、筒状になってますよね。
これが煙突になり上昇気流を生むんです。
一度火がついたら、その火が上昇気流を作って、下からどんどん空気を吸い上げるんです。
それが炎の勢いを増幅させ、増幅した炎がさらに強い上昇気流を作ってそれがさらに・・・、と、正のスパイラルを生むわけです。
煙突効果ってやつです。
WIN-WINな関係とはこういうことを言うんですね(違う)。
いやでもホント、今までうちわで必死に扇いでたの何だったの?って思いたくなりますよ。
ただ、炭の中でも火がつきにくい備長炭はさすがに厳しいです。
商品のPOPでは「備長炭も着火できる!」なんて書いてありますが無理です。
備長炭だけじゃなくて火が着きやすい安い炭を一緒に入れたり、新聞紙とか枯れ葉とか枯れ木とか入れれば着きますが、備長炭単体じゃ無理です。
あくまで物理的な煙突効果を利用しているだけで科学的な力を使っているわけじゃないので、そこは過度な期待はしないほうが幸せになれます。
でも充分期待に応えてくれるっていうか普通に期待以上ですけどね。
あとこのアイテム、折りたたみできるところが何気に高ポイントです。
火おこし器っていろいろあるんですが、中にはリアル煙突みたいなやつもあるんですよ。
これなんかは完全に筒なので折りたたむことはできません。この形のまま保管や持ち運ぶ必要があります。
これは個人的にはちょっと厳しいです。
炭焼き名人は折りたためばただの板になりますので、持ち運びや収納時にはほとんど存在感がなくなります。
他にはスタイリッシュながらコスパの高い道具をいろいろ出してて個人的に好きなブランド「ユニフレーム」のモデル。
この商品名である「チャコスタ」は「火起こし器」よりも広まってるんじゃないかと思うぐらい火起こし器の中では定番な存在です。
価格が少し高くなりますが、ムダのない三角形のデザインがスッキリしていてかっこいいです。
炭熾しのためだけに1つ道具を用意するというのは贅沢な気もしますが、一度使ってみるとその価値は充分体感できると思いますよ。