サコッシュ便利すぎワロタ これはもうドラえもんのポケットですわ

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サコッシュとは?

リュックって便利ですけど、ちょっと物を取り出したいときに、いちいち降ろさないといけないのが不便ですよね。
そうだな。スマホ、地図、アメやナッツなどの歩きながらでも食べられるような行動食…登山中に小物を使う機会は意外と多い。
登山用のリュックは、横や腰にポケットが付いていて、普通のリュックより、取り出しやすいように工夫されてますけど、頻繁に取り出すにはやっぱりちょっと不便なんだよなぁ。
それなら「サコッシュ」を使うといい。
サコッシュ? なんか聞いたことありますね。ていうか最近ファッションアイテムとして流行ってるような…。
サコッシュはショルダーバッグが小さくなったようなもので、A5サイズぐらいの小さなバッグ部分に肩紐がついている。ファッションアイテムとして最近注目を浴びているが、もともとはロードレースで使われていたアイテムで、その歴史はかなり古い。それを見た登山者たちが「これは登山でも使える!」と使い始めたわけだが、登山でも定番アイテムの1つになって久しい。
それにしてもペラッペラですね・・・なんか百均みたいな頼りなさですけど・・・こんなのに物が入るんですか…?
実際に使ってみると見た目以上にいろいろな物が入る。さっき挙げたスマホ、地図、行動食なんかを入れるのにピッタリだ。こういった小物はむしろこれぐらいのサイズの方がゴチャゴチャならずに使いやすい。
でもリュック背負いながら肩がけってなんかゴテゴテしそうな…。
小さいショルダーバッグなんかだとそうだな。収納力があるのは一見いいことのようだが、取り回しが悪くなる。ショルダーバッグの構造上、首や肩から収納部分までの距離が長く、固定されていないから登山など体を動かす場面ではブラブラして使いにくい。収納力があるということはそれだけ重量も増える。重量が増えればブラブラしたときの荷重が増えて不快感につながる。
言われてみれば、普通バッグって「マチ」があるのに、サコッシュはマチがないですね。
そう。サコッシュは肩や首にかけて体の前に持ってくるスタイルが基本だが、マチがないことで体に密着する。体に密着するほど荷物としての負担がなくなるのはリュックと同じだ。
前に持ってくることで取り出しやすさにもつながるんですね。確かにこれ以上取り出しやすい位置はないですね。
シンプルなアイテムだが、いろいろタイプがある。「フタあり」か「フタなし」か、「縦型」か「横型」か、「綿」か「化繊」かなど。

取り出し口で選ぶ

取り出し口で選ぶってどういうことですか?
サコッシュの取り出し口はファスナーで閉じるタイプもあれば、開きっぱなしになっているタイプもある。
開きっぱなし? なんか物が落ちそうで怖い…。
転落などすれば散らばってしまうだろうが、通常の登山の動きではまず心配ない。それ以上に物が出し入れしやすいというメリットが圧倒的に高い。
確かに、もともと頻繁に出し入れするために使うものだから出し入れしやすさは重要ですね。でも、ファスナーを開けっ放しにしておけば同じことなんじゃないですか?
近いのは近いが、最初から開きっぱなしになっているタイプにはやはりかなわない。ファスナーがあることで出し入れする時に微妙にひっかかったり、広げにくかったりするんだ。僅かな差だが、頻繁に繰り返しているとその僅かな差が快適さに大きく影響してくる。ただ、ファスナーを閉めればまず落とす心配がないのはまた違ったメリットだ。このタイプでおすすめなのはやはり「山と道」のサコッシュだろうな。
うーん、どっちも捨てがたいなぁ。
ちょうど間をとったようなタイプもあるぞ。ベルウッドのサコッシュや、アライテントのマップサコッシュなんかがそうだ。ファスナーはないが、取り出し口が二つ折りのような形になっていて、それがストッパーの役割をしている。取り出すときは口を真っ直ぐにすることで取り出せる。
あ、これいいかも。折れた見た目もかわいい。
ベルウッドのサコッシュは紐がパラコードのような肩紐や発色のいいカラバリで、デザイン的な人気も高いな。他に「Highland Designs」の「Hiker Sacoche “BB style”」、トレイルバム(Trail Bum)「タートル(Turtle)」、フリーライト(FREELIGHT)「スピンサコッシュ(Spinn Sacoche)」などがある。
ファスナータイプには側面にファスナーがあるタイプと上端にあるタイプがありますね。これはどっちがいいとかあるんですか?
絶 対 に 上 端 タ イ プ だ 。
・・・あー、地雷踏んだパターンだこれ・・今回わりと無難に進行してたから完全に油断したわー。
ハッキリ言おう。側面にファスナーがついているメリットはゼロだ。いや、だってそのファスナーから上の余白は何なのかと。完全ムダじゃないかと。いや、ムダどころか物取り出すときに引っかかるリスクが飛躍的に向上してむしろマイナスじゃないかと。
いや、太字使いすぎですから。この記事で一番重要なところそこじゃないですから。(くそ、めんどくさいな)
それなのに!どういうわけか側面ファスナータイプはサコッシュの中でもかなりの割合を占める!いや、他の要素ならいいよ?価格とかさ、サイズとかさ、素材とかさ、それぞれ一長一短あるからさ。存在意義があるってもんよ。でも側面ファスナーはさ、メリットゼロやん?なんでこれが基本スタイルと言わんばかりのドヤ顔で「私、サコッシュですよ」みたいなツラしてるのかと。
いや、偏見激しすぎだろ。なんかキャラ変わってるし。
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縦型か横型か

サコッシュは縦型か横型かも使い勝手に影響してくる。
サコッシュにタテとか横とかあるんですか?
サコッシュは基本的に長方形なんだが、タテに長いタイプと横に長いタイプがあるんだ。
ああ、そういうことか。どっちがいいんだろう。
フタのありなしと近いが、縦型は深く入るから収納する意味では安心感が高い。横型は浅いから何かの拍子に飛び出してしまう可能性があるが、その分、出し入れはしやすい。中に何を入れるか、その出し入れの頻度で決めるのも1つだ。
横型だとどんなものがありますか?
まず、登山ではおなじみの「グレゴリー」のサコッシュがある。ナイロン製で40グラムと非常に軽いのが特徴だ。
デザインもスッキリしてますね。グレゴリーのバッグは街でも使えるデザインがいいですよね。
登山でおなじみのブランドと言えば、「カリマー」のサコッシュもあるぞ。「CARRY MORE」のブランド名の由来の通り、バッグには安定の信頼感が期待できる。
フタがなんかちょっと変わってますね?
口折れタイプでスナップボタンで留めることができるようになっている。出し入れがスムーズにできるように配慮されているな。
フロントにポケットが付いているから、仕分けもできますね。
このポケットはジッパーとメッシュの2重構造になっている。ポケットが1つ付いているものは多いが、2つ付いているのは珍しいな。
きちんと仕分けすれば、必要なものがすぐに取り出せそうですね。
そういえばポケットが複数あるものがもう一つあった。「チャムス」のサコッシュだ。
チャムス! チャムスと言えばデザインや配色がかわいいイメージです。
いくつかシリーズがあるが、チャムスらしいのはこのブービーバードがプリントされているタイプかな。
かわいい! やっぱりブービーバードはチャムスのシンボルですね!
タテ型の代表格はグラナイトギアのサコッシュかな。
鮮やかな発色がアウトドアのテンションを盛り上げますね。
サコッシュをいくつか紹介する記事なんかには大抵これが出てくる。フロントポケットがあり、中は仕切りで2つに分かれている。過不足のないバランスの取れたモデルだ。
ファスナーを開けてすぐにフックがありますね。
キーホルダーだ。取り出し口のすぐ近くにあるのが使いやすさに大きく貢献している。いくら取り出しやすいサコッシュと言えど、他のものとごっちゃにした中からサッと鍵を取り出すのはなかなか厳しいからな。

素材で選ぶ

サコッシュの素材は大きく綿か化繊に分けられる。
化繊ってポリエステルとかナイロンとかですよね。
そうだ。化繊のメリットは耐久性が高い、色落ちがしにくい、軽いといったメリットがある。
綿は?
デザイン性が高いものが多い。綿の柔らかい質感を活かし、いわゆる「山ガール」をターゲットにしたようなものが多いな。

サイズで選ぶ

サイズも手のひらサイズからA4サイズまで様々だ。まず、手のひらサイズは「ジムマスター」のサコッシュ。
バッグというより紐付きの財布みたいですね。配色がかわいい。
大きいものは「トラベラーズファクトリー」のサコッシュ。A4サイズだ。

トラベラーズファクトリーってなんか聞いたことあるような…。
旅する手帳「トラベラーズノート」のメーカーだ。
ああー、あの1枚革のざっくりしたオシャレノートか! そういえば風合いが似てる・・・ていうかこれ紙でできてるんですか?
紙みたいな質感だが、帆布でできている。非常に丈夫だ。
これもキーリングがついてますね。さすがキーリング 1つとってもオシャレ。この雰囲気なら街で使っても全然違和感ないですね。

というようにサイズもいろいろあるから選ぶ基準の1つとして考えておきたい。
サイズはやっぱりたくさん入る大きいものがいいですよね。
それは失敗の元だ。サコッシュはあくまで小物入れと割り切るのが大事だ。いろいろ入れすぎると重いし、中身がゴチャゴチャになって取り出したいものがすぐに取り出せなくなる。
なるほど…大体どれぐらいのサイズがいいんでしょうか?
B5サイズが平均的だ。大体このサイズで困ることはない。サコッシュは身につけていることを忘れるような、いい意味で「存在感を感じさせない」レベルに抑えるのが使いやすさのポイントだ。
大きすぎるとうっとうしくなっちゃうってことですね。大きいとどんどんいろんなもの入れちゃいそうだし。
悩みどころは地図だな。サコッシュに入れたい代表的なアイテムの1つだが、地図は結構大きい。

A4~A3ぐらいは普通にありますよね。
そうなんだ。もちろん畳めば小さくなるが、頻繁に出し入れすることを考えると毎回細かく畳むようでは結局不便になってしまう。地図を常用するならA5サイズぐらいを考えたほうがいいかもしれないな。
そう考えるとドリンクも結構大きいですね。
ドリンクはサコッシュに入れない方がいいだろうな。重いし、厚みがある。サコッシュは基本的に厚みがあるものを入れるのには不向きだ。ドリンクはリュックのサイドポケットか、専用のホルダーを使うのが良さそうだ。

デザインで選ぶ

実用性も大事ですけど、やっぱり見た目も気にしたいな。
女性はその傾向が強いな。最近はファッションアイテムとしての面も強くなってきてるからデザインを重視したタイプも多い。
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公開日:2018.10.29
更新日:
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