ステラリッジテント レビュー アライテントとどっちを選ぶ?

ステラリッジテントの概要

良い点

モンベルのステラリッジテントって何がいいんですか?

よく見かけるテントだな。まずは、その軽さとコンパクトさだ。3人用でも総重量1.75kg。他社の2人用テントより軽いくらいだ。

でも軽いと壊れやすそうで怖いです。

もちろん、耐風性、耐水性も考えられていて、台風接近時や冬山でも使用できる。それに設営も簡単だ。吊り下げ式構造を採用しているおかげで、慣れれば5分程度で設営完了だ。

へー、軽くて丈夫で簡単に建てられるなんて、すごいですね!でもきっと高いんでしょ?

それが安い。だから人気なんだな。2人用モデルで本体が約38,000円、フライシートが約17,000円。合計で55,000円程度だ。これは、同クラスの他社製品と比べると1万から2万円ほど安い計算になる。

何か欠点はないんですか?

欠点

まず挙げられるのは前室の狭さだ。特に1人用や2人用モデルは、靴を置くのがやっとというくらいのスペースしかない。

え、そんなに狭いんですか?雨の日とか困りそう…

そうだな。雨天時の調理や荷物の収納には不便かもしれない。それから、夏には通気性が不満と感じる声も多いな。山岳用テントとして設計されているため、平地ではテント内が蒸し暑くなりやすいんだ。

なるほど…他にはありますか?

あとは人気商品であるがゆえの欠点だ。周囲に同じステラリッジテントが多く並ぶことがよくある。そのため、自分のテントを見つけにくいことがある。

ああーそんな欠点もあるんですね。でも人気の証拠ってことですよね。こういう欠点って、何か対策はあるんですか?

例えば前室の狭さについては、別途タープを用意して調理スペースを確保するとかかな。通気性については、テント内にポータブル扇風機を持ち込んだり、ドアパネルを開放して対応している人もいるな。テントの識別については、カラビナやテープで目印をつけたり、フライシートの色を工夫して選ぶなどしているようだ。

なるほど。やっぱり使う人の工夫次第なんですね。ステラリッジテント以外にも良いテントはあるんですか?

ライバル商品

ステラリッジテントと並んで人気なのが、アライテントのエアライズ、ファイントラックのカミナドーム、そしてヒルバーグのソウロなどだ。

へぇ、いろんなテントがあるんですね。それぞれどんな特徴があるんですか?

アライテントのエアライズは、日本の山岳環境に特化した設計で知られているな。耐久性が高く、長年使い続けられるのが特徴だ。ファイントラックのカミナドームは、軽量性と居住性のバランスが良い。そしてヒルバーグのソウロは、高価だが極限の軽量化と高い耐候性を実現している。

へぇー、それぞれ個性がありますね。でも、どれを選べばいいか迷っちゃいそうです…

そうだな。テント選びは使用目的や予算、好みによって変わってくる。ステラリッジテントは、コストパフォーマンスの高さと幅広い用途に対応できる汎用性が魅力だ。初めてのテント購入や、様々な環境で使いたい人には特におすすめだぞ。

実際に使ってみないとわからないこともありそうですね。

じゃあ、実際の使用感についてもう少し詳しく見ていこう。

使用感レビュー

設営・撤収の手順と時間

先生、ステラリッジテントの設営って本当に簡単なんですか?具体的にどんな手順で、どのくらい時間がかかるんですか?

ああ、設営の簡単さは確かにステラリッジテントの大きな魅力の一つだな。基本的な手順を説明しよう。まず、テント本体を広げる。次に、ポールを組み立てて、テント本体の中央にある吊り下げ用フックにセットする。そして、ポールの端をテント四隅のグロメット(ハトメ)に差し込む。最後に、フライシートをかぶせて完成だ。

へぇ、意外と簡単そうですね。でも、時間はどれくらいかかるんですか?

慣れれば、この一連の作業が3〜5分程度で完了する。初めてでも10分もあれば十分だろう。ペグダウンや張り綱を張る作業を含めても、15分程度で設営が完了するはずだ。

え、そんなに早いんですか!撤収の時は大変ですか?

いや、撤収も同様に簡単だぞ。フライシートを外し、ポールを抜いて、テント本体をたたむだけだ。ただし、テントが濡れている場合は、できるだけ水分を拭き取ってから収納しておきたい。乾燥させる時間がない場合は、帰宅後すぐに広げて乾かすことを忘れずに。

なぜですか?

濡れたままにしておくと劣化が早まってしまうんだ。

雨の日とか風が強い日は大変そうですね。

そうだな。そういう時は、まずフライシートを先に張って、その下でテント本体を組み立てる「フライファースト」という方法が有効だ。これなら本体が濡れるのを抑えられる。風が強い時は、テントを立てる前に、グランドシートを敷いてペグダウンしておくと安定するぞ。

へぇ〜、そんな工夫があるんですね!でも、テントの中って狭くて不便そうです。実際過ごしやすさはどうなんですか?

居住性と快適さ

居住性については、ステラリッジテントは比較的快適だと言えるな。例えば2型(2人用)の場合、床面積はタテヨコ2.7mで、高さは最大105cmある。1人で使用すれば十分な広さだし、寝るだけなら2人でも問題ない。

うーん。でも、荷物を置いたりしたら狭そうな…

まあそれはそうだな。一応、テント内部には小物を収納できるメッシュポケットが付いていたり、天井にはランタンなどを吊るすループもある。これらを上手く活用して、限られたスペースをうまく使いたいところだ。

あと、夏は暑そうだし、冬は寒そうです。

夏場は、入り口のメッシュを開放したり、別売りのグラウンドシートを下に敷いて地面からの熱を遮断するといった工夫が必要だ。冬場は逆に、出入り口をしっかり閉め、断熱マットを使用して熱を逃さないようにする。ただし、結露には注意が必要だ。

結露って何ですか?

冬に窓の内側が濡れていることがあるだろ。あれだ。テント泊だと寝袋や荷物が濡れてしまうことがある。ステラリッジテントは二重構造(ダブルウォール)になっているため、シングルウォールのテントよりは結露しにくいが、完全には防げない。ときどき換気するといい。

台風とか大雨の時は怖くないですか?

耐候性の評価

台風はもちろん注意が必要だが、性能的には風速20m/s程度まで耐えられる設計だ。実際に、台風接近時に使った例もある。

えっ、台風でも大丈夫なんですか!?雨漏りとかしないんですか?

フライシートの耐水圧は1,000mmある。これはゲリラ豪雨のようなひどい雨でなければ問題なく耐えられるレベルだ。ただし、長時間になったり、強風を伴う横殴りの雨の場合は、シームテープ(縫い目の防水処理)の劣化などによって雨漏りが起こる可能性はある。定期的なメンテナンスや、使用状況に応じた撥水スプレーの使用が重要だな。

そんなに丈夫なんだ…じゃあ重いんですか?

そんなに丈夫なのに軽いのがステラリッジテントの人気の秘密だ。ステラリッジテントはいろんなサイズがあるが、一番人気の2型だと、約1.4kgしかない。これは同クラスのテントと比較しても非常に軽量だ。軽量でありながら高い耐候性を実現しているのは、高品質な素材と洗練された設計によるものだな。

いいことばかりじゃないですか。あと考えられる不安は…短期間ですぐダメになっちゃうとか…?

長期使用での耐久性

ステラリッジテントは耐久性も高い。正しく使えば、5年以上使えるという報告も多い。

5年!何かパーツが壊れたりしないんですか?

部分的には壊れることはあるだろう。長く使えば多少の問題は出てくるものだ。よく聞くのは、ポールのショックコードの劣化やジッパーの不具合、フライシートの撥水性の低下などだな。ただし、これらはメンテナンスや部品交換で対応できる。

へぇ、メンテナンスすれば長く使えるんですね。でも、具体的にどんなメンテナンスが必要なんですか?

そうだな、まず基本的なのは使用後の乾燥と清掃だ。特に濡れたまま収納すると、カビや劣化の原因になる。それから定期的に撥水スプレーを吹き付けて撥水性を維持することも大切だ。ジッパーには専用の潤滑剤を使うといいな。ポールのショックコードは自分で交換できるし、破れた生地も補修テープで応急処置ができる。

なるほど…けっこう大変そうですね…

それなりに手間はかかるが、愛着を持って使い続けられる楽しみもあるぞ。それに、モンベルは修理サービスも充実しているから、自分で対処できない問題があっても安心だ。長く使えば使うほどコスパも上がるしな。

そっか、愛着を持って長く使えるっていいですね!ところで、テントの中身ってどうなってるんですか?何か特別な機能とかあるんですか?

細部の機能と特徴

素材と構造

ステラリッジテントの素材と構造は、軽量性と耐久性を両立させるために工夫されているんだ。まず、本体には10デニールの高強度ポリエステルが使われている。これは非常に薄くて軽い素材だが、十分な強度を持っているんだ。

へー、薄くて軽いのに強いんですね。雨は大丈夫なんですか?

その生地だけではさすがに厳しい。そこで重要になるのがフライシートだ。

テントの上にかぶせるカバーみたいなやつですね。

そうだ。フライシートには20デニールのバリスティックナイロンリップストップという素材が使われている。これは耐水圧1,000mmの防水性能を持っていて、一般的な雨なら十分に防げるんだ。さらに、縫い目にはシームテープ処理が施されていて、そこからの漏水も防いでいる。

なるほど…問題は室内の快適さですよね。さっきの話だと必要最低限って感じでした。これはどうにかできないんですか?

カスタマイズとオプション

そこで活躍するのがオプションだ。別売りではあるが、様々なオプション品を使うことで、より快適に使えるぞ。例えば、「オプショナルロフト」というメッシュの棚を使えば、テント内の上部空間を有効活用できるんだ。

テントの上は基本、ただの空白だからいいですね!他にはどんなオプションがあるんですか?

前室を拡張できる「エクステンドフライ」や、テントの下に敷く「グランドシート」、冬期用の「スノーフライ」などがあるぞ。これらを組み合わせることで、様々な環境や用途に対応できる。また、自作のカスタマイズも可能だ。例えば、天井のループを利用して自作の物干しラインを張るなど、工夫次第で使い勝手を大きく向上させられるんだ。

へぇ〜、そうやって自分好みにできるのは楽しそうですね!

使用シーンと選び方

ステラリッジテントはどんなときに使うテントですか?

ソロキャンプでの使用

ソロキャンプ用に使うのが基本だ。特に1型や2型は、一人なら十分な広さがあり、軽量でコンパクトだから持ち運びも楽だ。

2型って2人用ですよね?1人なのに2人用を使うんですか?

それがおすすめだ。もちろん1人用でも荷物と一緒に中に収まるだが、快適とは言い難い。2人用なら荷物の収納スペースが確保できるし、寝返りを打つ余裕もある。重さも1型と2型ではそれほど変わらない。ただし、バイクツーリングなど、少しでも軽量化したい場合は1型を選ぶのも良いだろう。

なるほど…でも、このテントって山用って言ってましたよね?山用と平地用って何が違うんですか?

山岳テントとしての性能

強風や雨に強く、軽量であるという特徴がある。山岳地帯での使用を考えると、これらの条件は非常に重要だ。

じゃあ、普通のキャンプ場では使えないんですか?

いや、大丈夫だ。ただ、夏場の平地では少し蒸し暑く感じる可能性はあるな。その場合は、先ほど説明した換気の工夫が重要になってくる。

なるほど..ステラリッジテントはサイズがいろいろあるみたいですけど、どう選べばいいんですか?

サイズ選びのポイント

ステラリッジテントには1型から6型まであり、数字=収容人数だ。先ほど言ったように使用人数+1で選ぶのがおすすめだ。2人で使うなら3型を選ぶといった具合だ。

でも、大きいほど重くなりそうですけど…

確かにそうだが、ステラリッジテントの場合、その差は比較的小さい。例えば、1型と2型の重量差は約200gほどだ。この程度の重量増加なら、居住性の向上と引き換えに十分許容できる範囲だろう。ただし、極限まで軽量化したい場合や、使用する山の環境によっては、あえて小さいサイズを選ぶこともあるな。

へぇ〜、奥が深いですね。でも、長く使うにはお手入れが大切そうです。どうやってお手入れすればいいんですか?

メンテナンスとアフターケア

日々のお手入れ方法

そうだな、適切なメンテナンスは大切だ。まず、使用後は必ず十分に乾燥させることが重要だ。濡れたまま収納するとカビの原因になる。可能であれば、直射日光の当たらない風通しの良い場所で陰干しするのが理想的だ。

雨の日のキャンプの後なんかは乾かすの難しそうですね。

その通りだ。そういう時は、帰宅後すぐにテントを広げて室内で乾燥させる。扇風機などを使うと効果的だ。また、定期的に中性洗剤で優しく洗うことも大切だ。ただし、洗濯機は使わず、手洗いで行うんだ。

なるほど…でも、撥水性って落ちてきませんか?

使えば使うほど撥水性は落ちる。そこで活躍するのが撥水スプレーだ。定期的に撥水スプレーを吹き付けることで、撥水性を維持できる。特にフライシートには重点的に行うといいだろう。

もし破れたりしたらどうするんですか?

修理・パーツ交換について

小さな破れなら、補修テープで応急処置ができる。モンベルでは補修用のテープも販売している。より本格的な修理が必要な場合は、モンベルの修理サービスを利用するのがいいだろう。

どんなことができるんですか?

そうだ。モンベルの修理サービスは非常に充実している。ポールの交換、ファスナーの修理、生地の破れの修復など、様々な修理に対応してくれる。また、パーツ単位での販売もしているので、自分で交換することも可能だ。例えば、ポールのショックコードは自分で交換できる部品の一つだ。

なんでモンベルはそこまでするんですか?

モンベルのブランド哲学

モンベルには「物を大切に長く使う」という思想があるんだ。これは創業者の辰野勇氏の「モッタイナイ精神」から来ているんだよ。高品質な製品を作り、それを長く使い続けられるようサポートすることで、結果的に環境負荷を減らすことにもつながる。

へぇ、そんな考えがあるんですね。でも、新しい製品を売らないと会社として成り立たないんじゃないですか?

確かにそう思うかもしれないが、実はこの姿勢が顧客の信頼を生み、ブランドの価値を高めているんだ。一度モンベル製品を使った人が、次も同じブランドを選ぶ理由の一つになっている。また、この哲学は製品開発にも影響を与えていて、耐久性の高い製品や、修理しやすい設計の製品が生まれる要因にもなっているんだ。

なるほど、そういう考え方なんですね。ステラリッジテントもその哲学で作られているんですか?

その通りだ。ステラリッジテントは、まさにモンベルの哲学を体現した製品の一つと言えるだろう。軽量でありながら耐久性が高く、様々な環境で使用でき、さらに修理やメンテナンスのしやすさも考慮されている。長く使い続けられる製品を目指して設計されているんだ。

へぇ〜、奥が深いですね。

ステラリッジテントの詳細スペック

最後にステラリッジテントの、数字的な性能を見ていこう。ステラリッジテントは1型から4型まであるが、ここでは最も人気のある2型のスペックを紹介しよう。

まず、収納サイズは本体が直径14.5cm×30cm、ポールが5cm×41cmだ。総重量は1,570g、最小重量(本体、フライ、ポールのみ)は1,390gとなっている。

室内のサイズは、長さ210cm、幅130cm、最大高さが105cmだ。前室の奥行きは70cmある。これらのサイズで、2人が寝るのに十分な広さを確保している。

生地は防水の生地でしたよね?ポールは?

ポールはアルミニウム合金製で、直径8.5mmのものが使われている。

なるほど、ステラリッジテントのことがよくわかりました!

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公開日:2024.7.11
更新日:
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