キャンプといえば焚き火ですよね。
キャンプといえばバーベキューですよね。
どちらも非日常を味わえるすばらしい演出です。
が、
どうしても気になるのが…
服に染み付く炭のニオイ…。
炭火の煙に長時間さらされることで、結構強いニオイがついてしまいます。
これ、放っておくと、その後どんなに洗濯しても取れなくなります。
僕は、登山用のレインウエアを防寒着代わりに一晩焚き火をし、そのまま放置していたためにニオイが取れなくなったという暗い過去があります。
そのへんの雨ガッパなら諦めて買い換えるところですが、登山用ということで一応2万円弱ぐらいしたので、ニオイだけで捨てるのもマリーアントワネットすぎだろという感じになり、結局そのまま使ってます。
登山でのレインウェアって非常時のアイテムでもあるので、晴天でも常にリュックに入れておかないといけません。
つまり、登山時、常にリュック内が炭のニオイで満たされることになってしまったわけです。
こんなマヌケなことにならないよう、帰ったらすぐに対処しましょう。
ニオイ移りを防ぐ
帰ったらすぐに、と言いましたが、帰る前からできる処置があります。
それは、ビニール袋に入れておくことです。
これにより、他のものにニオイが移ることを防ぐことができます。
ビニール袋内はニオイで充満しますので、それ自体は諦めることになりますが、後で対処する前提なので仕方ないです。
消臭スプレーは効果なし
対策として消臭スプレーなどが挙げられることがありますが、そんなもので消えるなら誰も苦労しません。
その瞬間は消えたように感じても、また時間を置くとジワジワ復活します。
芳香剤もこれくらいしぶとければいいのに、と愚痴りたくなります。
消臭スプレーはアフィリエイトで売りたいから載せてるだけです。
いわゆるステマです。
信じてはいけません。
洗濯洗剤ではなく食器用洗剤を使う
さて、いよいよ洗濯ですが、普通に洗濯したところで何も変わりません。
「念入り」コースにしたところで無駄な努力です。
ポイントは洗濯洗剤を使わないことです。
じゃあ何を使うのか。
食器用洗剤です。
みんな大好きジョイ君ですね。
焚き火やバーベキューで出る煙は食材等から出た油分が大量に含まれています。
この油が洗濯洗剤の力では落としきれないのです。
毎日、油と正面から戦っている食器用洗剤が最適なのです。
この食器用洗剤を洗面器1杯あたり20ccぐらいの分量で使います。
水ではなくぬるま湯に溶かします。
さらにいきなり洗うのではなく30分つけ置きしてください。
とどめの酸素系漂白剤
食器用洗剤で大体解決するんですが、さらに念入りにしたい場合は、洗濯時に酸素系漂白剤を使うのが良いです。
ワイドハイターとかのアレです。
液体タイプよりも粉末タイプが強いです。
間違っても塩素系漂白剤は使わないでください。
キッチンハイターとかのアレです。あっちはダメです。
強すぎて生地ダメになります。色も落ちてしまいます。
あと、ウールやシルクなどの繊細な生地は生地ごとやられてしまうので、漂白剤は使ってはいけません。
そもそも焚き火にウールやシルクを着ることもないとは思いますが…。
ダメージが気になる素材には蒸気
漂白剤が使えないウールやシルクには使用後のお風呂で干しておくという方法があります。
風呂に充満した温かい蒸気がスチームとなり、水の分子がニオイを吸着することで消臭してくれます。
終わりに
以上、ニオイの中でも厄介な炭のニオイを取る方法でした。
キャンプ中は雰囲気を盛り上げる「いい匂い」な炭の匂いですが、
日常に戻ってくると「嫌なニオイ」になってしまいます。
不思議なものですね。
キャンプから帰ってきてお風呂に入って、風呂上がりに気付くんですよね。
着ていた服から結構な炭のニオイがすることに。
それまではずっとニオイにさらされていて鼻がマヒしてしまっていたのか、
鼻の中にも染み付いていて嗅ぎ分けができなくなっていたのか分かりませんが、それまで全然気にならなかったのに、お風呂でニオイの基準がリセットされた途端に気付かされるんですよね。
社会生活においてニオイ対策ってとても大事です。
その人の一生を左右する問題といっても過言ではないと思います。
他人が気になるニオイって普通自分では気付かないものです。
口臭とかワキガとか汗臭さとか…。
ということは自分でも気になるニオイってかなり危険なレベルだと言えます。
キャンプ中はありがたく味わった炭のニオイですが、日常生活は日常生活で大事です。
一度「臭い人」の印象を持たれたら、それを覆すことは至難の業です。
自分の過去を思い出してみてください。
身の回りにニオイが気になる人、一人や二人はいたと思います。
今でもその人のこと「臭う人」と思ってるかもしれませんが、実際にその人のニオイが気になったときっていつですか?
たぶん1週間とか1ヶ月のような最近のことではないと思います。
数年前に一度とかのレベルじゃないですか?
そんな昔のことなのに、
それ以降、臭った記憶もないのに、
一度臭いと思ったときの印象がずっと「この人はこういうニオイを持った人」という印象を強く残してしまうんですよね。
その後、その人が臭わなくなったとしても、「臭わない」って消極的な印象というか、当たり前のことなので、「臭う人」の印象を覆すことにはならないんですよね。
「いい匂いがする人」という印象を与えれば覆すことができますが、それはそれで至難の業です。
いい匂いというと香水や柔軟剤が思いつきますが、自分がいい匂いと思っていても他人がいいと思うかは別問題ですからね。
むしろ感覚が合うことのほうが珍しいんじゃないでしょうか。
もちろんその香り単体で嗅げば、大抵の人はいい匂いと思うんでしょうが、
どんなにいい香りでも強すぎるとクサイニオイになりますし、「その人に似合う香りかどうか」というのも大きな要素です。
めちゃくちゃ香水臭い人いますよね。
その香り自体はいい香りなはずなのに、強すぎるがために「クサイ」と思ってしまう。
果ては同じ空間の空気を吸うことさえも嫌になり、その人の存在自体がマイナス印象になる。
柔軟剤も同じですね。
昔、ダウニー流行りましたよね。
流行るということは多くの人がいい香りと思ったということですが、同時に「香害」なんていう言葉も生まれました。
今でもダウニーが苦手って人、多いですよね。
強烈に香水とか柔軟剤が匂ってる人、「自分でなんともないの?」と思いますが、
なんともないんですよね。
人間の嗅覚ってかなり鈍感で、すぐマヒするんですよね。
自分も香水とか柔軟剤を使うまでずっと気付かなかったんですが、1~2回その香りを使うと、もう次からはホントに匂いを感じなくなるんです。
感じないから「あれ?香りが弱くなったのかな?」と思って分量を多めにしてしまう。
せっかくお金を出して買った香りが何も感じないんじゃ、お金を捨てたような感覚になってしまいますからね。
分量を増やすとといい感じに香る。
よし、これでOKとなる。
が、これがアウトなんですね。
もうこの時点で自分の嗅覚は狂っています。
1回使ったら、自分自身は1日中その香りに囲まれて生活するわけです。
ずっと香りが続くって不自然なことなので、人間の脳がそれを「普通」だと基準をずらしてしまうんですね。
その結果、感覚的には香りを感じなくなる。
でも、周りの人はずっと香ってるわけじゃないから感覚の基準は変わらない。
ここで感覚のズレが起きます。
そして、本人はまた香りを感じなくなり、さらに分量を多くする。
その繰り返しで、人との感覚がどんどんズレていき、周りからすれば「香水クサイ人」と思われるレベルになるわけです。
だから最初に臭ったときが勝負。
そこで対処しないと慣れてしまって「感覚的には無臭」となり、放置することになります。
そして放置したらニオイが繊維にガッチリ染み込んでしまい、もう救えません。
その日のうちに対処しましょう。