福岡ドタバタ登山ブログ「ヤマログ」

登山でのスズメバチ対策

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登山中のハチ対策についてお話しします。

先日、久しぶりに地元の里山へ登ってきました。秋晴れの気持ちいい日で、紅葉も始まっていてテンション上がりまくり。「今日は絶対山頂まで行くぞー!」なんて意気込んでたんですが…。

登山道半ばで、突然「ブーン」という音が。あっ、これはまずい…。

そう、ハチです。しかも数匹じゃない。10匹以上のハチの大群が目の前に。「うわああああ!」思わず叫んでしまいました。

幸い刺されずに済んだものの、あまりの恐怖に山頂断念…。情けない結果に終わってしまいました(´;ω;`)

この経験から、ハチ対策の重要性を痛感。いろいろ調べてみたら、意外と知らないことだらけ。これは他の登山者にも役立つ情報かも、と思い今回の記事を書くことにしました。

ハチに遭遇したら怖いですよね。でも、正しい知識があれば怖くありません。この記事を読めば、あなたも安心して山を楽しめるはずです。それでは、さっそく本題に入っていきましょう!

登山で警戒すべきハチの種類 – スズメバチが最強の敵

まず知っておくべきは、山で出会う可能性のあるハチの種類です。主に警戒すべきなのは以下の3種類。

  • スズメバチ
  • アシナガバチ
  • ミツバチ

中でも最も危険なのがスズメバチです。大型で攻撃性が高く、毒性も強いんです。

スズメバチに刺されると、激しい痛みとアナフィラキシーショックの危険があります。最悪の場合、死に至ることも…。マジでヤバいです( ;∀;)

一方、アシナガバチやミツバチは比較的おとなしめ。でも油断は禁物。刺されれば痛いし、アレルギー反応を起こす可能性もあります。

ちなみに、ハチに詳しくない人は「アシナガバチ=スズメバチ」と勘違いしがち。確かに見た目は似てますが、全然別物です。スズメバチの方がデカいし、はるかに危険です。

僕も昔は「ハチはハチでしょ」くらいにしか思ってませんでした。でも、知れば知るほど奥が深い。ハチの生態を知ると、山歩きがもっと楽しくなりますよ。

ハチに遭遇しやすい季節と場所 – 秋の渓流は要注意

次に、ハチに遭遇しやすい時期と場所について。

ハチが最も活発になるのは、8月下旬から10月上旬。特に9月が最盛期です。この時期、女王バチが新しい巣を作るため、ハチの攻撃性が高まるんです。

場所的には、渓流沿いの登山道や、開けた日当たりの良い場所に要注意。ハチは水辺を好むので、沢歩きの際は特に警戒が必要です。

あと、意外と知られていないのが「朝」の危険性。朝露を飲みに来るハチが多いんです。早朝の登山は涼しくて気持ちいいですが、ハチ対策はしっかりしましょう。

僕が遭遇したのも、9月下旬の朝方。しかも渓流沿いの道でした。まさに「ハチ遭遇の条件」が揃ってたんですね。今思えば、もっと警戒すべきだったな…。

ハチ対策グッズ5選 – これさえあれば安心!

さて、ここからが本題。ハチ対策グッズについてです。以下の5つを持っていけば、かなりの確率でハチの被害を防げます。

黒っぽい服は避ける

服装も重要です。黒や濃い色の服は避け、白や薄い色の服を着ましょう。

なぜかって?ハチは黒い物体を天敵と勘違いする習性があるんです。つまり、黒い服を着てると「敵だ!」と思われちゃうわけ。

かといって、真っ白はちょっと…という人も多いはず。そんな時は、ベージュやカーキ、グレーなどの淡い色がおすすめです。

ちなみに、花柄の服もNGです。ハチを引き寄せちゃう可能性大。「山ガールファッション」で可愛く決めたい気持ちはわかりますが、安全第一で!

帽子とネット

頭部の保護も忘れずに。帽子は必須アイテムです。できれば、首の後ろまで覆えるタイプがベスト。

さらに安全を期すなら、顔面を覆うネットもおすすめ。「蚊帳の外」ならぬ「ハチ帳の内」状態で、安心感MAX。

最初は「ちょっとダサいかな…」と思ってましたが、慣れると気にならなくなりますよ。それに、安全 > おしゃれ ですからね!

エピペン(アナフィラキシー対応薬)

最後に紹介するのは、エピペン。これは、重度のアレルギー反応(アナフィラキシーショック)に対応するための自己注射薬です。

ハチアレルギーの方は、必ず携帯しましょう。使い方も事前に確認しておくことが大切です。

ハチアレルギーじゃない人は不要…と思われがちですが、実は初めてハチに刺されたときにアレルギー反応が出ることもあるんです。

「持ってて損はない」と思って携帯する人も増えてきてます。値段は高いですが、命に関わる問題なので検討の価値ありですよ。

ハチに遭遇したらどうする?6つの対処法

さて、ここまでは予防策について説明してきました。でも、いくら対策していても、ハチに遭遇することはあり得ます。

そんな時のために、具体的な対処法を覚えておきましょう。以下の6つのポイントを押さえておけば大丈夫です。

1. 慌てず、ゆっくり立ち去る

ハチを見つけたら、まずは落ち着くこと。走って逃げるのは厳禁です。

なぜなら、ハチは動くものに反応するから。走ると「こいつ、敵だな!」と思われちゃうんです。

代わりに、ゆっくりとその場を離れましょう。ハチの飛行速度は時速20〜30km。人間が全力疾走しても勝てません。

「ゆっくり」が重要なポイント。「ハチさん、僕は敵じゃありませんよ〜」って感じで、ソロソロと後ずさりしましょう。

2. 腕を振り回さない

ハチが近づいてきても、絶対に腕を振り回さないこと。

これも「動くものに反応する」というハチの習性によるもの。腕を振り回すと、かえって攻撃を誘発してしまいます。

代わりに、両手を下げたまま、顔を覆うようにしましょう。目や顔を狙われるのを防ぐためです。

「でも、怖くて腕を振らずにはいられない!」って思う人も多いはず。僕も最初はそうでした。でも、これは意識して克服する必要があります。命に関わる問題ですからね。

3. 姿勢を低くする

ハチから離れるときは、できるだけ姿勢を低くしましょう。

ハチは上から襲ってくる習性があります。姿勢を低くすることで、攻撃を受けにくくなるんです。

しゃがみながら後ずさりするのがベスト。「オッサンが這いつくばって逃げてる」みたいな光景になるかもしれませんが、安全第一!

「かっこ悪い…」なんて言ってる場合じゃありません。ハチに刺されるよりマシです。

4. 木の陰に隠れる

近くに木があれば、その陰に隠れるのも効果的。

ハチは視覚で獲物を探すので、姿が見えなくなれば攻撃をやめる可能性が高いんです。

ただし、木に登るのはNG。高いところにいるほど、ハチの標的になりやすいんです。

「木の陰に隠れる」といっても、ガチで隠れる必要はありません。木と自分の間に「視界を遮るもの」があればOKです。

5. 服を脱ぐ

もし服にハチが止まってしまったら、すぐにその服を脱ぎましょう。

ハチは衣服の隙間から入り込んで、身動きが取れなくなると刺してきます。それを防ぐためです。

「人前で服を脱ぐなんて恥ずかしい!」なんて言ってる場合じゃありません。刺されるよりマシです。

ちなみに、脱いだ服は放り投げずに、そっと地面に置きましょう。ハチを刺激しないためです。

6. 水に飛び込まない

よく映画とかで見る「ハチから逃げるために川に飛び込む」シーン。あれ、実は危険なんです。

なぜなら、ハチは水面すれすれを飛ぶことができるから。水に飛び込んでも、顔を出した瞬間に刺される可能性が高いんです。

それに、川の流れに身を任せるのは非常に危険。溺れる可能性だってあります。ハチから逃れても命を落とすなんて本末転倒ですよね。

「でも、テレビでよく見るじゃん!」って思う人もいるでしょう。確かに。でも、あれは”フィクション”。現実では絶対にマネしちゃダメです。

万が一刺されてしまったら?3つの応急処置

ここまでの対策を実践していれば、ハチに刺される可能性はグッと下がります。でも、万が一刺されてしまった場合の対処法も知っておく必要があります。

以下の3つのステップを覚えておきましょう。

1. すぐにその場を離れる

まず、刺されたらすぐにその場を離れること。これ、めっちゃ重要です。

なぜなら、ハチが刺すときに出すフェロモンが、他のハチを呼び寄せちゃうから。つまり、そこにいつづけると、さらに刺される危険性が高まるんです。

「痛い痛い!」って叫びながらその場にとどまるのは厳禁。痛みをこらえてでも、とにかくその場を離れましょう。

2. 針を取り除く

安全な場所に移動したら、まず針を取り除きます。

ただし、指でつまんで抜くのはNG。毒嚢(どくのう)を押し潰してしまい、さらに毒が注入される可能性があるんです。

代わりに、カードなどの平らな物で、皮膚と平行にこするように取り除きましょう。クレジットカードやポイントカードが便利です。

「えっ、カードって持ってないよ!」って人もいるかも。その場合は、小枝とか葉っぱでも代用できます。要は「平らで硬いもの」ならなんでもOK。

3. 患部を冷やす

針を取り除いたら、次は患部を冷やします。

冷やすことで、痛みや腫れを和らげることができます。水で濡らしたハンカチやタオルを当てるのが一般的。

登山中なら、沢の水や雪渓の雪を利用するのもアリ。ただし、長時間冷やしすぎると凍傷の危険があるので、10分程度を目安にしましょう。

「冷えピタ」みたいな冷却シートを持っていれば、それを使うのも効果的です。軽いし場所も取らないので、ファーストエイドキットに入れておくのがおすすめ。

ハチアレルギーの症状と対処法

ここまでの対処法で、たいていの場合は大丈夫。でも、ハチアレルギーの人は話が別です。

ハチアレルギーの症状は、刺されてから数分〜数十分で現れます。主な症状は以下の通り:

  • 全身のかゆみ
  • じんましん
  • 顔や喉の腫れ
  • 息苦しさ
  • 吐き気・嘔吐
  • めまい・失神

これらの症状が出たら、アナフィラキシーショックの可能性があります。即座に以下の対応をしましょう:

  1. エピペンがあれば、すぐに使用する
  2. 119番通報する
  3. 横になって足を高く上げる
  4. 暖かく保つ

エピペンの使い方は、事前に練習しておくことが大切です。いざという時に慌てないように。

「自分はアレルギーじゃないから大丈夫」なんて思ってない?実は、初めてハチに刺されたときにアレルギー反応が出ることもあるんです。油断は禁物ですよ。

知っておきたい!ハチに関する5つの豆知識

ここまでハチ対策について詳しく説明してきました。最後に、ハチに関する豆知識をいくつか紹介します。これを知っておけば、ハチとの付き合い方がもっと上手になるはず!

1. ハチは何回も刺せる?

「ハチは一生に一度しか刺せない」って聞いたことありませんか?実はこれ、半分当たって半分間違い。

ミツバチは確かに一度しか刺せません。でも、スズメバチやアシナガバチは何度でも刺すことができるんです。

ミツバチが一度しか刺せないのは、お尻の針に返し(かえし)があるから。刺したあと、針が抜けなくなって体から千切れちゃうんです。可哀想…。

一方、スズメバチの針には返しがありません。だから何度でも刺せるし、毒も注入し続けられる。これが、スズメバチが特に危険とされる理由の一つです。

2. ハチはなぜ刺すの?

「ハチって意地悪だよね。わざわざ人を刺しに来るなんて」なんて思ってませんか?

でも実は、ハチは自分から人を刺しに来たりはしません。彼らにとって、刺すという行為は「最後の手段」なんです。

ハチが刺すのは、自分や巣を守るため。人間が近づきすぎたり、巣を脅かしたりすると、やむを得ず攻撃してくるんです。

つまり、ハチの立場に立てば「正当防衛」ってわけ。彼らだって、別に人間を傷つけたくて刺してるわけじゃないんです。

3. ハチは甘い匂いに寄ってくる?

「ハチは甘い匂いが好きだから、香水はNG」ってよく言いますよね。でも、これは大きな誤解なんです。

確かに、ミツバチは花の蜜を集めるので甘い匂いに反応します。でも、危険なスズメバチは違うんです。

スズメバチが好むのは、魚や肉の腐った匂い。つまり、タンパク質の匂いなんです。だから、汗の匂いにも反応しちゃうんですね。

ということは、香水よりも体臭対策のほうが大切ってこと。登山前のシャワーは必須です!

4. ハチは色を見分けられる?

実は、ハチは人間ほどではありませんが、多くの色を識別できるんです。赤は認識はできませんが紫外線領域の色(赤の逆)をよく見分けられます。

これは花の蜜を見つけるのに役立っているんですが、同時に「敵」も見分けやすくしているんです。

だからこそ、服装の色選びが重要になってくるわけ。前述の通り、白や薄い色がベスト。黒や濃い色、特に青系は避けましょう。

5. ハチは冬眠する?

「冬はハチがいないから安心」なんて思ってませんか?実は、これも半分当たって半分間違い。

確かに、働きバチは冬になると死んでしまいます。でも、女王バチは冬眠して春を待つんです。

春になると、女王バチが目覚めて新しい巣を作り始めます。そして、新しい働きバチを産んで、またハチの活動が始まるわけです。

だから、春先の登山でも油断は禁物。冬眠から目覚めたばかりの女王バチに遭遇する可能性もあるんです。

まとめ:ハチを恐れず、山を楽しもう!

ここまで、登山中のハチ対策について詳しく見てきました。いかがでしたか?

正しい知識と適切な対策があれば、ハチを過度に恐れる必要はありません。むしろ、ハチは自然界にとって非常に重要な存在。花の受粉を助けたり、害虫を退治したりと、大切な役割を果たしているんです。

だから、「ハチ=怖い」で片付けるんじゃなく、「ハチ=共存すべき生き物」として接していくことが大切だと思います。

僕自身、あの恐ろしい経験の後、ハチについて学んでいくうちに、だんだんハチへの見方が変わってきました。今では、登山中にハチを見かけても「お、いたな」くらいの感覚です。

もちろん、油断は禁物。でも、必要以上に怖がることもない。適切な対策を取りつつ、ハチとも上手に付き合っていく。そんな姿勢で山に向き合えば、もっと楽しく、もっと安全に登山を楽しめるはずです。

さあ、この記事を読んだあなたは、もうハチを恐れる必要はありません。正しい知識と対策を身につけた今、あなたはより安全に、より自信を持って山に登れるはずです。

次の休日は、ぜひ山に出かけてみてください。きっと、今までとは違う山の楽しみ方が見つかるはずです。ハチとの新しい付き合い方を見つけて、もっともっと山を楽しみましょう!

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