台風のおかげでホットサンドメーカーの真の価値を見出すことになりました。
世の中どこにどんなきっかけが転がってるかわからないものですね。
2020年9月に発生した台風10号。
過去最大の被害をもたらす恐れがあると喚起され、数日前の台風9号でもかなりの猛威を奮ったこともあり、各地で避難警報が相次ぎました。
自分も避難した一人です。
みんなが窓に目張りをしたことで、すべてのホームセンターから養生テープが消えるという異例の事態に発展しました。
半年前に始まったコロナ初期のパニック(物資不足)が記憶に新しかったというのも影響したと思いますが。
でまぁ、台風自体は今回の話に全然関係ないんですが、このときの避難のおかげで貴重な発見があったんですよ。
冷凍食品がおいしさの限界を超える
最初に結論を言ってしまいますが、冷凍食品をホットサンドメーカーで調理すると、おいしさが段違いにアップすることが分かったんですよ。
普通、レンチンですよね。
それをホットサンドメーカーで。
本来メーカーが想定していたであろうおいしさの限界は確実に超えていると言っていいです。
冷凍食品の日々の進化は目覚ましく、久しぶりに食べるといつも「え、いまの冷食ってこんなにおいしくなってるの!?」と驚かされます。
ただ…。
それはあくまで「冷食のわりには」の域を出ないものだったんですよね。
言ってしまえば「冷食のわりにはおいしいけど、ゼロから作った料理と比べちゃうとまぁやっぱ所詮冷食だよね。」という感じだったんです。
が、
ここでホットサンドメーカーを使うとその常識が覆ります。
いろんな冷食とホットサンドメーカーを試す
そのとき、すでに避難警報発令中だったので、原則として外出禁止なわけですよ。
ただ、そうは言っても避難してきた場所は普段事務所として使ってるマンションの一室。
食べ物も調理器具もありません。
僕普段から車にキャンプ道具一式載せたままなので、調理器具はバーナーとかコンロでとりあえずなんとかなりますが、さすがに食べ物は遭難時の非常食1人1食分ぐらいしか持ってないので、どっかに買いに行くしかありません。
すでに車の運転が怖いレベルの強風にはなってたので、徒歩でいけるコンビニで食料を確保することにしました。
ということで5000円分ぐらい買ってきました。
コロナでのマスク買い占めやら、台風の養生テープ買い占めやら起こる度に足るを知れと批判しまくってたやつのする行動とは思えませんがまぁ人間なんて所詮そんなものです(悟り)
ホットサンドメーカーで挟み込み、バーナーで炙ること数分…。
普通に焼き餃子を調理しているときの匂いがしてきました。
時間にして5分くらいだったですかね。
普通にレンチンするのと時間的にも大差ありません。
焦げやすいのでオモテウラのひっくり返しはわりとこまめに様子を見ながらしないといけませんが、放置するほどの時間でもないので、苦にはなりません。
見た目は申し分なし。
肝心のお味は…?
うまい!
ここでまいうーとか言う人は絶対おいしいと思ってないので信用しないほうがいいです。
うまいときにはうまい以外の言葉は出てきません。
まぁでもそれじゃ伝わらないので、当時のことを振り返りながら書いてる今、改めて客観的に書いてみますが、焦げ目のパリパリ感、皮のモチモチ感、具のジューシー感がそれぞれ際立ってるんですよ。
いま、ありがちなコメントだなと思ったでしょ。
自分も書いてて思ったんですが、なるほど、あのコメントってこれのこと言ってたのかってここに来てようやく実感できましたよ。
レンチンだとそれぞれが全部中途半端に混ざってる感じなんですよね。
色を混ぜた水彩絵の具みたいに。
それが混ざらずにそれぞれが際立ってる感じです。
それがうまいということだったんですね。
今思えば、水を少し入れて蒸してやれば、より本物に近づけた気もしますが、別にしなくても普通においしいです。
そこは冷食なのでむしろガチ餃子よりもすでにそこまで想定した作りになっているということなのかもしれません。
ていうかこれ普通に作った餃子と言われても疑う人いないと思います。
フライパンじゃダメなの?
このあたりでホットサンドメーカーなんてマイナーな道具わざわざ使わなくても、普通にフライパンでいいんじゃね?と思われる方もいると思います。
が、それじゃダメです。
もちろんレンチンよりはおいしいですが、フライパンでは熱が逃げるんですよね。
フライパンは上が開いてるので、底ばかり熱が集中しがちです。
もちろんフタを使えばいい話ではあるんですが、アウトドアでフライパンとフライパンのフタというのはかなりかさばります。
それをホットサンドメーカーなら1つで完結できるのです。
一体型なので裏返すのも簡単。
また、分離させればただのフライパンになるので、フライパンとしても使えることになります。
これが、ホットサンドメーカーのポテンシャルです。
他の冷食もパワーアップ
餃子の味が証明されたので、他の食材もトライしてみました。
調理後の写真を撮るのを忘れましたが、これも美味しさアップ!
なんか味が濃くなったというかハッキリしました。
普通に温めるより焼き肉感がアップしましたね。
餃子はレンチンよりパリパリ感がアップするのはなんとなく予想できましたが、牛カルビにパリパリ感は必要ないので、特に変わらないだろうと思ってましたが、意外な結果でした。
ということで、次は魚肉ソーセージとちくわです。
本来レンチンすら必要ない具材なんですが、牛カルビの時点でもはやホットサンドメーカーが魔法のスパイスみたいな扱いになってきて、とりあえずなんでも一回突っ込めばいいじゃない的なノリになってきたので、何も考えず入れてしまいました。
結果はこれも成功。
焦げ目がつき香ばしさが味わいをアップさせてくれました。
次に小籠包。
これもテンションが変な方向に行ってしまって、報道の義務を忘れてしまい、写真がありませんが、おいしくなりました。
これまでの食材と違うのは、小籠包は高さがあるので、ホットサンドメーカーに挟むとつぶれてしまいます。
変なテンションのせいで、ノリでそのまま言ってしまいましたが、冷静に考えるとマイナス要素にしか見えないこれが、まさかの味わいアップに。
つぶれたことで、「おやき」みたいな感じになったんですよ。
そういう意味では小籠包としておいしくなったとは言えないところがあるんですが、純粋に味のレベルは正攻法の小籠包よりおいしくなりました。
ということで、今回のハプニングが導いた実験の結果、出た結論。
加熱する食材はホットサンドメーカーを通せば、もっとうまくなる
というのが僕の中で定説になったのでした。