実は超重要!寝袋を正しく選ぶためのたった2つのポイント

テント泊で一番重要なアイテムは?
え? そんなのテントに決まっt

食い気味で来ましたね。
もうほんとマジ「テント泊だからテント」みたいなの多すぎ。

マジ安直。

マジ短絡的。

絶対「清・少納言」のことを「清少・納言」って思ってるパターン。

それは偏見ですよ。
「力不足」のことを「役不足」、「クアラ・ルンプール」のことを「クアラルン・プール」、オーストラリアの…
あ、もういいです。
で、何が一番大事なんですか?
寝袋!!!!すなわちシュラフ!!!!!すなわちスリーピングバッグ!!!!
だ!!!!!!!!
はあ。そーすか。
寝る時しか使わず、寝てる間は意識がないから、ありがたみを感じることが少ないかもしれないが、登山テント泊では最も命に直結するアイテムと言っても過言じゃない。
まぁ、山の夜は夏でも寒いでしょうしね。
そう。地上のキャンプで夏ならタオルだけでもいいかもしれないが山はそうはいかない。
ヘタすれば凍死だ。
寝袋って安いものから高いものまでありますけど、単順に高いものになるほど寒さに耐えられるみたいな感覚でいいですか?
それもそうだが、それだけじゃない。
寝袋を選ぶポイントは大きく2つ。
「形」と「材質」だ。

形で選ぶ

寝袋に形の種類なんてあるんですか?
筒状の布団のイメージしかありませんが…。
筒状なことには変わりはないが、まっすぐの筒状である「封筒型」と足先が細くなってる「マミー型」がある。

封筒型

マミー型

あーこのミイラみたいな形の寝袋見たこと有りますね。
これがマミー型か。
でも何が違うんですか?
まず、封筒型は普段家で使っている布団に近いから、寝袋にありがちな圧迫感が少ない。
テント泊に不慣れな人でも寝やすいタイプだ。
なるほど。確かにマミー型は苦しそうですね。
とりあえず寝返りは打てないな。
とは言っても見た目ほど窮屈な感じはなく、意外とすぐ慣れる。
そして慣れるとマミー型の方が有利な部分が多い。
まず、体にフィットして、ムダな隙間がないから保温性が高い。
そしてムダがないから軽く、コンパクトにまとまる。
保温性、携帯性、どちらもマミー型が優れているんですね。
いろんなアイテムがあり、どれもそれぞれタイプ別に分けられて、大体一長一短なことが多いが、寝袋は用途で選ぶべきタイプが決まる。
地上のキャンプなら寝やすい封筒型でもいいが、登山においてはマミー型1択だ。
寝やすさよりも安全を取るべきだ。
マミー型でとりあえず無難なやつは?
モンベルとイスカが寝袋の二大巨頭だ。
この2つから選べばまず間違いない。
36000円かぁ…やっぱり高いなぁ。
マイナーだが、ベテランからの評価が高い「ナンガ」「タケモ」も知っておくといい。

材質で選ぶ

次に材質。
寝袋の中綿のタイプだが、「ダウン」と「科学繊維」がある。
イメージ的にはダウンのほうがあったかそう。
そうだな。
保温性だけでなく基本的にダウンの方が高性能だ。
クッション性があり、寝心地もいい。
しかし、登山において何より重要なメリットは圧倒的なコンパクトさにある。
ダウンって圧縮するとめちゃくちゃ小さくなりますよね。
アウターのダウンジャケットなんかではあまり意識することはないが、寝袋は基本的に使っていないときは圧縮した状態が基本になる。
寝袋ほどダウンの特性を活かせるアイテムもなかなかない。
保温性とコンパクトさ、この2つが強みという時点で、登山用の寝袋に選ばない理由はないだろう。
デメリットはないんですか?
とにかく水に弱いのが弱点だな。
登山では濡れることは珍しいことじゃないから、常に注意が必要だ。
使ったあともきちんと保管しないとすぐにカビたりする。
扱いがデリケートなアイテムだ。
あと品質がいい分、価格は当然高い。
扱いやすいのは化学繊維の方ってことになるんですかね。
そうだな。
そのまま丸洗いできるものも多いし、湿気ですぐに使えなくなったりはしない。
雑に扱ってもそれなりに使える。
何より安い。
ただ、ダウンの保温性には届かず、かさばるし重い。
登山のアイテムとしてはだいぶ問題が大きいな。
とは言っても、夏の低い山に限定すれば一概に使えないとは言えない。
最低気温を妥協すれば化繊でもコンパクトなものはある。
例えばこれ。
うわ、小さいですねー。
快適気温が15度とかなり高いので、使える場面はかなり限られるが、コンパクトさだけならダウン寝袋と変わらない。
重さも640gと軽量だ。
そして価格は3000円以下。
用途を決め打ちできればこういう選択肢もあるということだ。

結局何を選べばいいの?

結局「マミー型」で「ダウン」タイプを選ぶべきだということになりますかね。
でも高いですよね…。
ってことでいつもの「安いけどそれなりに使える」やつお願いしまーす。
例によって中華アイテムになるが、マミー型でダウンで、しかも安いもの、となるとこれがそれなりに評判がいいようだ。
5,800円!これなら行ける!
露骨なステマになってきたが、所詮メジャーブランドの商品には遠く及ばないことは添えておく。
ただ、ダウンならでは、マミー型ならではの特性はしっかり生きている商品だ。
これで足りないと思ったらそこからステップアップしても遅くはないだろう。
また、夏の低山であればさっき紹介した特化型のシュラフもコンパクトでいい。
利用シーンに応じて使い分けてくれ。
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公開日:2017.3.8
更新日:
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