モンベルのスーパーメリノウールは冬登山の汗冷え対策に最良の選択肢!

前回の話なんですけど、結局「冬の寒さ対策はジオライン」って結論でいいんですか?
ジオラインでも悪くはないんだが、あれはあくまで吸汗速乾性が売りのベースレイヤーだ。
冬の寒さ対策となると、それに加えて「保温性」が重要になってくる。
それを満たしたアイテムがある、と?
ある。
モンベルの「スーパーメリノウール」がまさにそれだ。

メリノウールってなんか聞いたことある気が・・・。
だろうな。
メリノウールは普通のウールよりも肌触りがいいから、登山アイテムに限らず、普通のセーターなどでも使われるからな。
あ、そうだ。それで聞いたことがあるんだ。
そしてメリノウールの特徴は肌触りだけじゃない。
防臭性に優れ、冬暖かいだけじゃなく夏は涼しいという「調温機能」もある。
すごい、いいことだらけじゃないですか。
・・・あ、それってつまり価格が高いってことでしょ?
ベースレイヤーとなるTシャツで大体1万円ぐらいするな。
高けーよハゲ!
A BATHING APEのTシャツ並に価格の根拠がよくわからないよ!
だから最初からモンベルのスーパーメリノウールを紹介してるわけだが・・・。
というか価格の根拠はしっかりしてるだろ、他に代えがたい機能を持ってるんだから・・・。
まぁ、A BATHING APEのTシャツの価格根拠は全く説明できないが。
え?モンベルは安いんですか?
だいたい5000円ぐらいだな。
半額!
安定のモンベル価格!!
・・・あれ、いや、ちょっと待ってください、ジャパネット方式でなんか流れに乗せられましたけど、結局ただのインナーに5000円もかけろというのかねチミは?
まぁそういうことだ。
ええー、ヒートテック4枚買えちゃいますよ?
いくら高機能だからってほんとにヒートテック4枚分もの価値があるんですか?
大ありだ。
そもそもヒートテックは保温性はあるが、吸水速乾性はない。
素材がレーヨンという時点で、それはどうがんばっても覆せない事実だ。
まぁ、登山に使うとなると確かに価格以前の問題にはなりますね。
ヒートテックはそもそも使えないですからね。
ヒートテック使うぐらいなら普通の化繊系のTシャツの方がまだ良さそうな気がします。
そして、枚数が少ないと困るのは使ったときに替えがないということになるが、さっき言ったとおりメリノウールは防臭性に優れる。
その効果は数日着続けても臭いがほとんど出ないほどだ。
なるほど…普通なら毎日着替えないといけないけど、4日着続けることができるから4枚分の働きはするってことですか~。
とりあえず、その2点でヒートテックなど初めから迷う対象にないことは明白だ。
というかメリノウールと対立できる素材は現時点では存在しない。

「スーパー」メリノウールって名前はハッタリですか?

なんかもう、なんとかテックとか、サーモなんとかとか、ウェアの素材って名前の勢いだけで持っていってる感がすごいですよね。
この商品も「スーパー」メリノウールとか言っちゃってるし。
別にスーパーに意味とかないんでしょ?
ある。
モンベルのスーパーメリノウールは普通のメリノウールと違って繊維が縮れているんだ。
それっていいことなんですか?
いいことだ。
縮れているから、ゴムのように伸縮性が非常に高い。
この伸縮性は着心地の良さに直結する。
「スーパー」にちゃんと意味があったんだ・・・。
そして、縫製もモンベルのオリジナルだ。
普通、繊維は格子上に編んでいくが、モンベルのスーパーメリノウールはスパイラル状に編まれている。
え?もしかしてこの歪んだような縫い目のことですか?
これ中国製とかで雑に縫われたからこうなってるんじゃないんですか?
違う。
「スパイラルスランテックカフ」と言って、これも伸縮性を高めるために意図的に施された縫製方法だ。
名前の勢い感は否めないですけど、ちゃんと考えて作られてるんですね。
そういえば、モンベルのシュラフもそんな構造になっていたような…。
そうだな。ダウンハガーシリーズが同じような作りになっている。
これもストレッチ性を高めるための工夫だ。

袖の長さ、首周り、生地の厚みのバリエーション

ジオラインと同じようにスーパーメリノウールも生地の厚みが選べる。
さらに、首周りはハイネック、ラウンドネックから選べ、袖丈は半袖と長袖から選べる。
かなり細かいバリエーションが用意されていますね。
ハイネックは上着のエリ汚れ防止に助かるんですよね。
生地の厚みの目安だが、一番薄いL.W.で普通のTシャツくらいだ。
中間はヘビー地のTシャツ、厚手のエクスペディションはインナーというよりスウェットに近い厚さがある。
それはかなり厚いですね。
どれがいいんだろう。
ジオラインならL.Wかミドルで問題ないが、スーパーメリノウールならエクスペディションがいいだろう。
元々スーパーメリノウールの目的は防寒が第一だからな。
薄手のものを買うならジオラインを選べばいいですね。
ジオラインも保温性あるんだし。

吸汗性の特徴

このスーパーメリノウールだが、吸汗性速乾性はジオラインに比べると劣る。
そもそもメリノウールに吸汗性速乾性はないからな。
そこに化学繊維を加えたことで、吸汗速乾性も得たということですね。
その意味でも低山が中心だったり、保温性がそれほど重要でなければジオラインの方が年間を通して活躍の場は多いとも言える。

【NG】モンベルにありがちな野暮ったさ

この商品のマイナス点は何かありますか?
そうだな・・・ベースレイヤーの割には案外ダブついたシルエットというところがあるかな。
ベースレイヤーの上にTシャツなどを着ることを考えるとダブつくのは結構気になりますね・・・。
まぁこれはスーパーメリノウールの欠点というよりはモンベルのウェア全般に共通するマイナス点だけどな。
あー、確かにモンベルってデザインはちょっと微妙ですよね・・・。
老若男女、幅広く受け入れられるようなコンセプトだから、その意味では仕方ないのかもしれないな。

洗濯は中性洗剤で

取扱に注意はありますか?
洗濯のとき、洗剤を中性洗剤で洗うことに注意だ。
普通の洗剤でも露骨なダメージはないが、生地の性能が劣化する恐れがあるので、やめておいたほうがいい。
中性洗剤ってエマールとかアクロンとかのおしゃれ着洗い用ですよね。
登山で着た服は全部まとめて洗いたい感じがあるから、別に洗わないといけないのはちょっと面倒ですね。
まぁでも、気をつけるのは洗剤だけで、洗濯方法は普通に洗濯機でいいからな。
手洗いじゃないといけない、なんてことになるとさすがに面倒だとは思うが。

最後に

モンベルのスーパーメリノウールのご紹介でした。
吸汗速乾、防臭、肌触り良し、ということで、登山などアウトドアに限らず、普段の日常生活でもずっと着てる人も少なくないスーパーメリノウール。
5000円のインナーということで買う瞬間はためらいますが、価格以上の働きは確実にしてくれるので、ぜひ一度使ってみてください。

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公開日:2019.2.19
更新日:
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