中華ペトロマックス「バタフライランタン」の圧力が抜けるので鉛ワッシャー交換したら直った

春になり、今年もキャンプを始めました。
まず気になるのがバタフライランタンのご機嫌。

あの気まぐれ君が半年も放っておいて、まともに動くとは思えない。

ということで、点灯テストしてみると、2台のバタフライランタンのうち1台が、何度ポンピングしても圧力がかかりません。

安定の不安定ぶりでさすがです。

では向き合って語り合いましょう。

まず疑うのは

・圧力計の不調
・ポンピングの革カップの劣化

ですが、どちらも異常なし。

圧力がかからない現象の解決策をネット検索してもこの2つ以外に情報が見当たりません。

また行き詰まったまま月日が過ぎていくのか、と途方に暮れていたら、ジェネレーターとタンクの接合部分から灯油が漏れているのに気づきました。

そうか、鉛ワッシャーが劣化しているのか!
ジェネレーターとタンクは鉛のワッシャーを挟むことで密閉しています。
が、このワッシャーは締め付けるときに押しつぶすことで密閉するので、一度緩めると伸び切った形から戻ることはないので、新たに交換する必要があります。

と言いながらも実際何度も緩んでは締めを繰り返して今まで一応耐えてたわけですが、それがついに限界を超え、隙間から空気が漏れ、圧力がかからなかったというわけです。

ということで、まずは鉛ワッシャーの調達。

さっそく毎度おなじみのLED HOSE神に注文。

3枚440円。

トップカバー、ホヤをはずし、フレームを固定しているネジをプラスドライバーで緩めて外します。

そしてジェネレーター。
本来鉛ワッシャーをかませて、タンクにガッチリ締め付けられているものですが、手で緩められるぐらい、ゆるゆるでした。
これじゃ全くワッシャーが効いてないので、圧が抜けるのも当然です。
新しい鉛ワッシャーに変えて締め込みます。
ギュッと締まったところからさらに1回転ぐらい締め込めます。
さあこれでOKだろうと組み立てていくと、ジェネレーターの向きが全然違う…。
ジェネレータは上下2つのパーツをナットでつなげる形で構成されています。
このつなげかた次第で上下の向きが決まるので、適当に締めるとあらぬ方向に向いてしまうんです。
なので、このナットを緩めようとしたんですが、全然緩まない!
そういえば初めてこのバタフライランタンを使ったときも、ここが緩まなくて半年詰んでたんだった…。
あのときの解決策は「力こそパワー」。

力を加えるためにハンドルやフレームを抑えるので、ナットが緩む前にそっちが壊れそうな気がして全力をかけられないんですよね。
でも、そこでモヤモヤして半年経ってしまい、どうせこのままダラダラ行くぐらいなら壊す覚悟でやってやれ、と思い切った結果、成功した、というのが過去の例です。

もっとスマートな解決方法は多分ありますが、ネットにも周りにもこれといった情報を見つけられなかった自分にはこれしかありません。

再びこの「力こそパワー」を強行するときが来ました。
今回手元に「モンキーレンチ」がある点で、前回よりはいくらか進歩が見られます。

このナット、14ミリでは入らず、15ミリではガバガバという中華ならではの謎規格なので、固定サイズのレンチだと力が正しくかからないんですよね。

モンキーレンチなら無段階調整できるのでこういうとき強い。
ナットにはあらかじめクレ556をかけて浸透するまで数分放置しておきます。

そして、力のかけかたですが、ジェネレーターとタンクをつなげたまま横倒しにしてハンドルをレンチの回転方向と逆方向に回しながら、地面に向かって上からレンチを押さえつける、という方法を取りました。

万力があればハンドルをつなげたままのジェネレーターをはさんでやるのが一番合理的な気がします。
そして一気に全体重をかける!
と、無事に緩みました。…疲れた。
以前分解したとき、そんなに強く締めた覚えはないんですが、使い続けるうちに熱で締まっていくんですかね。

真上から見て、中心が揃っていることを確認してナットを再び締め直します。

さあ、ようやく点灯テスト。

組み上げ時に敗れたマントルをそのまま使ったり、各部の締め付けが甘く、軽く10回ぐらい炎上しましたが、無事点灯しました。

一瞬、詰みかけましたが、終わってみるとなんてことない原因と対策で、改めてこの気まぐれランタンの愛着が増したのでした。

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