福智山 標高901m

3年ぶりの福智山はメジャーな山とマイナーな山のいいとこ取りのナイスマウンテンでした

活動標高差
700m
活動距離
1623m
活動時間
11:58

三連休の初日から二日目までキャンプだったので、最後の1日はゆったり過ごすつもりだったんですが、録画してた旅番組を見てたら外に出たくなり、天気もあまりにいいので急遽山へ行くことに決めました。

いつも急に思い立つんですよね…せめて一日前に決めていればもっと早い時間に動き出せるのに…。

ただ、漠然と山に行こうと思ったもののピンと来る山が思いつかない…。

黒髪山は一昨日行ったばかりだし…。

あとずっと500mレベルの山ばかり行ってるから、ちょっとキツイところ行きたい気もするな~。

500m以上の縛りで知ってる山を走馬灯のように頭の中でめぐらせてみる。


宝満山?

いや、今日到着したい山頂はあの雰囲気じゃない…。


二丈岳?

あ、いいかも。
それなりの高さで全然人いないし、見晴らしもいい。
他には・・・。


・・・井原山?

井原山はたぶん今月末にオオキツネノカミソリで行くからまだ取っておいたほうが。


・・・脊振山?

山道はいいけど山頂が今日の気分じゃない…。


福智山・・・

福智山!

・・・これだ!

何が「これだ」なのか誰も共感できないと思いますが、ようやくピンと来ました!

登山始めた最初の頃に集団で行ったきりです。

集団で行くと楽しいんですけど、その山そのものをしっかり感じてるかっていうとやっぱりそれは一人のときの感じ方には及ばないんですよね。

一度一人で行こうと思ってたのにそのまま記憶の彼方に行ってしまってました。

いやー、いい山が見つかってよかった。

・・・でも、時間はすでに9時過ぎ・・・。


車で2時間弱。現地に到着したときにはすでに12時…。

当日思い立つとどうしてもこうなってしまうんですよねー。

ていうか姪浜から福智なら都市高使えば良かったな…。

登山口が駐車場いっぱいで焦りましたが、下ったところに広い駐車場があるのを忘れてました。

前来たときもここに停めたんだった。

だんだん記憶がよみがえってきました。

…あれ?どこから登るんだっけ?
このトイレ横の通路からだった?
そして行ってみると、また元の道に戻ってきました。
…違ったようです。

旅館沿いの道の奥でした。
記憶よみがえったと言ったそばから飛んでるっていう。


5分ほど歩いて登山口に到着しました。

前は鷹取山経由で行ったんだったな。

今日は昨日までのキャンプからの流れもあるので、直接行くことにします。

地図の右にあるダイレクトに山頂に行く白糸の滝ルートは見るからにキツそうなので、真ん中のメジャーどころを無難に行きましょう。


沢沿いに登っていきます。

さすがに福智町が観光PRをするだけのことはあって、歩きやすい登山道です。
宝満山に迫る勢い。

でも人が少なくて、メジャーだけど人が少ない感じが今日の気分にぴったりです。

あれ、そういえば蚊がいない。

一昨日の黒髪山は尋常じゃない蚊の量に、まさかの登山中止という有様で、したが、同じ天気、同じ時期、同じ時間でも場所が変わればこんなに違うんですね。

こっちの方が沢沿いで湿気が多いから、むしろこっちの方が蚊が多そうなイメージですが。


そして沢沿いなのにジメジメしてないですね。
ひんやりしていて気持ちいいです。

空気の通りがいいのかな。


弾ける水に清涼感。

ただ、やっぱり夏は夏。
水の減りが尋常じゃありません。
ずっとペットボトルを手に持ちっぱなしになります。
最初の500mlはすでに飲み干しました。

今日は負荷かける方の登山なので4リットル持ってきてましたが、負荷だけじゃなくてリアルに必要だったみたい。

マムシ注意の看板がめっちゃある。

マムシはまだ逃げれるからいいんですが、問題はスズメバチなんですよね。
ほんと怖い。

登山始めていろんな虫に免疫がついたんですが、スズメバチだけは逆にめっちゃ怖がるようになってしまいました。

あの微妙な低音の羽音が聞こえた瞬間、後ろに気配を感じた侍みたいにバッとファイティングポーズ取る勢い。

一昨日の黒髪山キャンプでは荷物運ぶ通路に飛んでたせいで結局その後一回もその通路使わずに、準備も片付けも全部回り道しましたからね。

とか思って歩いてたらまさに,タイムリーにスズメバチに遭遇。
まぁ、今回は直視したわけじゃないんですが、あのテノールの羽音…一瞬視界の端によぎったあの毒々しいオレンジ…間違いない(長井秀和)

えーーー、

ちょっと…

本気ですかーー

うーん、どうしよう…あきらめて帰るべきなのか?

・・・。

あと一回遭遇したら帰るようにしよう・・・。

ということでモヤモヤしつつも登山継続することにしました。


ここで沢沿いの道が終わり。ここから完全な山道になります。

そしてしばらく歩いていると…。

がちゃっ

Σああっ、カメラが!

…地面に落としてしまいました…。

まぁそれはいつものことなのでいいんですが(いいのか)、問題はメタルレンズフードがついに逝ってしまったこと。


レンズガード破損

これも二代目なんですが、約1年使ったことになりますかねー。
いたるところで落としたりぶつけたり、これまで与えてきたダメージを考えると、よくがんばってくれました。
これなかったらとっくにカメラ壊れてただろうな。

それにしてもレンズフードがなくなった後のカメラの扱いにくいこと。
僕の場合、シャッターチャンスを逃したくないので、レンズキャップはずっとしないままなんですが、フードがないとどんどん汚れていきます。
こりゃ早く買わないと想像以上に影響が大きい。


林道との交差点に到着。

あーここ覚えてる。懐かしいな。


存在を主張してくる左右の林道のどっちに行くでもなく、正面の存在感ない登山道を行くんですよね。

MVNOをnuroモバイルに変えたせいで相変わらずGPSが効かないので今どのあたりにいるのかわからず、高度を確認すると…


520? あれ、思ったより来てたな。

登山口がすでに高いのもあるだろうけど、感覚的にはまだ400mぐらいのつもりだったので得した気分(笑)

そしてようやく呼吸が乱れなくなってきました。
登り始めて数十分でこのモードに切り替わりますが、今日は遅かったな。
キャンプの疲れでずっとキツイのは覚悟してましたが、ここから急に倍速で登っていく感じに。
もしかしてランナーズハイってこういう感じなのかな。
ウォーミングアップをちゃんとすればこの切替がもっと早く来るのかな。
そうだとするとやっぱりウォーミングアップって大事なんだなって思いますね。


あ、あの看板は!

ここも来たの覚えてます。
ここから左に行けば鷹取山で、右に行けば福智山。
今日は体力残ってないし、時間も遅いので鷹取山には行きません。


なんか空気が変わった…。

飛んでる虫の羽音が全体的に低くなりました。
いままでコバエばかりだったのがアブ主体になったようです。
あと、ここに来てついに蚊が!
アブもいるんですが8月9月のバーサーカーみたいな狂戦士ぶりに比べればまた仏レベルの穏やかさなので大して気にしません。
しかし蚊は一昨日の黒髪山ほどではないにしてもだいぶ耐え難いレベルに増えてきました。
刺されるのはまだいいとしても目に入ってくるのがきついんですよね。

しかしここで昨日買ったお助けアイテム!

ス~キ~ン~ガ〜ド〜(cv大山のぶ代)

もう今どき旧ドラえもんのモノマネしても、似てる似てない以前に「何それ」みたいになるんでしょうね。
平成生まれが会社に入社してきたことに驚いてたのも遥か昔で、今やもう普通に30歳ですからね。
そしてもう平成終わりますからね。

さて、この虫除けスプレー。
普通の人からすれば「蚊→虫除けスプレー」の公式はなんでもないことだと思いますが、僕的にはさんざん色々な虫対策をして巡り巡ってようやく行き着いた行き着いた最終兵器だったりします。
まず虫除けスプレーは最初に思い当たった対策の一つなのは間違いないんですが、夏の登山の汗のかきかたを考えると、流れてしまって全然意味ないだろってことで早々に除外したアイテムなんですよね。

その後はハッカスプレーとか虫除けリング(!)とか、やったあげく、どれも大して効かないので、電池式蚊取りという原点に立ち返り、最終的に我慢するという悟りの境地に達したところで落ち着いていました。

かゆいと言ってもアブやブヨほどの気持ち悪さはないし、刺されたあとも数日かゆい程度で、なんか変に化膿したりすることもないし、まぁいいかっていう感じで。

しかしながら、一昨日の一件はその考えをゼロベースで改めるに十分すぎる屈辱だったのです。

まさか蚊ごときで登山を中止するとは・・・。

それがなかなかにショックで、キャンプからの帰りがてら、さっそくドラッグストアに立ち寄りました。
もうガチの蚊取り線香を買おうじゃないかと。

しかし、買う直前になって踏みとどまりました。

・・・買うのはいいけど、本当にこれで効くのか・・・?と。

それは「パワー森林香」の前例が思い起こされたからです。

登山者なら誰でも知ってるアブよけの定番「パワー森林香」ですが、状況によっては肝心の本人に効かず、後ろの人に効くという微妙な感じになります。

煙で退ける性質上、歩いている時は、自分より後ろにしか煙がいかないので、自分自身に全然効かないんですよね。

奉仕の気持ちに満ち溢れた人なら自己犠牲的にOKなのかもしれませんが、そんな崇高な思想を持ち合わせていない僕には、ただの妬み嫉み僻みの元でしかありません。

休憩中とか止まってるときはいいんですけどね…。

パワー森林香と同じ概念のうずまき蚊取りも同じことになるんじゃないか、そう考えると購入をためらってしまうのです。

と、そのとき、隣にあった虫よけスプレーに目が行きます。

・・・虫除けスプレーは流れるからないよな・・・ん?

●進化版画像

エクストラ!?

アウトドア専用!?

説明文を見てみると「お肌への付着率がいい、「よくツクスプレー」」を採用したとのこと。

こ・・・!

これだ!!

今まで汗で流れるから却下していた僕のような人間に挑戦状を叩きつけるかのような商品。

これは受けてたつしかないでしょう。

さらに心を動かされたのが、「ダブルパウダー配合でべたつきません。」の一文。
日焼け止めもそうなんですが、汗をかく前提で肌に何か塗るっていうのがどうも気持ち悪いというか抵抗があるんですよ。

顔を洗いたくても拭きたくても「あ、今塗ってるからやめとこ」的な感じになってしまうのが嫌っていうか。

スキンガードはそんな贅沢な悩みにも応えてくれていたのです!

いやいや、これはもう買うしかないですよ。
ためらう理由がないです。

と、いう運命的な出会いで買ったこの虫よけスプレー。

試すべきは今!

ということで試したわけですが、このあと蚊に悩まされることはありませんでした。

使うまでは蚊が増えてきたことを実感していたので、この効果のおかげということは確かなようです。

吸着率の高さの代償なのか、しばらくすると肌が白く粉を吹いたようになりますが、それだけしっかり吸着しているということなので、安心感があります。
汗を拭いても取れないので、たぶん風呂入ってボディーソープなど使わない限りは落ちなさそうです。

これはすばらしいですね。

スプレーなら蚊取り線香と違って効き目がずっと自分自身から発せられるので、山にいる間はずっと効果を実感できます。

蚊も気にならなくなり、さっきのランナーズハイ的なテンションにさらに勢いがついてどんどん足が進んで行きます。

意識しなくても足が勝手に歩いていく感じ。

登山開始からなぜかずっと曇ってしまっていましたが、木漏れ日も復活してますますテンションUP↑↑


少しずつ近づいていったんですが、全然逃げなかった。

お、開けた

これはもう山頂間近じゃないか。

後半の勢いすごかったな。前半と後半で倍ぐらい時間違うんじゃないか。


あれ? こんな分かれ道あったっけ?

どっちも最後山頂みたいになってるけど…どっち?


よく見ると左の山頂が岩場のようになってます。

前来たときの山頂の記憶と一致するのはあっちですね。

でもそうすると逆のあのピークはなんだ?

地図で見てみると、特に名前のないピークみたいです。
ここから見るとわりと立派な山に見えますが、地図上だとちょっと盛り上がってるようにしか見えないですね。

焼立山という山に続いているみたいですね。なかなかの長距離ですが、朝から来れたときに行ってみたい。

ということで、山頂を目指します。

しかし、晴れたのはいいけど、ここ遮るものが何もないからなかなか直射日光がなかなかキツイ・・・。


懐かしの山頂の看板が見えてきました

到着!

風が通り抜けていくー。

さっきまで全然吹いてなかった風が山頂についたとたん結構な勢いで吹き抜けていきます。

前来たときは秋口だったのでこの風で一気に寒くなりましたけど、今日のような真夏日はちょうどいいですね。


奥の山ものすごくえぐれてるのが気になるけど・・・。

前来た時からあんなになってたかな?

かなり大規模な工事だけど3年であそこまで行くかな。

1つの町レベルの大きさだけど、周り全部山のあんなところに何を作るんだろう。

では下山しましょう。


帰りは天気が回復して木漏れ日を楽しみながら帰りました。

3年越しでやって来た福智山でしたが、やっぱり飯山でした。

周りの山の縦走ルートはかなりタフな道のりになりそうですが、次これに挑戦してみたいですね!

広告
公開日:
画像再クリックで閉じる。
画像右下のアイコンクリックで原寸大表示。
↑
single