数年に一度クラスの突然の寒波がやってきました。
冷え込んだときに福岡登山野郎が真っ先に思いつくのは宝満山の難所ヶ滝と英彦山の四王寺の滝。
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しかしながら僕は尋常じゃなく寒さが嫌いなので、そんなステキなスポットがあろうとも12月から2月は冬眠決め込んでひたすら文明の利器で寒さをしのぐのであります。
とはいっても、ここまで大つらら見るしかない条件がそろうとさすがに悩む。
さらにそこへ、いつもの登山グループのメンバーさんで、遠くに離れてしまってた人が一年ぶりに戻ってくるから登山しよう、なんて話になればそれはもう「乗るしかないこのビッグウエーブに」ですよね。
最初は背振山の予定だったんですが、難所ヶ滝に急遽変更です。
慌ててアイゼン探したんですが、どっか行ってしまってたので、注文してどうにか間に合いました。現代日本の流通はすばらしいですね。
さて、当日。いつも通り電車で太宰府へ向かいます。
実際につけて歩いてみると、確かにグリップは圧倒的に上がったんですが、宝満山の正面登山道は道がほとんど岩なので、逆に歩きにくい部分も。
土だとしっかり食いつくんですが、岩だとガリガリひっかく形で、アイゼンが壊れないよう気を使う感じになって精神衛生上あまりよろしくないです。
普通の歩き方だと足を地面につける直前と、地面から離した直後が地面に刃を引きずりがちなので、意識して足を上げて歩く必要があります。兵隊の行進とまでは言いませんがあんな感じ。
あと、下りだと勢いつけて踏み込む感じになりやすいので地面が岩だと刃が折れやしないかと気になります。そのくらいじゃ折れない剛性はあるんでしょうけど分かってても、ですね。
キレイ!キレイだけど寒い!かなり寒い!
止まると一気に冷えますね。ダウンなかったらずっと動いていないとやってられないレベルです。
とりあえず温かいものをとらないと死ねます。ラーメンと迷ったんですが、寒さであまりゆっくり食事する余裕ないかなと思ってこっちにしました。わりと正解でした。
キャンプセンターへ。
アイゼンはいてると、つま先とかかとの自由が制限される感じになって、足をひっかけるのが難しいですね。
下りになって登り以上にアイゼンがうまく使えなくてだいぶ体力使いました。
かと言ってアイゼン外したら即スリップするレベルだし。
難所ヶ滝目前のところまで下ってきました。よーしもう少し。
そのときすれ違った登山者の人が。
「こっちから下ってきたの?もっと先のほうから下れば難所ヶ滝の真上から出てくるから、ここまで降りてこなくてよかったのに。」
ガーン (゚ロ゚;
だってあそこまで分かれ道らしい分かれ道で「←難所ヶ滝」みたいに書かれてたら・・・ねぇ。
まぁいいや。
うーん・・・。
もうちょっと、というところですかねー。
まぁ、去年とかただの壁だったので、あれに比べれば遥かにいいんですが。
帰りはうさぎ道から下山します。
難所ヶ滝から昭和の森方面にしばらく下ると左に分岐があるので、そこからまたしばらく登るとうさぎ道に合流しました。
この下りと登りがちょっとキツかったです。
道としてはたぶん普通なんですが、もっとサクッと行けるものと思っていたのでそのギャップ分、疲れた感じですね。
うさぎ道は緩やかな歩きやすい道で、アイゼンも必要なくなりました。
僕は一人でずっとつけてましたが。いやようやくアイゼンがしっかり機能する土の地面になったので、いらなくなると同時に使いたくなったみたいな。
途中、左右に分かれる分岐。