金曜日、山ガールパイセンから連絡がΣ
「土曜に灘山、柑子岳、可也山を続けて登るからよろろ ノシ」
・・・(‘A`)
一日に3つてアナタ…いや、待てよ。
一緒に行くのはムリでも単独で同じコースをたどってどれぐらい差があるのかここらで一度確認してみるのはアリじゃないか?
中間テスト的なノリで。
とりあえず3つとも名前も聞いたことない山だったのでネットで調べてみる。
んー、「物足りない」系の感想が目立つな…1つ1つはそれほどでもないのか…確かに標高見る限りそうでもなさそうに見えるけど…これなら行けるかな?
まぁいいや、行けるとこまで行ってみよう。最悪1つ行ければいいぐらいの感じで。
ということで、僕も土曜に単独で実行することにしました。
先輩らは可也山でサンセットを見るという目的から逆算して13時スタートってことになってたんですが、僕の今のレベルでは冒険すぎるので7時からスタートすることにしました。
当日。そろそろ山頂で景色を楽しむ余裕も出てきたということで、山ごはんデビューをしてみようと思い立ったわけです。
バーナーとかそれっぽい道具は前から持ってたんですが、もはやトレーニング用のオモリと化してたのでこの辺で使ってやらないとかわいそうだよね、っていう古き良き偽善の心です。
これまで山の食事はアミノバイタルとナッツだけっていう意識高い系みたいな食事でしたからね。
で、試してみたかったのが水漬けパスタ。
わりと有名らしいですが、調理前の見た目がだいぶアレで固定観念がなかなか崩せず、山でお預け食らうとか拷問以外の何ものでもないので、あらかじめ一度家でやっておくことにしたんですね。
結果、確かに予定通りのペペロンができて味もおいしかったんですが、どういうわけかそのあと派手に腹を壊してしまい、ウンウンうなってたらスタートが10時になってしまいました。
さて、灘山登山口への案内板にたどりつきました。
今日は現代っ子よろしく、車なのでここまでの道のりに波乱万丈感はないです。
マイナーな低山のわりにはちゃんとハイキングルートとか案内板が設置されてますね。
山の中の田んぼを横目に坂道を上がっていくと遠くからワイワイ子どもの声が。
見ると幼稚園生がぞろぞろこっちに登ってきてます。灘山登るのかな。
なんかかわいかったので、来るの待ってあとを追ってみようかと思ったんですが、明らかに通報されるパターンなのでやめときました。
10分ほど歩いて登山口にたどり着きました。
へー。なんか山そのまんまって感じだなー。
今までの山みたいにきっちり道が作られてる感じじゃないですね。
実際「←登山口」の看板がなかったらたぶんそのまままっすぐ行って「あれ?」ってなってた気がします。
山の中に入ると地面がかなりぬかるんでます。
あと、木が折れたり倒れてたり結構な荒れ模様。
この前の台風のせい?
10分ぐらい歩いたところで、かなり大きな木が道をふさいでたせいで、一瞬完全に道を見失いました。
もともと周りも平坦で木もまばらで他の方向に行こうと思えば行けないこともない、って感じで空間が自由すぎて逆に困る感じになったんですよ。
でもその倒れた木の裏側にある道が一番ハッキリした道だったんで、10分歩いてあやしかったら戻ってくるつもりで、いったんその道を行ってみることにしました。
結果、その道で正解だったようで一安心。
そのあとはわりとハッキリしたルートが続いて、看板やテープが定期的に出てきたのでほっとしました。
それからしばらく進むと丸太が道をふさいでいました。
かつて高祖山で芸人魂を試されてアブのせいで失格になった思い出がよみがえります。
しゃかりきコロンブスになるのを避けるために自ら失格を選んだだけですけどね ハハッ。
でも今日はアブ様がいないので、余裕のリンボークリアです。ざまあみそづけ。
…とまぁ余裕かましていられたのはここまででしたね。
このあとアブ、蚊のオンパレードに見まわれ、しまいにはハチまで調子づいて参戦してくる始末。
写真がほとんど残ってないのはこの格闘にすべてを持って行かれたからです。
なんとか展望台に着くも草が茂ってて足元が完全に隠れてるのでヘビまで疑わしくなってきてもうね。
このあとはさらに虫が増えて、山頂のところ完全に素通りしましたからね。
特にハチがノリにノッて追いたくられるように下山させられるハメに。
はいはいはいはい、わかりましたよ。どうせ私はしゃかりきコロンブスですよ。
普通のハチはまだいいんですけどね、途中10mぐらい先にスズメバチらしきものが飛んでるのを見た時はどうしようかとしばらく立ち止まって悩みましたよね。
ハチ側はまだこっちに気づいてなくて、FFで先制攻撃のチャンスでエンカウントしたけどめっちゃタフな敵だからあえて逃げよう的ななんかそんなノリでしたね。いやもっと不利か。
しばらくするといなくなったので、そろそろと通り過ぎて、いつか読んだ本の「スズメバチは走ってはいけない」という知識を自分の中の走りたい欲望に叩きつけつつ、羽音に聞き耳たてつつ、いつの間にか近くに来てないかとか360度見回しつつ100mほど通りすぎたところで同じく本で得た「ハチのテリトリーは100か150mぐらい」みたいな記述を思い出してもう大丈夫かとダーッと転がるように下山。
いや、あんなに五感フル活用したの初めてじゃなかろうか。
相変わらず道はぬかるんでるわ、落ち葉が何重にも敷き詰められたようになってて滑るわでかなり苦戦しました。
転げ落ちるように登山口に降りたったあと、しばらく放心状態になってました。
ウワァァァ(゚o゚)(。o゚)(゚。o)(。o。)(o。゚)(゚o。)(゚o゚)ァァァアア ミ(o_ _)o⌒☆ドテッ |登山口| ( ゚д゚)・・・
みたいな。
…確かに一瞬で終わったけどさ、物足りないどころか刺激ありすぎだろ…。
まぁそれもまた良し。
気を取り直して次の柑子山に向かいます! 続く!