地味。でも裏切らない。アライテントの「エアライズ」

1360グラムというウルトラライトなテント

登山テントでアライテントってよく聞くんですが、あれって何がいいんですか?
アライテントにも「トレックライズ」「ゴアライズ」などいろいろあるが、一番定番モデルは「エアライズ」というモデルだ。
やはり登山で最も重要な「軽さ」に優れる。

重さどれぐらいなんですか?
1360グラムだ。
それは確かに軽いですね。
でも、軽いだけなら他にも結構選択肢あるような気がしますけど…。

メイドインジャパンの安心品質

そうだな。
NaturehikeやGEERTOPのテントなど1万円を切る価格で2kgのテントを出しているからな。


これじゃダメなんですか?
よくできた製品だと思う。
ただ、この手の中華ブランドってのはいつ壊れるかわからない不安が大きいんだな。
確かに…中華っていっても昔みたいに見るからに安っぽい、すぐ壊れそうな物は最近見なくなりましたけど、やっぱり日本製の信頼感とは大きな差がありますね。
中でもアライテントは創業以来50年間、登山製品に特化し、変わらないこだわりとプライドを持ってリリースを続けてきた。
この姿勢はこの数年で出てきたブランドには出せない信頼感だ。
登山中、しかも居住空間となると、信頼できるかどうかが本当に重要になってきますね。
高い山に登ってきて、日が暮れてテント設営しようとして、壊れたり、寝てる間に風で破れたりなんかしたらもう最悪ですよ。
考えただけでゾッとします。
正直なところ、アライテントのエアライズはカタログスペックだけ見ると、そんなに大したことはない。
だが、メーカーの姿勢からにじみ出る確かな品質が、他に代えがたい魅力なんだ。
確かにそうかも。
買うときは重さ何グラムとか、サイズがどれくらいかとか数値的な比較ばかりしたくなりますけど、実際に現地で必要なのってそんな数値的な差よりもとにかく壊れないでくれたらそれでいいみたいなところありますよね。
まさにそのとおりだ。
平地でのレジャーキャンプならまだしも、登山のような限られた状況で快適さを求めたくなることは実はそんなにない。
それよりも無事に過ごせることが何より大事なんだ。
アライテントを選ぶ理由は「アライテントだから」ってことですね。
ていうかもしかしてそれぐらいしか理由がない…?
いやいや、そんなことはないぞ。
アライテントのエアライズは設営が簡単という大きなメリットがある。
設営が簡単・・・別にどんなテントでもそんな難しいことはないような気もしますが・・・。
テントにポールを通すとき、スリーブを通していくだろ。
スリーブは大抵途中で途切れた形になっていることが多いが、次のスリーブに通すとき、地味に手こずらないか?

ああ~ありますね~。
なんとかそのまま通そうとするけどなかなか通らなくて、結局スリーブのところまで歩いていって持ち直さないと通らないみたいな。
アライテントのエアライズはスリーブが最後まで1つながりになっている。
つまり、最初だけ通せばあとは押し込むだけでスーッと最後まで通るんだ。
えーー、それいい!めっちゃ気持ちいい!
このメリットは普通のテントを経験した人だけが心から喜べるポイントだな。
確かに初めてテント買うときに「スリーブが全部つながってます」って言われても全然響かないですね・・・。
この設営の簡単さは暗い場所での設営にも役立つ。
暗いだけで設営の難易度、面倒さって一気に上がりますよね~。
登山は予定より到着が遅れたり、ふもとでも明かりがなかったりすることも多いから、暗い中設営できるというのは大事ですね。
カタログでは分からない地味なポイント、でも現地で本当に役立つ機能がアライテントにはある。

3サイズ展開

エアライズって「エアライズ2」とか「エアライズ3」とかありますよね?
番号が増えるごとに改良されたってことですか?
いや、そうじゃない。
この数字はサイズを表している。
エアライズ2なら2人用、エアライズ3なら3人用、という感じだ。
あ、そういうことなんですね。
テントのサイズって「プラス1人」で選ぶのがいいと聞きますけど、エアライズもやっぱりそうなんですか?
いや、アライテントのテントは現実的な収納人数を基準にしてある。
エアライズ1の「1人用」というのは「1人が普通に使えるサイズ」であり、「1人が物理的にギリギリ収まるサイズ」というわけではない。
公式サイトにも「1人用(最大2人)」といった表記になっていることからも分かる。
こういうところも日本企業ならではの誠実さが垣間見えますねぇ。
中華テントみたいにいやいや、これ2人用って、いや、まぁ入れないことはないけどさー、身動き一切取れんやん!みたいなことはないわけですね。

【ここがダメ】キャンプには不向き

「ここがダメ」というのも乱暴な表現だが・・・、アライテントのエアライズは、どんな状況でも万能なテントというわけではなく、あくまで登山用テントとして優秀ということを抑えておいてほしい。
登山以外だと・・・普通のレジャーキャンプ用のテントとしてはよろしくないということですかね?
そういうことだ。
まず、通気性が悪い。
悪いというか、登山においては保温が第一だから、意図的にそういう構造にしてるんだが、レジャーキャンプでは保温よりも涼しさが重要になってくる。
アライテントのエアライズは出口以外密閉された空間だ。
インナーテントにメッシュ部分もない。
空気というのは入り口と出口があって初めて流れる。
入り口しかないエアライズの通気性はほとんど期待できないと言っていいだろう。
登山中のテント泊で暑さで苦しむことはあまりないですからねぇ。
室内空間もあくまで寝るためのもので、座って過ごすことは想定していない。1人ならまだ中央部分で座れるが、それでもほとんど天井と頭がくっついているような状態だから現実的とは言えない。
レジャーキャンプのテントは「くつろぐ家」に近い感覚ですけど、登山のテントは「死なないための避難場所」ぐらいの感覚ですからね。

最後に

ウルトラライトなテントは最近では1kg前後のものも珍しくなくなってきて、アライテントエアライズの1300グラムというのもそんなに驚くようなスペックではありません。
特別目立った機能はなく、地味な印象があります。
が、設営がしやすいテントに50年間向き合ってきた日本企業の信頼性は、現地で使ったときにこの上なく頼もしい存在に思えるはずです。

登山のテントとしては間違いない選択の1つと言えます。

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公開日:2019.4.3
更新日:
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