見た目だけで買ったDODのナチュラルタープが期待以上の品質だった

キャンプ開始以来、ずっとコールマンのタープを使い続けて来ましたが、この度DODのナチュラルタープに乗り換えました。


※DODのナチュラルタープは2018年10月で完売となったので、代替品を表示しています。

コールマンのタープは「ヘキサライト2」というグリーンとブラックのツートンカラーのタープです。

【ここがマル】流行のナチュラルテイストコーデに最適

なぜ買い替えたのか、決してコールマンのヘキサライトに何か不足があったわけではありません。

さすがの老舗ブランドだけあって非常にしっかりした作りで、この先10年、どうかしたら一生モノなんじゃないかと思うレベルです。

理由はナチュラルテイストのキャンプサイトに一目惚れしたからです。

模範的ナチュラルサイト

2017年にグランピングが流行ったことが発端なのかよくわかりませんが、このあたりからキャンプサイトをオフホワイト・ベージュ1色で統一するコーデが流行ったのです。

そして、僕がソロキャンプ始めて3回目ぐらいのときに、同じテントサイトにいたとあるソロキャンパーな人がナチュラルコーデなサイトを形成していたのです。

その頃、まだそういうスタイルがあることを知らなかったんですが、ひと目見た瞬間に「うわ、かっこいい!」ってなったわけですよ。

一目惚れってやつです。

それまでアウトドアグッズの色は原色一択だったんですが、この瞬間からキャンプグッズは一気にナチュラルサイトに向けて方向転換します。

まずテーブル。今まではこれ。

テーブルが蛇腹状に折り畳めて非常にコンパクトになります。
また、アルミなので、軽いです。

チェアはこれ。

それがこれに変わりました。

イケアのアイアンウッドなテーブルとチェアです。

アイアンとウッドの組み合わせのインダストリアルインテリアというのがありますが、それも好きなんですよ。
で、これナチュラルコーデとよく合うんですよ。

で、これ、めっちゃ安いんですよ。チェアとか1500円ですからね。
この安さでこのスタイリッシュさはイケアぐらいしかできません。
中国とか日本の安物はどういうわけか余計なロゴつけたり余計な装飾をつける傾向があります。
いや、安さ優先なんでしょ?それつけなければ
最初見たときに一目惚れしたんですけど、

ランタンも変わりました。

今まではこれ。

ポップアップさせればランタン、縮めれば懐中電灯としても使えるDODのランタンです。

今はこれ。

このレトロデザインがたまりません。あとこのイエローカラーも。

実際に使ったときの写真。絵になりますね♪

見比べてお分かりかと思いますが、実用性は確実に下がってます。

テーブル、チェアは前の3倍ぐらい重くなってるし、コンパクトさも前の方が2倍ぐらいコンパクトになるし、ランタンは前のものはザックにいつもいれてても気にならないコンパクトさですが、ブルーノをザックに入れて持ち歩くのはまず無理です。

ただですね。

実用性がなくてもいいじゃないかと思うようになったんですよ。

最初グランピングというものが流行ったときに「いや、贅沢したいならホテル行けよ。アウトドアはミニマムを楽しむところなんだよ。」などとオッサン的苦言を呈したものですよ。

そんなこと言っておきながら、いざ実際にやってみるとこれがまぁ満たされること。

自分の好きなものだけで囲まれるってめっちゃ贅沢な気分ですよ。

別荘の感覚に近いかもしれないです。いや、別荘持ってないけど。

自分の部屋を好きなテイストで統一するってなかなかできないことですが、キャンプサイトなら割とハードルが下がります。

ものも少ないし、インテリアで一番障害となる生活感がないからです。

そして、焚き火したりアウトドア料理したり、普段しない読書したり、ロマンあふれる演出がたくさんあります。

この満たされる空間でこんな贅沢な遊びをやればもう永遠に現実逃避したくなります(笑)

登山やスノボグッズは変わらず原色ですけどね。

原色は原色でいいですよね。

着てるだけでテンション上がってきますよね。

【ここがマル】ちょうどいいサイズ感と重量

と、ここまで見た目と雰囲気のことしか言ってませんが、見た目だけのタープじゃありません。

実際に使ってみて思ったのは想像以上にコンパクトだったことです。

ネットで注文して届いたものを手にしたとき「あれ、これ何か付属品が欠品してるんじゃないの!?(; ・`д・´)」と思いました。

今まで使ってたコールマンの半分ぐらいのサイズと重量感だったからです。

結局、付属品は全部揃ってて、2度驚いたんですが、1つ1つのパーツがコールマンのヘキサライトに比べるとだいぶ絞り込まれています。

たとえばタープ本体の生地の厚みはDODナチュラルタープの方が半分ぐらい薄いです。たたんだときの厚みが明らかに違います。

だからと言ってサイズが小さいわけじゃないので、実用上窮屈になるようなマイナス点もありません。

そして一番違うのがポール。
太さが倍ぐらい違います。
タープは広い面積で風を受け止めます。ポールは大事な大黒柱なので、一瞬不安になりましたが、実際に使った感触ではこれで全然大丈夫だと判断しました。

まぁ台風に近いような強い風が吹いてる中ではまだ試してませんが、そもそもそんな状況でキャンプするか?っていう(笑)

だったら軽くてコンパクトな方がいいです。

まぁどうしても気になる場合はポールだけあとから買い換えてもいいし

ちなみに僕は品質は気にしなかったんですが、ポールを長くして天井をもっと高くしたかったので、これ↓に買い替えました。

FIELDOORは中華メーカーなので品質は保証できませんが、テントなど他のアイテムの品質を見てる限り、個人的にはそんなに悪くない印象です。

今メインで使ってるテントもFIELDOORです。

【ここがマル】価格設定ミスった?と心配するほどの安さ

ナチュラル系は人気なので、このテイストを意識して作られたアイテムはどれも同じスペックの他の商品に比べて割高な印象があります。

なのにこのナチュラルタープは1万円!

ナチュラル系のトレンドを知らなかったのか、価格設定をミスったとしか思えない価格です。
ナチュラルテイストかどうかを抜きにしても安いですよ。
420cmクラスのタープは2,3万円ぐらいが相場ですからね。

タープ本体だけでそれぐらいするものも多いです。
なのに、ポールやガイライン(ペグもついてますが全く使い物にならないので除外)までついて1万円!

またジャパネットたかたみたいになってきましたがこの価格は未だに理解できません。いや嬉しいことなんですけど。

【ここがマル】防水性と遮光性もちゃんとしてる

価格が安いのにタープ自体のサイズが小さいわけじゃないということは、あと疑う余地のあるところはタープの品質しかありません。

タープの品質は主に防水性と遮光性です。

が、防水性は耐水圧2000mm、紫外線をカットするUVカット50+加工もされています。


(C)DOD

うーん…充分ですね。

なんでこんな安くしてしまったんでしょうか。

(追記:その後、1年もたたないうちに販売終了してしまいました。価格をミスって赤字になったから?さすがにそれはないと思いますが、それを疑いたくなる意味不明な価格設定でした。)

【ここがダメ】付属の張り綱はギリギリ使えるけど自在金具はダメ

張り綱も自在付きで付属します。正面2×2本、側面2×2本。

この張り綱はちょっと不安になるレベルの細さです。

蛍光剤も入ってないので、夜暗い中歩くのは結構怖いので別に買ったほうがいいと思います。

大体1本3メートルあれば間に合うと思うので、8本で30メートルぐらい見ておけば揃います。

50メートル巻きで蛍光剤入り、そして強度を求めるなら命綱としても使える「パラコード」がいいです。

↓僕はこれにしました。

ただ、これは本当に命綱として使うのはやめたほうがいいと思います…。

タープなら崩れるぐらいで済むので直接命の危険はありませんが、命綱はダイレクトに関わるのできちんとしたメーカーを選びます。

あと僕は取り回し重視で2ミリにしましたが、このタープサイズなら4ミリはあったほうがいい気もします。
まぁそのあたりは好みで。

で、張り綱はまだ付属のものでもとりあえず使えますが、問題は「自在」です。これ全く使えません。

何がダメってプラスチック製なんですよ。

テンションかけようとしてもスルスル滑って全く機能しないんですよ。

発売前にメーカーで設営テストしたのか本気で疑うレベルです。どうやっても滑ります。一瞬止まったように見えてもちょと風に揺さぶられるともうダメです。

この自在は「とりあえずの間に合わせ」としても使えないので、もしナチュラルタープを初めて使うときは事前にちゃんとしたものを購入しておいてください。

ペグと自在は「エリッゼ」が間違いありません。

品質が保証されている分価格は上がりますが、自在についてはエリッゼでも数百円です。こんなところケチってもいいことありません。

ぜひエリッゼにしましょう。

【ここがダメ】付属ペグは…見なかったことにしよう(笑)

あとペグも百均レベルで使い物になりません。

テントぐらいならこれでも支えられますが、タープにかかる風圧はかなりのものです。

ちょっと煽られたらペグごと簡単に持っていかれます。

タープのペグは最強の日本製鍛造ペグ、エリッゼステークを強くおすすめします。

このペグで鍛造という言葉を覚えました。

刀や包丁など熱した金属を叩いて作り上げる日本の伝統技術ですね。

1100度まで熱し、1トンもの圧力で一気に作り上げられた鋼鉄のペグは最強の強度を誇ります。

鉄の固まりなのでめっちゃ重いですけどね(笑)
1つのタープに必要な8本で2キロ近くあります。

でもその重さを我慢するだけの価値はあると思いますよ。

最後に

ということで、見た目だけで買ったDODのナチュラルタープですが、実際に使ってみると品質も実用充分なものを備えていて、非常にバランスの取れたお買い得商品でした。

当分これでソロキャンプを楽しんでいこうと思います。

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公開日:2019.1.20
更新日:
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