夏の蒸し地獄にオサラバ!「GEERTOP」テントが超快適!

naturehikeテントからGEERTOPテントに乗り換えた経緯

登山とソロキャンプの必携アイテムとなってたnaturehikeのテント。

充分なクオリティなのは間違いないんですが、使い続けていると贅沢な悩みが出てくるものです・・・。

それは・・・

暑い!

こと。

一番好きな季節がダントツで夏で、冬とか死ねばいいのにと思ってる僕にとって夏にネガティブ要素があるのはよろしくないわけです。

え、夏暑いのは当たり前?

いや、そうですよ?(半ギレ)

そんなこと夏男の僕がいつも周りに言いまくってウザがられてるくらいなので百も承知ですよ?

しかもこの暑いっていうのは夏の昼間のテント室内のことを言ってるわけですからね。

そんなの暑くないほうがむしろおかしいわけですよ。

夏は暑いもの・・・。

あるがままを受け入れる・・・

それがッ!!!!!

自然と戯れるというものであるッ!!!!!(謎)

それを受け入れられない者は、キャンピングカーでオートキャンプ場に乗り付けてAC電源とガス使いまくって、いや、お前それもう家に帰れよみたいなことして「ウェーイwwwキャンプサイコー!www(゚∀゚)ヒャッハー」って騒いでればいいんですよ。

ただですね・・・

いくらそんな威勢のいいこと言っていてもですね・・・

やっぱこの通気性の悪さはどうにかならんかと思うわけでしてね・・・。

naturehikeのテントはダブルウォール式でインナーの上3分の1ぐらいがメッシュになっています。

ここで通気性を確保する構造なんですが、構造上、上に行くほどフライシートとインナーがぴったりくっつく形になっているので、上をいくらがんばっても通気性は事実上ないも同然なわけですよ。

冬だったらいい。

夏でも標高2000m以上のガチ登山だったらいい。

しかし私はのほほん登山メン。

山は1000m以下。

ファミリーでにぎわってるキャンプ場に一人乗り込み、明らかにノリがおかしい一角を形成することも厭わないほど地上に這いつくばりたいメン。

なので、どうしても通気性の悪さがネックになってくるのであります。

ということで、全面メッシュのテントはないのかと探してみました。

ありました。

モスキートネット。

英語でかっこつけてますが、要するに蚊帳ですね。

いや、でもこれですよ求めてたのは。

が、これ単体だと今度は夜がまずいです。

いくら夏といっても、夜はそれなりに冷えるし、ここまでノーガード戦法全開だと夜露でびしょ濡れになること請け合いです。

突然雨なんて降ってきた日には悲惨なことこの上ありません。

これにフライシートがついてさえいれば・・・。

ありました。

それが今回の主役、「GEERTOP」のテントです。

そんなブランド聞いたことない?

ですよね。

なぜならこれも中華テントなのです。

中華のブランド名なんてあってないようなものです。

あのnaturehikeもいつのまにかsoomloomとかいうmoumoonみたいな名前に変わってるし。
naturehikeよりはなんかかっこいい気もするけど、なんて読むんだこれ。

中華という時点で第一印象はだいぶアレなんですが、これがまぁ良く出来てるわけですよ。

フルメッシュ+グランドシート

まず第一の目的は既に述べたとおり、インナーがフルメッシュなこと。

それはさっきのモスキートネットで満たされているんですが、これは文字通り本当にフルメッシュ。

側面はもちろん、底もメッシュです。それどころか底面がないものも多いです。

考えてみれば、底はメッシュである必要ないんですよね。

実際に設営したときのことをイメージしてみてください。

外ではどんなに平らな地面でも石とか小枝とか落ちてます。

そんなところにメッシュを敷いて上でガサゴソやってれば、簡単に破れます。

また、夜、寝てる間に放射冷却で地面から上がってくる水蒸気・・・ネットの床は簡単にすり抜けて、床と接している背中やシュラフはびしょ濡れです。

ところがこのGEERTOPのテントは底部分はグランドシート風の生地になっているんです。

グランドシートと言っても、かなり薄い生地なので、敷く前に地面に異物がないか軽く確認するくらいの配慮は必要ですが、メッシュとは雲泥の差があります。

通気性を確保しながらテントとしての実用性はしっかり守る構造になっています。

密閉空間が作れる

テントを探していたとき、ツェルトをメインテントにしようかとも思ったんですよね。
圧倒的に軽量コンパクトなので、非常用として常備しておけるから遭難したときにも対応できるし、極限まで省いたミニマム感が心地いい。

ただツェルトでどうしても耐え難いのは密閉できないこと。

ツェルトは基本的に一枚布で、底面は両端を重ねただけ、つなげただけなので、虫などいくらでも入ってきます。

緊急時はそんなことに文句言ってる場合ではありませんが、レジャーのキャンプではもう少し快適さを求めてもいいんじゃないかと。

その点、GEERTOPのインナーテントはファスナーを閉めれば完全に密閉された空間が作れます。虫が入る余地はありません。

この安心感は何ものにも代えがたいメリットです。

グランドシート部分がバスタブ形状

先ほど、底面がグランドシートになっていると言いましたが、実は底面だけでなく側面も下5cmくらいが同素材で作られています。

四隅に芯が入っていて、ペグダウンしたときにこの部分が立ち上がり、浅いバスタブ形状になります。

たった5cmほどなんですが、これが想像以上に精神的な安心感を与えてくれるんです。

いくら密閉されているとは言っても、寝たときにいきなり顔の真横に地面があると、普段室内で寝ている人にとっては抵抗があるものです。

このバスタブ形状の包まれた感が何というか、ネズミ返しのような役割を果たしているような感じで、「外の虫などが簡単に入ってこれない感」があるんですよね。

何言ってるかわからないかもしれませんが、一度ツェルトで一晩過ごしてみてください。そしたら多分わかります(笑)

これのおかげで何も気にせずテント内でくつろぐことができます。

しかしこのバスタブ状にするための構造には感激しました。

物理的な法則をうまく活かし、芯材とガイラインのちょっとした工夫でこうなるところにミニマムの美しさを感じます。

軽量コンパクト

そして登山する人にとってさらにありがたいのは1.2kgと非常に軽量なことです。

なぜならポールがないから。

ポールはトレッキングポールで代用する前提の作りになっています。

なので、結局トレッキングポール分の荷物は別に必要となりますが、登山する人でトレッキングポールが普段の装備なら、ポール分の荷物を削減できることになります。

フライシートに限っては、上部にループが付いているので、木と木の間にロープを張ってそこに通すことでポールなしで居住空間を確保することが可能です。

インナーテントでそれはできませんが、寝るだけと考えれば、別に高さがなくてもとりあえず網にくるまって寝るというのも場合によってはアリなんじゃないですかね。ツェルトも似たようなもんだし。

登山用テントは性能を維持したまま軽量化するために100グラム単位で価格が跳ね上がっていきますが、その軽さをあっさり実現したのがこのテントです。

もちろんきちんとした山岳テントに比べれば品質は別物ですが、自分のようなゆる登山にそんなガチ性能はあってもなくても変わりません。
だったら安いほうがいいよねっていう。

フライシートの通気性も抜かりなし

インナーテントと比べるとフライシートは一見、特徴があまりないようにも見えますが、これもまたよくできているんですよね。
とにかく通気性が鬼です。

サイドは両面とも真っ二つにファスナーで通してあり、フルオープンできます。

この形状で通気性があるとかないとかもはや論じる必要がないレベルです。

また、前後面にもベンチレーションがありますが、これもまた一工夫が効いてるんですよね。

普通ベンチレーションってとりあえず穴開けたはいいけど、ペタってなってしまい、結局通気性大して変わらない、みたいなのが多いんですが、これは上部にガイラインを通すことができるんですよ。

そのテンションのかけ方次第で大きく開いたり、閉じたりすることができます。

昼間は開けておいて、夜は閉じる、といった使い分けができて非常に機能的です。

全体的に丁寧な作り

中華製品というと、カタログスペックだけ確保したけど、中身はハリボテみたいな「安かろう悪かろう」のイメージですが、このテントはそんなことありません。

縫い目にはきちんとシームテープが処理されているし、ガイラインでテンションがかかる部分も各部補強されています。

また、5回ほど使用しましたが、夜露レベルなら防水性も問題ありません。
土砂降りの雨などはまだ経験してないのでなんとも言えませんが。

ペグとガイラインの品質が高い

そしてテントだけでなく、ペグやガイラインといった付属品の品質が高いのには驚きました。

ペグはアルミで表面がマット調の仕上げになっていて、ブルーの色がきれいです。
色なんか実用上どうでもいいんですが、雑な作りのものを使っていると、無意識レベルで、どことなく貧しい気持ちになってくるので、こういうのは意外と大事だったりします。

ガイラインは2mmの細さが8本ついていますが、蛍光剤が一定間隔で施されているので、夜間ライトなどで照らされたときに抜群の存在感を放ちます。

この手の非自立式テントはガイラインをたくさん張り巡らせて、立てた本人でさえ引っかかりそうになるので、視認性は重要です。

そして2mmという細さも、かさばらず、このテントを支える強度としては十分で、過不足ない絶妙なサイズ設定となっています。

自在金具も同社のものがついていますが、この品質も問題ありません。

それぞれ別売りで購入することができます。

個人的にはこの青色のペグがほしかったんですが、なぜか別売りだとこの色がないのは残念です。

不満点

不満点はないわけではないです。

それはデザインが微妙。というか色が微妙。

オレンジかネイビーの2色ですが、どっちもなんかパッとしません。

ただ、それは好みの問題だし、逆に言えばそれくらいしか不満がないというのは機能的には完璧とも言えます。

というわけで、衝撃のnaturehikeテントから乗り換えるに足るGEERTOPテントのご紹介でした。

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公開日:2018.11.17
更新日:
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