アウトドアでのライター、いろいろ試してきました。
100円ライター、チャッカマン、ともしび、スライドガストーチ、マッチ、そしてまた100円ライターに戻ったりして。
その結果、自分的アウトドアベストライターは、フリント式100円ライターということで結論が出て、以来5年間それが続いたわけですが、ここに来てついにその座を明け渡すときが来たようです。
それがSOTOのポケトーチです。
以下、その理由ですが、例によって前置きが長いので飛ばしたい人は「すべての要望に応えるSOTOのポケトーチ」からどうぞ。
5年間続いたアウトドア最強ライターの座を見直す時が来た
いろいろ試した結果、ZIPPOが最強って結論になりましたからね。
まさかあれだけ他をディスっておいて、今さら「間違いでした」とか言いませんよね?
ていうか、正確には“使わなくなってわかった”んだけどさ、
ZIPPOの弱点
満タンにしてても気付いたらなくなってますよね。
夏とか1ヶ月も持たない。
ZIPPOに限ったことじゃないと思ってスルーしてましたけど…。
普段使わない人にとっては使いたいときに限って使えないことになりかねない。
手に入りやすさNo.1の100円ライターの欠点
どこでも手に入りやすいのは100円ライターですが…
ただ、構造上、炎と手が近すぎて使いにくいところが欠点だ。
焚き火は基本的に地面でやるから、着火するときはライターが下向きになる。
問題はいくら下を向けても炎は常に上向きに出るということだ。
他にアウトドアで炎を使う場面で代表的なのはシングルバーナー。
電子式ライターが気温や気圧の影響を受けやすいな。
フリント式が昔ながらの「シュッ」てするやつ?
ミニサイズもあるが、それでもアウトドアで常に携帯するには大きすぎる。
登山のように動き続けるようなケースだとサコッシュのような収納に入れておきたいから、それだとだいぶ邪魔になるサイズ感ですね。
ノズルが収納できるんですよね。
100円ライターの携帯性とチャッカマンの便利さを併せ持った商品だ。
今回はこれのステマだったんですね。
それでは、みなさんさようなら~
これが答えじゃない!
これも結局電子式だからな。
ノズル式で、コンパクトで、フリント式なやつはないんですか?
すべての要望に応えるSOTOのポケトーチ
ていうかこれも電子式じゃないですか?
ポケトーチの最大の特徴は、使い捨てライターを本体に入れて燃料にするところにある。
電子式が使えない!となったいざというときは、中のライターを取り出せば、普通のフリント式ライターとしても使えるというわけだ。
2段構えになってるんですね。これは心強いかも。
なんか不思議ですね。
元のライターの火力を大きく上回る。
わたし、キャンプの虫除けで蚊取り線香を使うんですよ。
アウトドアの開放空間じゃ、室内ようの液体蚊取りじゃ全然ダメだから、昔ながらの渦巻蚊取りを。
で、ライターでじっくり炙るんですが、外だから風とか吹くじゃないですか。
で、炎がユラユラ揺れてなかなかうまくいかないんです。
そうこうしているうちに着火口が熱くなって持ってられなくなって…。
これなら風関係なく炎がまっすぐだから使いやすそうですね。
ガスが切れても使い捨てライターならコンビニでもスーパーでもファミレスでも売ってますもんね。
使い捨てライターならなんでもいいわけじゃない
だって、使い捨てライターが燃料なんでしょ?
ああ、確かに使い捨てライターって言ってもいろんな形がありますもんね。
ポケトーチ本体に収まらないような形のものはそりゃダメでしょうね。
見た目全く同じように見えるレベルのものでも使えないものがある、ということだ。
というか使えるもののほうが少ない。
要はSOTO製のライターしか使えないということだ。
なにそのライトニングケーブルみたいな囲い込み政策!
いや、確かに「使い捨て」には違いないし、「ライター」には違いないんだろうけどさあ!
SOTOのライターなんかどこにも売ってないよ!
ていうか我が人生においていまだかつて見たことないよ!
が、SOTOのライターは意外といろんなところに売ってある。
なんかもう裏切られたショックが大きすぎて右から左に受け流したい気分なんですけど。
あの並びにあることが多い。
普通の100円ライターは実質数10円で手に入るから割高と言えば割高にはなるが、通常のガス燃料としては充分安いほうだろう。
おそらくSOTOへOEM供給してるんだろう。
実はこちらのほうが微妙に安い。
ていうかこれポケトーチの「ポ」の字もないですね。
だが、こちらが安い。
ポケトーチ専用は2本で250円だが、東海ライターは4本で同じ値段だ。
けっこうお得感違いますね。
運良く見つかったらこちらを選ぶといい。
あと、ポケトーチ専用のパッケージだが、メーカー名が「SOTO」ではなく、「新富士バーナー」となっている点も注意だな。
ってことはSOTOのあのロゴを目印にしてたら永遠に見つからないですね。
だから、どこにも売ってないように感じるんですね。
改めてホームセンターで探してみると意外と見つかる。
あと、これはあまり保証できないが、スーパーや百均で見つかることもある。
あそこにこの東海ライターが置いてあることがあるんだ。
確かにパット見はどこにでもありそうな100円ライターだから、意識してなかったら、スルーしそう。
ポケトーチ、想像以上にいいです。
アウトドアでの個人的最強ライターは、フリント式100円ライターがベストアンサーということで、5年間揺るがなかったわけですが、このポケトーチがついにその座を奪いました。
燃料が使い捨てライター
ポケットサイズのバーナー自体は特に珍しくありません。
ポケトーチの最大の特徴は使い捨てライターということです。
使い捨てライターならコンビニでもスーパーでも、ファミレスでも、とにかくどこででも手に入ります。
手に入りやすいというのは、アウトドアで重要です。
どんなに便利でも電池が切れたらただの文鎮です。
ヘッドライトなんかも、充電式や電池式がありますが、いざ電池切れになったときにすぐに代替がきく電池式を愛用する人は多いです。
ただ、重要な注意点があります。
使い捨てライターが燃料であることは間違いないんですが、どんな使い捨てライターでも使えるわけではありません。
「ああ、まあ使い捨てライターにもいろんなバリエーションがあるから、そりゃ変則的な形してるやつは使えるわけないよね。
ライターなんて100円ライターでいいんじゃないの?
ライターと言えば100円ライター。
日常においてはそれで何の不都合も感じません。
せいぜい、オシャレさを求めてZIPPOにするとかその程度でしょう。
が、アウトドアでは100円ライターで足りない場面が多々あります。
まず、火と指が近いこと。
タバコの火をつけるぐらいなら数秒で終わるので、問題ないんですが、アウトドアではいろんなシチュエーションが考えられます。
アウトドアx炎と言えば、焚き火。
焚き付けに火をつけるとき、タバコのようにかんたんにはいきません。
一箇所に火を付けるだけでは、なかなか勢いがつかないので、数箇所に火を付けるわけですが、そうこうしているうちに10秒、20秒とかかり、着火口は高温になり、熱さで持っていられなくなります。
また、焚き火は基本的に地面で行うので、ライターを下向きに使うことになりがちです。
炎は上に上がるので、持ち手をあぶられるような形になり、これも熱くて持っていられません。
チャッカマンなら熱くない
そこで便利なのが、ノズルの長いライター。
いわゆるチャッカマンです。
これなら熱さの心配をしなくてよくなります。
が、アウトドアではこれもまた問題があるのです。
それは電子式ということ。
ライターの着火方法はフリント式と電子式があります。
フリント式はヤスリを擦った火花で着火、電子式はハンマー(ボタン)を押しこみ発生した電気エネルギーで着火します。
100円ライターで言えば「シュッ」とするやつがフリント式、「カチッ」とするやつが電子式です。
この電子式、ボタンを押すだけで着火できるカンタンさがいいんですが、気圧、気温が低いと着火しないという欠点があります。
気圧が問題になってくるアウトドアと言えば登山です。
気圧は高度に比例して下がり、2000メートルぐらいの標高になると電子式ライターはほぼ使えません。
また、気温も高度に比例して下がるので、ダブルパンチで使えなくなるわけです。
キャンプ、ダイビング、釣りなど登山以外のアウトドアであれば高度はあまり考えなくていいんですが、寒さは避けられません。
アウトドアは普通の人にとっては夏のイメージですが、ガチり出すと冬が至高になるという謎の法則があります。
気温が低いときこそ焚き火やストーブで暖を取りたいのに、肝心なときに使えないようでは本末転倒です。