SOTO ST-310を買いました。
すでにシングルバーナーもツーバーナーも持ってます。
もうバーナー系はこれ以上必要ないだろ、と思ってましたが、考えた結果、それでも必要だという結論になったんです。
実際に使用してみての感想は、想像以上の火力。そして本体の安定感。
これはホントに買って良かったです。
今まで家での調理は一人暮らしということもあって電気鍋でほとんどまかなってたんですが、このST-310がその役目をとってかわるようになったくらい、愛用しています。
アウトドア道具を自宅で使うなんて普通ありませんが、それほどST-310は実用性が高かったということです。
火力は誰もが最初に注目するところですが、安定感というのはあまり注目されないところじゃないでしょうか。
しかし、実際に使ってみて、それがこれからも使い続けていきたいと思う重要な要素だったことを実感しました。
山でラーメンの湯沸かしをしたときの衝撃
ST-310を初めて使ったときの衝撃の思い出を語っていきます。
近所の山に登る機会があったので、ST-310を持ってきました。
これで昼食のラーメンを作ります。
カップラーメンなので、300mlのお湯を沸かします。
これまでシングルバーナーで沸かしてたときは大体5分ぐらいで湧いてたので、とりあえずそれぐらい待ってみることにしました。
じっと見つめるには待ち長いので本でも読んでようかとリュックをあさって、向き直ったとき。
驚きの光景が。
もう水の底から泡が出始めている!
え、うそ?
まだ1分も経ってないのに?
思わず持ってきてた残りの水を触ってみました。
天気はいいし気温も25度ぐらいあったので、登ってる途中にぬるま湯ぐらいになってたんじゃないかと思ったんです。
が、そんなことはなく普通にひんやりしてます。
やはりこれはST-310が沸かしたみたいです。
これは…早い。
シングルバーナーと同じどころかシングルバーナーより早いです。
まぁ僕が使ってるシングルバーナーはメーカーもわからない中華製の2000円ぐらいのものなので、そもそもこれの性能が低いというのはあると思いますが、それにしてもここまで早いとは。
シングルバーナーと比べてどうのこうのを抜きにして、純粋にここまで早ければ待ちのストレスはゼロです。
その中華バーナーも今まで使ってきて待ち長いとかなにかストレスを感じたことはなかったですからね。
ST-310はその上を行くという予想を上回るパフォーマンスを発揮しました。
ガス残りわずかでも強い
加えて衝撃だったのが、今回使ったのが残り少ないガス缶だったことです。
CB缶に限らずOD缶でも同じなんですが、ガス缶は残り1割ぐらいになると火力が一気に落ちます。
その不利な条件でこの衝撃の事実が起こったので倍々でびっくりしたんです。
ST-310が誇るマイクロレギュレーターうんぬんはあくまでドロップダウンへの補助なので、ガスが残り少ないときの火力低下は普通のバーナーと変わらないはずです。
なのに驚きの高火力だった。
いや、実際低下してるのは確かです。
新品のガス缶につけかえたらさらに火力強くなったので。
つまり、火力低下は起こってるけど、もともとが強いので低下しても気にならないということですね。
シングルバーナーとツーバーナーのいいとこ取り
そもそもST-310とはどんなバーナーなのか。
本来これを最初に説明すべきだったかもしれませんが、メーカーの公式サイト見ればわかるし、そもそもこのページに来るような人は、そのあたりすでに知っていそうなので優先度は低いと思ったので。
商品説明をつらつら言われるより、実際に使ってみてどうなのかが大事ですよね。
百聞は一見にしかずってやつです。
さて、ST-310のいいところは
OD缶より安いCB缶が使える
そしてCB缶を使うのに、
火力が強い
ことです。
CB缶の良い点は
・どこでも手に入る
・安い
ところです。
悪い点は
・火力が弱い
・かさばる
ことです。
OD缶のいいところ、悪いところはCB缶の逆になります。
次にシングルバーナーとツーバーナー。
ツーバーナー(CB缶)のいいところはとにかく本体の安定性です。
ほとんど普通の家庭用コンロと同じなので、どんな鍋でも何も気を使わず調理できる圧倒的な安定感があります。
ただ、その本体の大きさは保管や持ち運びのときにはマイナスになります。
シングルバーナーはその逆です。
たたむと非常に小さくなり、携帯性は抜群ですが、使うときに鍋をひっくり返しそうな不安定さが常につきまといます。
それぞれ一長一短なんですね。
つまり、両方持っていても良いところと悪いところは常に背中合わせで切り離せないのです。
火力の弱さを克服
で、 ST-310はというと、CB缶バーナーでありながら弱点の火力不足を克服したというじゃないですか。
コスト安くて、火力も強いって最強じゃないかと。
ツーバーナーには及びませんが、かなりしっかりした構造で安定感も期待できそう。
とは言え、そんな都合よく相反する要素を両立できるなら、誰も苦労しないって話ですよね。
理論上は成立してるけど実用上全然ダメみたいなのはよくあること。
ということで衝動買いしそうな気持ちをいったん抑えて、購入前に詳しく調べてみました。
で、調べてみると、これがもうなんかやたら胡散臭くて、逆に購入意欲を削がれてしまう結果に…。
結果的には買って満足してるので、いい商品であることは間違いないんですが、公式の商品紹介ページは全然ダメです。
せっかく物がいいのにネガティブキャンペーンになってしまってますね。
このブログは誰も知らない弱小ブログですが、大手・有名ブログにはできない忖度なしのディスりができます。
悪いところは悪いと言っていきます。
中国韓国もビックリな詐欺グラフ
「ST-310はCB缶なのに高火力!
その秘密は、マイクロレギュレーター機構により、CB缶の弱点である火力を補助するから!」
どうでしょうか。
もうこの時点でだいぶうさんくさくないですか?
独自の横文字並べたネーミングの勢いで持っていくって「いかにも」って感じじゃないですか。
しかも詳細な構造については企業秘密ときてますからね。
そりゃね、常識を覆す優位性を手に入れたからには、他社に取られないよう守るのは自然な心理です。
でも、それ言っちゃったらもう何でもアリじゃないですか。
まぁそれはいいです。
そんなのはこの商品に限ったことじゃないので。
本当に萎えたのはその実力を示した実験のグラフですよ。
公式サイトにマイクロレギュレーター有無での火力の差をグラフにしたものがあるんですが…
どうですかこれ。
気温15度のときは2倍近くの差があり、気温5度まで下がるとそれ以上の差があるように見えませんか?
もしそう見えてしまったなら、残念ながら騙されてます。
縦軸の数値を見てください。
「3,4,5」と目盛りが振ってあります。
一番下は何も書かれてませんが「ゼロ」と考えるのが自然ですよね。
ということは、
3~5の幅は、0~3よりも狭いはずなんですよ。
なのに、狭いどころか3倍以上広くなってるわけです。
おかしいですよね。
これは明らかな印象操作です。
このグラフをそのまま使うならせめて3以下の位置に波線で1~2を省略していることを明示すべきです。
そして、省略しないなら正しいスケールでグラフを作る必要があります。
↓その場合こうなります。
どうでしょうか。
「あれ、思ったより大した性能差じゃなくない?」
ってなりませんか?
少なくとも最初のグラフを見たときの印象とはだいぶ変わったんじゃないでしょうか。
ちなみに左の数値は分単位だった時間を秒数に変換したものなので、意味は同じです。
ていうか比較対象になってる普通のバーナー、25度と5度で100秒弱しか差がありませんが、実際の体験から言わせてもらえばもっと露骨に差が出ますよ。
OD缶なら5分で沸くところが、CB缶だと30分ぐらい、つまり6倍はかかってた記憶があります。
気温5度どころか10度ぐらいで、です。
というか30分たっても沸かない、つまり加熱スピードより冷めるスピードが上回ってしまってるためいつまでたっても沸かない始末です。
で、そのときはそれ以上やってもムダだと諦めた感じだったので実際はもっと差があると言えます。
基本的に5度の野外でCB缶は使えないと思ったほうがいいです。
10度でも怪しい。
このグラフでST-310は25度から5度までほぼ変化がないように描かれてますが、その乖離を踏まえて考えると、結局ST-310も環境に左右されるんだろうなというハナシです。
マイクロレギュレーターというハッタリ感満載のネーミングは本当にハッタリだったようです。
と、偉そうに言ってますが、僕がこの印象操作に気付いたのは買ったあとでした。
つまり、僕もカモられた一人です。
買う前ってウキウキ脳内麻薬で細かいこと気にしなくなりますよね。
買ったあとで冷静になってこういうところに気付くという一番ダメなパターンです。
この時点で、僕はST-310への情熱が一気に冷めてしまいました。
でも買ったからにはなんとかして使いこなさないと本当の無駄遣いになってしまう…。
などとモヤモヤしてましたが、ふと、「いや、本当にそれまでの製品なのか?だったらもっとネットで酷評されてるはず。」と思ったんですね。
世間は高評価
実際、アマゾンレビューなんかはかなり高評価です。
カタログスペックと実用上のスペックが違うことなどよくあることです。
大抵は車の燃費のようにカタログスペックに実際のスペックが追いつかないパターンですが、もしかしたらST-310は逆の意味で裏切ってくれるかもしれない。
これ以上、机上の空論を重ねても不毛。
あとはもう実際に使ってみるしかない!
ということで、冒頭の実地試験にいたったわけです。
さっき言ってた「逆の意味で裏切る」をまさに実現してくれました。
商品ページの詐欺表示についてぐだぐだ言ってたのが一気にアホらしくなりました。
なにこれすごいやん。
本体のたたずまいと遮熱テーブルのミニマル感がじわじわと良い
で、もう一つ期待してなかった喜びが。
それは、このST-310を使うこと自体が楽しいということ。
まず、本体の見た目がソリッドでかっこいい。
そして、ST-310には様々なメーカーから、オプションパーツが出ていて、これを組み合わせることで、目的に応じてスタイルを変えたり、より便利に使えるようになったりするんです。
その1つに「遮熱テーブル」があります。
ガス缶を覆うことで輻射熱を遮断し、ガス缶が横たわるスペースを有効活用するためのアイテムなんですが、実際に使ってみると、なんかめっちゃいい。
遮熱とかの実用性とかそういう実用性以前に、単純にこのたたずまいがいいんですよ。
山に登って、そのまま地面に座ってこの小さいテーブルを広げて、必要最低限のままごとみたいな料理をする。
このミニマル感がめっちゃいい。
ST-310も遮熱テーブルも無垢の金属のソリッド感がかっこいい。
無印良品の男版みたいな。
伝わらないかな…?
どうせカップラーメンとおにぎりぐらいしか食べないんですよ。
だから別に地面にそのまま置いても困らないし、手にもったままでもいいんですよ。
でもテーブルに置いてみると、なんか急に食事がワンランク上がったような感覚になります。
自分でも意識していない小さいストレスがあるのかもしれませんね。
不安定な地面では倒さないように微妙に気を使ったり、食べ物を地面に置くことへの抵抗とか。
この快感を味わった瞬間に、「この道具をもっと使っていきたい」と思い、「買ってよかった」となったわけです。
所有欲も実用性も満たされた瞬間です。
風への耐久性
ここからはST-310をより快適にするための改善案です。
燃焼効率は気温やガス缶の冷却だけでなく、風にも大きく左右されます。
ぐつぐつ沸騰してるときに風が吹くと、火が消えたかと思うほどぐつぐつがピタリと止まるので風で熱が逃げてしまっているのが露骨に分かります。
特にCB缶の炎はOD缶よりも勢いが弱いので、そよ風レベルでも影響を受けてしまいます。
じゃあマイクロレギュレーターの恩恵を受けてるというST-310はどうなのかという話ですが、これに関しては正直期待はずれ。
普通のCB缶コンロと変わりませんでした。
カセットコンロの炎と同じように風で簡単に揺られます。
イワタニの同じようなやつだと風防がありますが、ST-310にその配慮は皆無です。むき出しなのでモロに影響を受けてしまいます。
ただ、これは対策である程度回避できます。
風防対策
まず、一番安い解決方法は100均。
ダイソーのクッキー作りの型抜きがバーナー部分にピッタリフィットして、風防になるんです。
5個セットのこれ。
一番大きい円形のリングのやつを使います。
他にも4個セットとか似たようなやつが並んでますが、これらはフィットしないので注意。
次に、他メーカーがST-310用として出してるオプションパーツ。
amazonで「st-310」と検索するといろいろ出てきますが、おすすめはN-project。
中国のよくわからないメーカーが多い中、これは日本製です。
チタン製で質感が高く、このメーカーの商品はこれに限らず品質に定評があります。
そのあたりはさすが日本製ということでしょうか。
かと言って価格が高いかと言うと1500円なので特別高いわけでもありません。
チタンという高級素材を使ってるのによく頑張ってます。
ただ、このパーツに関してはチタンのメリットはあまりありません。
チタンは熱伝導率が低いので遮熱的な意味では適した金属ですが、遮熱が必要なのは後述する遮熱テーブルなどであり、これはあくまで風よけなので熱があろうがなかろうが関係ないです。
むしろ熱伝導率が低いということは熱しにくい反面、冷めにくいということでもあり、使用後すぐにさわると火傷の危険があります。
といってもチタンかどうかを抜きにしても普通に安いので、チタンならではの質感の高さが所有欲を満たすというだけでも、これでいいんじゃないかと。
質感とかどうでもいいから、さらに安く済ませたいなら中国製のこれ。
950円です。
「STOVE CIRCLE ST-310」と透かし彫りのようになってて、ずいぶん手間のかかることやってますが、正直ないほうがセンスのボロが出ないし、コストも抑えられるので、これは余計な加工ですね。
無地で100円安いほうがありがたいです。
とりあえずこれらのパーツを使うことで風による火力の不安定さをだいぶ解消することができます。
ただし、それは熱するものを本体の五徳に置いた場合のみです。
グリルスタンドなど併用した場合は、風防とスタンドの間に結局隙間ができるので、風防の意味がなくなります。
そういうときは、折りたたみの風防などを使うといいです。
小さい鍋から大きな鍋まで安心の安定性
ST-310購入の決め手となったもう一つのポイントは、台座としての安定性です。
五徳の外径は130mmもあり、家庭用の大きな鍋でもしっかり支えます。
手持ちのシングルバーナーだと外径88mm、内径43mmでした。
(五徳を内側に折り込んだ場合は外径65mm、内径28mm)
外径はより大きく、内径はより小さく対応しているので、それだけ幅広い大きさの鍋に対応できます。
特に内径は見落としがちなポイント。
シェラカップや小さいクッカーを加熱するときなどは、底面の直径が小さいので、内径が大きすぎると、内側にずり落ちてしまいます。
まぁ焼き網を挟めばいいだけですが、それが案外面倒だったりもします。
あと、鍋の底に直接接する部分の大きさ。
ST-310は40mmあります。
上記シングルバーナーではわずか10mm。
乗せたときの安心感が全然違います。
そして、一番安心感に貢献してくれているのが、各足のロック機能。
足を広げていくと広げきったところでカチッとロックがかかります。
解除するときは足の根本にあるスイッチを押しながらたたみます。
これが実際の安定感に加えて、精神的な安心感を与えてくれます。
今まで使ってきたシンブルバーナーは足がロックせず、上に置いたものをどけたりまた乗せたりしてるとだんだんズレてきてたんですよね。
気付かないうちにめっちゃ偏った広がり方になってたり。
ST-310はその心配が全くないので、それだけでかなりリラックスして使えます。
登山の料理は持ち物をとにかく軽くコンパクトにすることが最優先なので、作れる料理が限られますが、キャンプは複数人が基本で、軽さ、コンパクトさよりも食べたい料理であることが優先するので、大きな鍋で調理できることは重要なのです。
あと鍋の大小を抜きにしてもツーバーナーの広い五徳の安定性は他にない魅力です。
最初登山から入った僕は、その後キャンプ主体に移行したときもシングルバーナーで全てまかなえると思ってました。
が、実際にシングルバーナーで調理してみると、台座の不安定さに終始ハラハラさせられっぱなしなのです。
登山で調理するときって自分一人だし、食材や調理方法も限られるし、他に並行してやることもないから、それ一点に集中できるので、台座が不安定でもそれほど気になりませんでした。
ひっくり返す要因が全て自分にあるから、あらかじめ予測して回避できるし、仮にひっくり返しても自業自得で済むから気がラクだったんです。
でも、キャンプになると他にいろいろ気を配る要素が増えます。
特に子供たちへの気配りは、面倒見の悪い自分のような人間でも自然に多くなります。
走り回ってる子供たちが調理中の台にぶつかってひっくり返すかもしれない、
仮にひっくり返されても怪我にならないようなセッティングになっていないといけない、
いたずらで、調理してる自分に突然ぶつかってくるかもしれない、
テントとかタープのロープに引っかかってコケたりするかもしれない、
コケるぐらいならいいけど、コケた先にペグがあって顔とか打ち付けたりするかもしれない、
引っかかってテントやタープが倒れるかもしれない、調理中に倒れたらテント・タープが燃えて火事になるかもしれない、
焚き火で火傷するかもしれない、
薪で遊ぶのはいいけどササくれとかで怪我するかもしれない、
とまぁ、同じ調理でもキャンプというだけでここまでいろんなことを考えながらやらないといけないんですよね。
普通の人はこれの数倍は気を配ってると思います。
だから、少々予想外なことが起こっても安心安全の安定設計はとてもありがたいです。
熱いものを調理してるときは火傷の危険もあるのでなおさらですね。
ST-310は構造的にはシングルバーナーに近いんですが、五徳がかなり大きいので、大きな鍋を乗せてもぐらつきません。
ガス缶が地面にきっちり接地している
安定性は本体だけでなく、燃料部分とのバランスも重要です。
特にCB缶は長さがあるので、これが不安定だと全体に影響します。
ST-310を見た時、横に長く伸びたCB缶を見て、これ重心大丈夫なの?と思いました。
構造的にCB缶が少し地面から浮いてると思ったからです。
浮いてるとしたら重心だけでなく、ガス缶の接続部分にかかる負担も気になってきます。
が、それは余計な心配でした。
ガス缶全体が地面にきっちり接地しているので、本体の重心もガス接続部分への負荷一点集中も心配ありません。
中国製品に慣れすぎて、この構造じゃそのへんの精度は出せないだろうと勝手に思ってましたが、そこはさすが日本製。
この工作精度はすごいですね。
DIYやってていつも思うんですが、四本以上の足でガタつかせないのってめちゃくちゃ大変なんですよ。
そのうち1本でも長さが数ミリ違うだけでガタつきになるので。
2本とか3本はそれぞれの長さが違っても、傾くだけでガタつきにはならないんですよね。
それを4本だけならまだしも5箇所できっちり接地させる工作精度‥。
しかもそのうち1つはガス缶で、他の4本の足とは違う構造ですからね。
DIYとかやらない人には「何言ってんのこの人」って感じでしょうけど、まぁそういうことなんですよ。
で、それがもたらすのは精神的な安心感です。
ここがガタついてたり不安定だと、毎回使うたびに気を使います。
アウトドア製品はいつも平坦で水平なテーブルで使うとは限りませんからね。
むしろそうじゃないことのほうが多い。
そのときの状況に応じて、ここなら使えるかな、ここは危ないかな、などと考えるのは微妙なストレスになります。
1回1回は無意識レベルの小さなストレスでもそれが重なると「これなんとなく面倒だから使うのやめよ」となります。
この安心感により、アウトドアだけじゃなく、自宅でも使おうと思ったわけです。
本体のコンパクトさ
ツーバーナーを使ってる時点で本体のコンパクトさは捨ててたんですが、やはりコンパクトになるに越したことはないです。
ST-310は、シングルバーナーとまではいいませんが、ツーバーナーやカセットコンロとは比較するまでもなくコンパクトです。
SOTO公式ページで機種別に用途のおすすめが書かれていて、登山へのおすすめ度が△になっていますが、実際登山に持っていってみた感想としては、「○」でいい気がするけどな、と思いました。
どちらかというとガス缶の方が△の原因ですかね。
標高が高くなるとさらにCB缶の火力は弱くなるし、サイズもかさばるので。
ガス缶のつけかた
これが最初とまどいました。
ガス缶の切り欠きを本体の切り欠きに合わせて差し込む。
そして時計回りに回転させることでロックされます。
差し込むときも回すときも「カチッ」といったわかりやすい手応えがないので最初は不安になりました。
2、3回やってるとなんともなくなりますけどね。