久住山 標高1786m

半年間ずっとオアズケされ続けていた久住山へ!

活動標高差
568m
活動距離
10200m
活動時間
12:00

シルバーウイークです!
ゴールデンウイークに予定していたものの震災で中止となってしまった久住山&由布岳を半年ごしでリベンジです。

山だけでなく一泊目はテント泊、二泊目はユースホステルで、登山だけでなく旅行も兼ねた感じで行こうと思います。

一日目は移動がメイン。坊がつるを目指しながら久住山登山を楽しむ。
レンタカーを使うので出発が最速でも8時になり、九重につくのが昼になってしまうのがかなりもったいないですが、前日から借りるのもキツイので仕方ないです。

二日目は一日久住山を楽しみます。
そのあとは由布院ユースホステルで旅人の休息感を味わいます。

三日目は由布岳に挑戦。
帰りの移動時間があるので、時間が限られますが、由布岳は由布院ユースホステルからすぐ近くなのでちょうどいいです。

スケジュールは以下のイメージ。

一日目
6:30 出発
8:00 ニコニコレンタカー
13:00 牧ノ戸登山口
14:00 星生山
15:00 久住山
16:00 中岳
18:00 坊がつるでテント泊

二日目
6:30 出発
9:00 平治岳
12:00 
16:00 牧ノ戸登山口
18:00 湯布院ユースホステル泊

三日目
8:00 出発
12:00 由布岳山頂
15:00 由布岳登山口
19:00 帰宅

移動はレンタカーでユースホステルも予約済みです。
さすがにゴールデンウイークから引っ張ってるだけあって計画はかなりガッチリ。
あとは天気だけを神に祈るのみ…!

だったんですが、結局当日最新の天気予報は、
一日目はほぼ確実に雨。
二日目は雨かも。
三日目は晴れ。

そして何よりこの雨の原因が台風接近という割りと最悪な天気です。
景色が見えないとかいうレベルの問題ではなく危険のリスクを心配しないといけないレベルです。

一番ハードな一日目が一番悪天候とは…。
普通の山ならこの条件の時点で中止してるところですが、今回はさすがにあきらめきれませんでした…。

不安と期待で変なドキドキを秘めながら出発です。

移動にはレンタカーを使います。
営業開始が8時なので、それに合わせて6時半に出発。

実はこれが一番のネックなんですよね。

いくら早起きしてもレンタカーを使う限り、出発がどうしても8時以降になるので、そこから九重まで行くともう昼になってしまいます。
一日前から借りておくことも考えたんですが、そのために一日分の料金がかさむのはちょっと厳しい…。

そして今回、天気が不安だったので予約が直前になってしまい、東区の駅から遠いレンタカーしか空いてなかったのでなおさらです。
まぁシルバーウイーク1日前に借りれるだけマシなんですが。

まずは柚須駅に到着。
ここから徒歩30分。

柚須駅からニコニコレンタカーまで徒歩

午前中は晴れということで、この晴れ間を後に回せたら、と複雑な思いで歩きます。

ニコニコレンタカー到着

丹下ジムみたいな佇まいだな…。

クレジットが使えないのが痛かったですが、とりあえずレンタルして出発。

運転すること4時間。
牧ノ戸登山口に到着。

12時になったので、登山口横の売店でいきなり団子を買って昼食とします。

DSCF4893.JPG

さて、それではいよいよ久住山に入りましょう。

DSCF4896.JPG

DSCF4897.JPG

登山届け!

今まで九州の低山しか昇っていなかったので、初めて実物を見ました。
ポスト投函するときムダにドキドキしました(笑)

では出発。

最初はコンクリートの坂道が数100メートルほど続きます。

DSCF4898.JPG

これがなかなかキツイ…。

DSCF4901.JPG

ひらけた場所に出ました。
これが登山口の名称である「牧の戸峠」らしいです。

まだ登り始めて10分も経っていないと思うんですが、普通に息切れしてしまったので早々と休憩です。
こんなんでこの先大丈夫なんですかね…。

DSCF4902.JPG

ここからの道は見晴らしがよくなります。

DSCF4909.JPG

DSCF4911.JPG
はしごがあったんですが、ザックが使えて降りれず、あれ、どうしようってなってたら巻道がありました。

DSCF4915.JPG

うーん…向こうから雲がやってきてますね〜…。

やっぱり雨は避けられないかー。

ずっと向こうまで山道がずっと続いてます。スケールの大きさが気持ちいい〜。

これぞ久住山に求めてたものですよ。

九州の山は木が上まで生い茂っていて頂上までまったく周りが見えないのが普通ですからね。

30分ほど歩いていくと道幅が広くなりました。

DSCF4916.JPG

DSCF4920.JPG

DSCF4921.JPG

傾斜がほとんどなくなり、平坦な道を歩いているようでのんびり歩けます。

山なのに周り一面平坦ということにカルチャーショックを受けます。
それだけこの山が大きいということなのかー、みたいな。

なんとなくお釈迦様の手から逃れられない孫悟空的な気分になりましたよね。

曇ってきましたね・・・いよいよ覚悟を決めるときが来たか・・・。

20分ほど歩いて星生山への分岐に来ました。

DSCF4925.JPG

まっすぐ行けば久住山。久住山自体はまだだいぶ遠くのようで、こっちはまだしばらく平坦な道が続くようです。

計画的には星生山です。
時間的に久住山は厳しいので、暗くなる前に坊がつるに着くためには今日登れる山は星生山くらいしかありません。

ただ、目の前の星生山はこれから本気になるであろう雨雲にほとんど隠れてしまっていて、異世界に突入するような不安な感じが…。

うーん…。

いや、やっぱり行こう。

DSCF4928.JPG

途中まで登ってきたところからさっきの分岐を見下ろします。

意外と中からは見えるものなんですね。
遠くにわずかに残った日なたが恋しい…。

DSCF4935.JPG

星生山山頂に着きました。

DSCF4936.JPG
ここまで来るとかなり雲が濃いですね。

先が全く見えないというのはちょっと怖い…。

DSCF4937.JPG

ひー。両側は急斜面じゃないか。

吊橋を渡るような怖さですね。

DSCF4944.JPG

はっ、合流地点だ!

このときかなりホッとしました。

写真を全く撮ってなかったので、すぐ合流したように見えるかもしれませんが、この間写真を撮っていなかったというのは必死過ぎてそれどころじゃなかったからなのです。

ただでさえ両側急斜面で怖いのにガスがさらに濃くなり、道というより岩の上を渡り歩いていくような感じに近く、だいぶ怖かったです。

正直ちょっと来たことを後悔しましたからね。
大人しく下の道を行ったほうがよかった的な。

DSCF4949.JPG

DSCF4950.JPG

下の合流点が「久住分かれ」。右の雲に突っ込んでる山が久住山のようです。

DSCF4951.JPG

久住分かれに到着。

はー、平坦な地面がこんなにありがたいとはw

DSCF4952.JPG

坊がつるに行くにはここから北千里の方に行くことになります。

ここで16時。
坊がつるまで1時間となっていてちょっとまだ時間がある…。

ということで久住山に行ってみることにしました。

しかしいざ登り始めてみると見た目以上に距離がある…。

見晴らしがよくて遠くまでずっと見えてるから、なんかすぐ辿り着けそうに見えるんですが、そう見えるだけでしたね。

DSCF4956.JPG

DSCF4960.JPG
中岳への分岐。
左に行くと中岳、右に行くと久住山。
地図で見る限りはどっちもあまり変わらないようです。

できれば九州一の高さという中岳に行っておきたい気もします。
が、それ以前にここまでで30分かかっている事実に気付きました。

さっき星生山から見たときのこの地点って中間ポイントぐらいだったような…ってことは久住山山頂まであと30分かかる?
そこから下ってまた久住分かれまで戻ってくることを考えると…いかん、暗くなってしまう。

中岳はあきらめて久住山だけにしておきます。

DSCF4957.JPG

山頂到着。

DSCF4958.JPG

・・・なにも見えませんね・・・。

ま、まぁとりあえず久住山山頂へ来たという事実は成立しました。
今日の登山はここで終わり。

DSCF4959.JPG
なんかさらにガスってきてるような…。

久住分かれに戻ってきました。

さて、じゃあここから北千里へ…

・・・ん?

DSCF4963.JPG

ん!?!?

ええっ!?!?!?!?!?

うそでしょ!?!?!?

ちょ、え、いや、ちょっと待って、この道通れないってことは・・・

中岳超えて白口岳から…?

ていうか白口岳ってなに?(爆)
聞いたことない山だけど大丈夫なの…?素人がいきなり行って登れる山なの?

…そもそも時間どれだけかかるんだ?

ルートに記載されている時間を合計すると・・・15,20,15…1:30、だいたい二時間…か…。
18時半だから暗くはなるけど夜中というほどの時間じゃないな…でも全く下調べしていない山に暗い中登るって…しかもこのクラスの山に来たこと自体が初めてで…あかん、これ冗談抜きで遭難の可能性出てきたぞ。

来たルートは登山口まで一本道で迂回ルートはない…。
長者原からの雨ヶ池ルートは今来た牧ノ戸と同じぐらいメジャーなルートということは調べたけど、このルート行くなら一度スタート地点まで完全にリセットすることになる。

・・・うーん。

これは…登山中止だな…。
白口岳とかいう山に挑むのは危険すぎる。
精神的にもだいぶ焦ってるし、遭難の条件が整いすぎてる。

牧ノ戸まで戻って町中でホテル探そう。

ホテルなかったら車中泊だな…。

さて、戻るか・・・

・・・ん?

DSCF4964.JPG

この矢印は・・・

DSCF4965.JPG

行けるじゃねーか!!

おいいいいい、なんだそりゃ!!!

こ、この看板、紛らわしすぎだろ!

通行禁止ってこの看板の先の崩れ落ちた斜面のことを指してるのかよ!

そんなとこ看板立てなくても行かねーよ!

あーーーーーーーーーーーもう。

・・・ということで、結局予定通り北千里から坊がつるを目指すことになりまして、一人劇場終了でございます。

なんだったんだこの時間は…。
許さんぞ環境省(逆恨み)

いやでもわりとマジで、この看板のせいで遭難するところでしたよ。
もうちょっとテンパってたら白口岳とかいう普通じゃ絶対行かない山に行くとかいう無謀な判断下してもおかしくなかったですからね。
まぁこのあたりが単独登山の危険なところの一つなんでしょうね。
もう一人いるだけでもこんな勘違いが起こる確率は一気に下りそうな気がします。

ということで下っていきます。

DSCF4966.JPG

この黄色の目印いいですね。

これがあるとないとじゃ道筋の把握が全然違います。

福岡の低山じゃ、登山道以外は木が生い茂っているから目印がなくてもわかりやすいんですが、久住山クラスになってくるとひらけてるからこういう目印がないとどこにでも行けてしまって危ないですね。

開放感があるのは気持ちいいだけじゃなくてリスクも高まるんですね。

だいぶ先のほうに人が歩いていて、この数時間一人も人を見なかったので、なんかすごくホッとしました。

北千里ガ浜が見えてきました。

DSCF4967.JPG

周りが全部山でなんかすごい。

最初から見えてる目的地がいくら歩いても近づいてこないんですが…。

DSCF4968.JPG

30分ぐらい歩いてやっと北千里が終わった・・・。

DSCF4973.JPG

おっ、あれは・・・坊がつる??

近づくにつれてテントも確認できました。間違いなさそうです。

しかし、あれだけの広さにたったあれだけしかテントないのか…やっぱりいくら連休っていってもこんなときに来る人はいないってことか。

DSCF4975.JPG

おおっ、着いた!

DSCF4976.JPG

これが噂の法華院温泉かー。

中は登山者が談笑していてとてもいい雰囲気でした。

こういうのを見るとやっぱり仲間がいるといいなって思いますねー。
夜とかすごく楽しそう。

DSCF4984.JPG

坊がつるは目の前です。

ここへ来て初めて知りましたが、坊がつるってテント張れる場所、ほんの一角だけなんですね。

この平原全部テントサイトになっているかと思ってました。

実際に張れる数は30くらいかな?

時間は18時をまわったくらい。だいぶ暗くなってます。

全体にバラバラとテントが張られているので、すでに張っている人に断って隣の空きスペースに張らせてもらいました。

と、そこへ雨が。

ヤバイ。

これは降り出したら止まないやつだ。

早く張らないと!

一応形にしましたが、フライをかぶせる頃には結構本降りになってきてたので、とりあえずかぶせるだけかぶせてテント内に避難しました。

まもなく土砂降りになり、ギリギリセーフ。

しかし、いま思えばよく到着するまで雨降らなかったなと。

予報では昼から雨でしたからね。

しばらくして雨が一瞬弱まったので、フライをペグダウンしました。

夕食にします。

DSCF4986.JPG

いつもラーメンなので変化をつけて焼きそばにしてみたんですが…なかなか作りにくいですね…。
かた焼きそばみたいになってしまいました。

その後、雨は止む気配がなかったので、そのままテントで寝ました。

久住山デビューの一日は以上。

おやすみなさい・・・

・・・

・・・・だーーー雨がうるさい!

これリアル台風じゃないか。

いや、天気予報で言ってたとおりで今さら驚くことじゃないけど。

すごい雨だ。

そして風もけっこう強い。

ていうかこのテントよく耐えてるな。中華製なのに案外しっかりしてます。

このあと一晩中雨の勢いが弱まることはなかったんですが水漏れしたりテントが崩れたりするようなことはありませんでした。

特別注意したわけじゃなくてたまたまだったんですが、ペグダウンしっかりしていた自分を褒めたいです。
まさかここまで激しいことになるとは思わなかったので、もしあのときもうちょっと手抜きしてたら、と冷や汗をかきました。

2日目に続く!

広告
公開日:
画像再クリックで閉じる。
画像右下のアイコンクリックで原寸大表示。
↑
single