最安トレッキングポールから乗り換えた経緯
トレッキングポールってLEKIとかブラックダイヤモンドとかのちゃんとしたブランドだと数万円しますよね。
僕のようなゆるるんハイキングメンにとっては、「ただの杖に何で3万円も…」なんて失礼なこと言っちゃうわけですよ。
とは言え、トレッキングポールを使ったときの快適さは確かなものです。
全く使わない、という選択肢はないんですよね。
ということで、例によってAmazonで最安トレッキングポールを探して見つけたのがこれ。
低コストの味方、キャプテンスタッグのトレッキングポールです。
その価格、なんと1本1500円!
殺安(ころやす)ですよ殺安!(※殺したくなるほど安い)
伸縮式のトレッキングポールで、案外ヘビーに使ってたんですが、半年ぐらい経過したあたりで、錆びついて伸縮しなくなってしまいました。
伸びっぱなしなので、そのままで使えないこともないんですが、まぁ下山後が邪魔なので、実質ここで終了です。
そんなに長くは持たないとは覚悟してましたが、さすがに半年は短いですね…。
でもここまで安いと個体差も大きいかもしれない、もう一度買えば今度は結構持つかもしれないと思い、再度購入。
が、その半年後、また伸縮しなくなり、再び粗大ごみと化してしまいました。
どうやらこの商品はこれが寿命のようです。
伸縮式は構造上、どうしてもポール内に湿気がこもるので、品質が低いとそのまま錆びついてしまうようです。ちゃんとした製品はそのあたり対策してあるんでしょうけどね。
1回目はともかくとして、2回目は同じことを繰り返さなくて済むように注意してたつもりだったんですが・・それでもダメだったので、このあたりどうにかしたいならちゃんと金出せと言う結論に落ち着きそうです。
毎回帰ってくるたびに乾燥させるのもなんか億劫だし、たぶんそれ以前に下山してすぐ縮めてしまうのが、根本的な原因な気がしますが、下山直後って終わった達成感で満たされて他のことがどうでもよくなったり、下山後の温泉だの料理だのの話にになってトレッキングポールに注意を向けるなど現実的にまずない気がします(僕の場合は、ですよ)。
そこ注意しろよと言われればそれまでなんですが、自分の場合はどうにもそこに無理がある気がして、それよりも伸縮式という構造自体を見直した方がいいんじゃないかと考えたわけです。
トレッキングポールには伸縮式の他に折りたたみ式があります。
これなら品質うんぬんにかかわらず構造的に湿度がこもる心配は不要です。
で、例によってAmazonで検索すると、このタイプはさすがに1500円では見つかりませんでした。
というかあるのはあるんですが、評価や売れ行きが微妙すぎて安物買いの銭失い感が尋常じゃないのです。
そこで評価と価格のバランスが取れたものがDABADAという謎のメーカーのトレッキングポールです。
メーカーこそ謎ですが、このメーカー、伸縮式のトレッキングポールでも評判がよく、先述のキャプテンスタッグより昔から安定した人気があるのです。
価格が4000円となり、さすがに少し高いなと一瞬思ったんですが、よく考えると前のキャプテンスタッグは1本1500円だったので、2本で3000円なんですよね。
なんだ、たいして変わらないじゃん。
ということで買いました。
ザック収納がとてもラク
で、実際に使ってみたんですが、期待していたところと全く別のメリットを実感することになりました。
まず最初に実感したのは登山に出かける前。
ザックにこのトレッキングポールを収納しようとしたときです。
めちゃくちゃザックに入れやすい
3分割になるので、全長が30cmぐらいまで短くなるんです。
伸縮式だと一番縮めた状態でも60cmはあります。
この差は大きいです。
平均的サイズの40リットルザックは高さがだいたい60cmぐらい。つまり60cmを超えるかどうかでザックに入れられるかどうかが決まります。
入れられなければザックに外付けするしかありません。
というかトレッキングポールは外付けするのが一般的なので、入らないからといって別に悪いというものでもないんですが、登山中、自分の背中は見えないので、特にソロ登山時など、いつの間にか緩んで気づいたらなくなっていたなんてことになりかねません。
ザックないに入れられるなら入れるに越したことはないです。
キャプテンスタッグは有無を言わさず外付けでしたが、これは余裕でザックないに入ります。
まぁ、かと言って外付けできるかと言うと折りたたみタイプは逆にそれができないので、ザック無いの収納に余裕がない人はそれがデメリットになるかもしれません。
ただ、3分割で結構柔軟に形が変わるので、ちょっとスペースがあればそのスペースの形に合わせて入れられる感じであまり問題になることはないような気がしますが。
この収納性の良さは全く考えてなかったので、嬉しい誤算でした。
圧倒的に軽い
そして登山口に到着し、トレッキングポールを組み立てていざ登ろうとしたときに感じたもう一つの嬉しい誤算。
それは圧倒的に軽いこと。
キャプテンスタッグとは雲泥の差です。
前に振り出したときに特に感じます。
別に高級品でもないし、軽さで有名なカーボン製でもないのにそんなに重さ変わるか?と思って帰ってネットで調べてみたら、
キャプテンスタッグ:300グラム
DABADA:250グラム
でした。
確かに軽いのは軽いんですが、たった50グラム!?というのが正直な印象です。
でも軽い。
トレッキングポールは実際に使用するときに1メートル以上になるので、遠心力かテコの原理か何なのかよく分かりませんが、そのあたりの理論で体感的に重さが倍増して感じられるのかもしれません。
本当に軽いです。
1時間2時間使い続けるとさらにその差は腕の披露にモロに影響してきます
この軽さは重要です。
ストラップの作りが秀逸
あとストラップが地味によくできています。
根本が細く、「わ」になってる部分が太く作られているのですが、この太さの差のおかげでねじれずにいつもハリがあるので、手を通したいときにスッと通せます。
ただついてるだけのストラップだとこうはいきません。
この価格でよく作り込まれていると思います。
ここがダメ:グリップのエセコルク
唯一ダメなのはグリップ。
スポンジとコルクのコンビネーションみたいに見えますが、全部スポンジです。
コルク部分はコルク風のプリントがされてるだけです。
これが非常に貧乏臭い。
こんな1秒でバレる背伸びするくらいなら最初から全部黒のスポンジがよほどいいです。
気になったのはそれくらいですね。
最後に
サビついて伸縮しなくなることを目的に買った折りたたみ式トレッキングポールでしたが、使ってみるとそれ以外のメリットがとても大きく、非常に満足できました。
T字グリップじゃなくなったことで下りの支えは弱くなりましたが、それはこれに限ったことではなく、ちゃんとしたトレッキングポール含め、大半はこのI字型なのでデメリットとはまた違います。
同じ悩みをお持ちの方、よかったらどうぞ。